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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/12/30 Fri  00:02
『とある秋の日の記憶』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)

R18指定BL小説です。
18歳未満の方、またBL要素を含む作品が苦手な方はご遠慮下さい。



『とある秋の日の記憶』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)

秋の夕日に、照山もみじ♪
武道の稽古に訪れると、
縁側に、足をぶらーんと放り出して、総司がリコーダーをふいてた。
音楽の課題なのだろうか、下手くそな音階。
ときどき音が明後日の方に飛んでいく。
「へたくそ」
横を通りざまにぼそりと呟く。
それを聞いた総司が眼をつりあげて俺を睨んだ。
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この時はまだ、総司は俺の恋愛対象ではなかった。
むしろ、こまっしゃくれた悪ガキで、手に負えない可愛くなさで。
総司の方はどうだったのかは知らねぇが、まぁしいていうなら、友人である近藤さんが可愛がっているから仕方なく俺も可愛がってやる程度の、放っておけばいいのに、ついかまってしまう。そんなガキ。
俺は20歳で、総司は8歳。
ただの子供でしかなかった。
総司は、フンッと声にだして言うと、ツンッと顔をそむけてドタドタと俺の居ない方へ消えて行く。
ハァとひとつため息をついてそれを見送った。


−秋の夕日に、照山もみじ♪
まさに、そんな、山の色ずく11月。 −


その頃を思えば、随分うまくなった笛の音が、奥の庭から聞こえてくる。
「総司?」
勝手知ったる近藤さんの道場の横をぬけ、音の発信源にたどりつく。
「なんだ、笛の練習をしてたのか。」
「明日は笛のテストなんですもん。高校にもなってこういうの、めんどくさいったらないですよね。」
ブンブンと笛を振って、姿なき相手に抗議する。
音楽教師の伊東が見たら、かな切り声をあげて怒るに違いない。

「でも随分旨くなったじゃねぇか。昔は相当へんな音をだしてたのにな」
「うっ五月蠅いですよ!!僕だって成長してますから。笛くらい、なんてことないんですよっ」
フンッと大きく胸をはる。

横に座り、秋の彩りを見つめながら懐かしいなと眼を細める。


あの時は、総司が怒って、
「じゃぁ、土方さんはちゃんと吹けるんですかっ!!」
と総司がいうから、「吹けるさっ」とその笛を受け取った。
随分ブランクはあったが、馬鹿にされるわけにはいけないと必死で吹いた。
完ぺきな演奏に、総司が悔しそうに唇を噛む。
勢いよく俺の手から笛を取り上げると、フンッとこれまた大きく言い放って向こうへ行ってしまった。
大人げないのはわかっているが、それでも昔から、何故か総司にはムキになってしまう自分がいた。

それから総司は随分と練習をしたようで、
「随分上達してな。なかなかのうまさだぞ」
と近藤さんが嬉しそうに何度も話をしていたものだ。


>>>
「それでね、近藤さん。今度の音楽祭で、僕、リコーダーのソロを担当することになったんですよ」
「それは本当かね。音楽祭といえば、たしか、父兄参加も可能の日だったかな」
誇らしそうに話す総司に、近藤さんも嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。
「はい。見に来てくれますか?」
「もちろんだとも、せっかくの総司の晴れ舞台だ。是が非でも行くさ。」
近藤さんの大きな手が、総司の頭をなでる。
「そうだ、土方さんも、見に来てもいいですよ。僕がいかにうまくなったか、聞かせてあげますよ」
上から目線で勝ち誇ったような顔をする総司に、俺は眉間のしわをよせる。
「はぁ?なんで俺がてめぇのことを見に、わざわざ行かなくちゃぁいけねぇんだ」
「そんなこと言って、負けを認めるのが嫌なんじゃないですか?」
いつから勝負が勃発していたのかさえわからない。わからないが!!
「あぁ、そうかよ、そんなに言うなら見に行ってやるよ、せいぜい、失敗して笑われないように、もっと練習しておくんだな」
売り言葉に買い言葉でつい、見に行くと約束した。

そして、その当日に、事件はおきた。
その頃の総司は、正直、友達とよべるようなクラスメートがいなかった。
クラスでも一人でいることが多いし、そもそも人と群れたがらず、それが相手を小馬鹿にしたような態度にうつることが多い為、なじむどころか、嫌われる方がはるかに多い。
そのくせ頭だけはすこぶるよい為、余計に人の反感を買う。
子供たちのほんの出来心だった。
音楽祭での晴れ舞台に立てなくしようと画作したクラスメートに水をかけられ、ずぶぬれにされてしまった。
それが、いけなかった。
総司は昔から気管支が弱い。
特にこんな季節の変わり目、に水でもかかろうものなら自殺行為にも等しい。
子供たちは、どうせ、拭いて着替えたら終わり。
一人制服ではなく体育着を着て舞台にあがるのははずかしかろうと考えた悪戯だったが、そんな単純な話では終わらなかったのだ。
「ケホッケホッ」
咳がでる。
でもまだ小さい他の子供たちには、総司が持っている病気のことなどわかるはずもなく。
様子がおかしいと皆が気づいた時には、顔が真っ青になり、とまらぬ咳に気管が収縮して、喉をおさえてその場に倒れた。
担任から電話が入り、かけつけたのは、学校ではなく病院だった。
チアノーゼをおこして、もう少しで危ない状態だったと聞かされ、二人して真っ青になった記憶がある。
幸いなんともなかったから、今も生意気な総司が目の前にいるわけだが、思い出すだけでも心臓が止まる思いがする。

