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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/12/24 Sat  08:00
『クリスマスの贈り物』(土方×沖田 薄桜鬼SSL黎明録)

本日は、クリスマス特別企画でお送りしています。
未告知のゲリラ更新。SSLの沖田さんが、まだ中学生だった時のお話になります。
ほんわかーっとお楽しみいただけましたら幸いです。



『クリスマスの贈り物』(土方×沖田 薄桜鬼SSL黎明録)

「トシ!!助けてくれ」
イブも数日後に差し迫ろうという頃、近藤さんが、俺のとこにやってきて本気で困った顔をして泣きごとをもらした。
総司が中学3年の頃の話だ。
高校受験の真っただ中にていて、それなりに難しい年頃ということになるが、総司の場合、近藤さんを困らせることだけは無いと思っていたのだが・・・。
それに、近藤さんの運営する薄桜学園を目指していて、小さい時から頭だけはいい総司に限って、落ちる落ちないの心配もないと思えた。
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近藤は玄関先でオロオロと狼狽した顔をする。
「近藤さん、とりあえず、落ち着いてくれ。いったい何があったっていうんだ?」
俺は近藤さんの話を聞くため、家の中へと促そうとする。
「これが落ち着いていれようか。」
近藤さんは靴を脱ぐのももどかしいとばかりに、身を震わせる。
「はぁ」
とにもかくにも訳がわらない俺は、生返事をするしかない。
「聞いてくれ、トシ!!。この、クリスマスも近づいてきて、いよいよという時だというのに、総司の欲しいものがわからんのだ!!」
近藤さんが狼狽したまま、真剣な顔で俺に訴える。
「は・・・・はぁ???」
何がでてくるのかと身構えていた俺は思わず、あきれて声をあげた。
「何が欲しいかと聞いても教えてくれんし、俺の考えたものならなんでも嬉しいっていうのだが、何がいいのか、さっぱりわからんのだ。去年までは、教えてくれていたというのに、これは、やはり、受験でナーバスにでもなっているということなのだろうか?こんなこと、今まで一度もなかったのに。どうしたらいいのだ。何か、悩み事を抱えているのではなかろうか」
「はぁ・・・」
別に、特段、受験でダメージをうけているようには見受けられなかったし、それどころか、毎日のようにうちに来ては、部屋を占拠して、余裕な顔で、受験そっちのけで俺に買わせた新選組の本を読みあさっているような総司に悩みなどあるようにはどうにも見えない。
「トシは何か、総司から聞いておらんかね。多感な年ごろだからな。気付かずに、まさか自殺なんてことにもなったら、俺はミツ殿になんと言ってわびたらよいのか」
「い、いやいやいやいや、そんなことありえねぇだろ」
どんどん飛躍していく近藤さんに冷や汗を流す。
「ありえんと言うことはなかろう。なんせ、総司はとても優しい子だからな。俺に心配をかけまいと必死で我慢していることがあるのかもしれん。もしそうだとすれば、何一つうちあけることもできず、一人で・・・・あぁぁぁ!!」
想像した近藤さんが頭をかかえて真っ青になりながら座り込む。

そんなタマの人間なら、もう少し可愛いいというものだが、やはりどう考えても総司に限って、そんな繊細さなどさっぱり感じない。
好いていながら言うのもなんだが、あれは、底意地の悪い正真正銘のガキだ。
確かに、近藤さんに心配をかけたくないっという思いをもっているのは認めるし、思ったことを言わないということもあるが、思いつめて自ら死を選ぶ人間ではない。
「わかった、とにかくな、近藤さん。この話は、俺から総司に一度話をして聞くことにするから、俺にまかせてくれねぇか?」
「本当か?そうだな、トシになら、総司もなにか話ができるかもしれん。頼んだぞ。絶対だぞ」
俺の腕を掴んで近藤さんが頭をさげる。
「よしてくれよ、近藤さん。な、とにかく、今日のところは帰って心を落ち着かせてな」
「お、おう。そうだな。いや。すまん。つい動揺してしまってな」
恐縮しながらもう一度頭をさげる近藤さんをなんとか家へと送り返した。


それを確認してから、角の電信柱の物陰から総司がひょこりと顔をだす。
「総司、お前なぁ」
「なんですか?」
眉間に皺をよせて総司を見ると、総司がニコニコ笑いながら近づいてくる。
近藤さんが来た時から、総司が物陰でそれを覗いているのを、俺は見ていた。
「なんですか、じゃねぇよ。近藤さんを心配させてんじゃねぇってんだ」
「はぁ、まぁそれに関しては心が痛いところなんですけどね」
スリスリと顔を寄せながら、俺の胸元に滑り込む。
家の中に入ると、総司は、勝手知ったるというふうに、靴を脱いで、俺の部屋のある2階へと目指した。
部屋に入ると、さっそくとばかりに俺のベッドを占領すべくダイブする。