「総司」
眼をさました総司の頭をなでてやる。
死んだような眼をした総司がぼーっと人を探す。
「近藤さんは?」
「ん?今いろいろとな、学校に話を聞きに行ってる。午後には帰ってくるよ」
「そう・・・」
痛いほど、総司の気持ちが伝わる。
総司はただ、近藤さんに喜んで欲しくて、その一身で練習をして、ここまできたのに。
その晴れ舞台にたつこともできず、むしろ今、近藤さんはどんな気持ちで走り回っているのだろうかと。
誰よりも、近藤さんを心配させたくない総司にとって、自分のことよりもそちらの方が何倍も気に病むことだ。
「総司っ」
まだ小学3年の小さな身体を俺は自分の腕で抱きよせた。
我慢ばっかりする子供。
落とす涙さえ素直には流さない。

ぎゅうっと胸に総司の顔をおしつけて、頭をなでる。
小さい身体が小刻みにゆれた。
「ふえっ・・・」
嗚咽がもれる。
何も言わず、ただひたすらに頭を撫でてやる。
声を押し殺したまま、総司はその胸元で涙をこぼした。

やっと泣きやんだ総司が罰が悪そうに俺の顔を見る。
本当は一番こんなところを見せたくない相手だろう。
「心配すんな、誰にも言わねぇよ」
ギロリと総司が下からにらむ。
「ったく、素直じゃねぇガキだなぁ、おめぇは」
「五月蠅い人だな、土方さんは」
せいいっぱいの強がりが言葉をかえす。
「ほれ」
小指をだす。
「なんですか?」
「指きり」
嫌そうな顔をしながらも、そっとさしだした小指に小指をからめる。
「指きりげんまん、嘘ついたら総司にボコボコにされてやる」
「!!」
くくくと笑いながらもう一度頭をなでて笑みを向ける。
なぜが総司の顔が真っ赤になって、俺ははてな?と首をかしげた。

「なぁ総司、退院したら、近藤さんちで音楽会しよう。近藤さん、総司のリコーダー楽しみにしてたしな。聞かせてやればいいじゃないか。何も学校でだけじゃなくても、近藤さんはきっとすごく喜ぶさ。それに、俺に負けを認めさせるんだろ?」
ニイッと顔を覗き込んで笑う。
「後悔しますよ」
やっと元気になってきた総司がまだ頬を染めつつ、睨みながらそうこぼす。
「楽しみにしてるよ」
くしゃくしゃと総司の頭をなでた。


>>>
「ちょっと、何ニヤニヤしてるんですか、土方さん。」
またリコーダーを吹いていた総司の音色に耳を傾けながら思い出した昔話。
そういや、あの時から、俺は総司を意識しだした。
それでもまだ、こんな関係にまでなるとは思いもしていなかった。

どれ、と総司の笛をとりあげて、かまえる。
秋の夕日に、照る山紅葉・・♪
音色を奏でると、総司が膝に肘をたてて、悔しそうな顔をする。
「もう、相変わらず、むかつく人だなぁ土方さんは」
素直にうまいとは褒めない。
一曲吹き終えると、総司が再び笛をとりあげる。
笛をかまえて息を吸い込むと、笛に口をつけ、課題曲を奏でだす。
横でニヤリと俺が笑うと、怪訝な顔をした。
それでも演奏を続ける総司を今度は俺が膝に肩肘たてて、総司を見る。
「間接キス」
総司を見つめたまま、低い声でささやくと、
ピーッっ!!とつんさくような音が静かな庭にとどろいた。

顔を真っ赤にした総司があわてて笛から口をはなし、唇をふきながら、俺の方を凝視する。
「!!!もうっ、土方さんの、大馬鹿っ!!ど変態!!エロ魔人!!エロ方エロ蔵!!」
カーッとさらに顔を紅くして、笛で俺を叩くと、フンッと声にだして首をそむける。ずかずかと、部屋の中に逃げるように走っていった。
「今さら」
くくくと笑いながらその先を眼で追う。
叩かれたところを手のひらでなでながら、ハァッとひとつため息をつくと、久しぶりの反応っぷりに、ヤレヤレと笑みをこぼした。

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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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