「で?いったい何をたくらんでいやがるんだ」
総司に続いて部屋にはいり、椅子をひいて腰掛ける。
「たくらんでるなんて、人聞きが悪いなぁ」
枕をつかんで、コロンと転がる姿は、ボールにじゃれる猫のようだ。
「で、実際問題、何が欲しいんだ?」
椅子から腰を上げ、ベッドの方へ移動する。
「土方さんです」
にんまりと総司が笑って俺の顔をみる。
「ほーう」
「んんんんんんん−っわぁやめてくださいよっ!!」
見上げるその顔の鼻を、おもいっきり掴んでやった。
総司があわてて、鼻を押さえて悶える。
「何が欲しいって?」
もういちど質問をして、鼻をつまんだまま顔をのぞきこむ。
「もう、ひどいな、土方さんは。僕の顔がへんになったらどうしてくれるんですか!」
「どうもしねぇよ。俺が責任もって、面倒みりゃいいんだろ?」
クククと笑ってかえす。
「うー!!」
顔を真っ赤にしてうなる姿が実に可愛い。
「何が欲しいんだ?どうせ、近藤さんに言いにくいものなんだろ?」
あえて、これが欲しいと言えなかったということは、そういうことだ。
近藤さんが心配するほどの繊細さはないが、それでも、近藤さんが好きで、近藤さんに面倒を見てもらってることも感謝しているし、だからこそ総司は近藤さんに対してあまり我儘を言わない。
その分、俺にむけてぶつけてくる我儘は無限大という困りものではあるが、である。

「うーん、あのですね、携帯電話が欲しいなぁって思ったんですよ。」
「携帯?そんなの言ったらいくらでも持たせてくれるだろ。」
よいしょっと総司がクッションに身体をのせて、うつぶせになりながら、足をばたつかせる。
「そうですけど」
顔をうずめてすねたような声をだす。
「そうですけど、続きがあるんですよ。僕は、僕だけじゃなくて、近藤さんにも持ってほしくて。そうしたら、どこにいても連絡ができるし、離れていても会話もできるし。いいなぁって。でも近藤さんってそういうの苦手じゃないですか。機械ダメダメだし」
「あー」
そうなのだ、俺も人の事はあまり言えたくちではないが、近藤さんといえば、どこまでもアナログ人間で。未だにパソコンすら触ったことはないし、ビデオ録画さえできない人なのだ。
それでも、総司が一言そう言えば、きっと頑張って覚えてくれる。そんな人なのだが。
本当に、近藤さんに対してだけは遠慮のかたまりだ。

「言えばいいじゃねぇか、そんな理由なら、近藤さん泣いて喜ぶぞ?」
「だって、こんなの、なんか子供みたいじゃないですか。僕が言ったら、一人で留守番もできない我儘っ子みたいだし、それに、それだけじゃなくて土方さんともメールいっぱいしたいって思ったし・・・」
またコロンと横向きに転がって俺を凝視する。
「ったく、仕方のねぇやつだな」
俺は手のひらを、総司の頭にのせ、くしゃりと髪を撫でた。
フワッとした茶色の髪が手にからまる。
そうすると、気持ち良さそうに目を細めてみせた。

ドキリとする。
だが、顔にはださない。
総司と恋仲になったのは、今年の春の出来事だ。
正直相当悩んだ。
好きだという気持ちは、もっと前からあった。
だが、同性であること、さらに12も年が離れているという事実に、頭を抱えた。
こうして恋仲となってもまだ、ためらいはある。
超えられない一線、超えてはいけないのかもしれない一線が目の前を走る。
このまま押しこんで絡んでしまえば楽になるのか?
否・・・・と唾を飲み込んだ。
少なくとも、義務教育を終えるまでは・・・。

「しょうがねぇ、それとなく近藤さんに言えばいいってことだな」
気持ち良さそうな顔をする総司の頭をさらになでる。
「ふふ、土方さん、大好きですよー」
意図をくみ取ってもらえた総司が、わざとらしい言い方をしながら、腕にすりよる。
フフンと見上げる総司の胸元から除く肌が非常に目の毒で困る。
思わず、ふいっと目をそらすと、さらに総司がすりよって、身体を起こしながら、俺の胸元に入り込んで、俺を見上げる。
人の気も知らないで、これでもかというくらい密着してくる。
今が伸び盛りの総司は、昔のチビが嘘みたいにぐんぐんと背をのばしている。
まだ、かろうじで、俺より低いが、ここ1年で確実にぬかれるに違いないと思えた。

「でですね、僕としては、土方さんからのプレゼントはぜひ、濃厚キスがいいです」
「はぁ?」
思わず声が裏返る。
「だって、サノさんが言うには、Hはともかく、キスくらいしてもいいだろうって。でも土方さん、ぜんぜんしてくれないし。せっかく付き合ってるのにへんじゃないですか。ぜんぜん前とかわらないんだもん。」
「・・・・」
「本当はHもして欲しいんですけど、山南さんに相談したら、中学生のうちは、まだ身体ができてないから駄目なんだって。よくわからないけど。高校に入ってからお願いしてみたらどうですか?って。土方さんならそのあたりを知ってるから駄目だっていうんですよって言ってたんで。我慢します。あと数カ月ですもんね」
「・・・・・・」
原田に、山南さんんも、いったい何を総司にふきこんでいるんだ!!と、身体を震わせる。
山南さんのおかげで、中学のうちは、大人しくしていてくれそうなのは、御の字だが、これじゃぁ高校になったら確実に毎日のように迫らせそうな気がしてならない。
原田にしても、そりゃぁキスくらい、今時、中学生でもなんともないのかもしれないが、俺のこの、よこしまな思いを誰が押さえてくれるというのだ!!
ガックリと肩を落とし、総司の横に転がる。
「あとね、この間みつけた、カシミアのマフラーと、●●の財布が欲しいです。」
「・・・・贅沢すぎる」
やっとのことでボソリとこぼす。
近藤さんへの遠慮とは天と地ほどの差がある。

「えー、買って下さいよー。じゃぁ仕方ないから、財布は卒業祝いでいいです。だから、カシミアのマフラーと濃厚キスして下さい」
背中をむけて転がる俺の上にのしかかって身体を揺らした。
「あぁ、カシミアのマフラーにキスをすればいいのか、それならしてやる」
「違うっ!!もう、わかってるくせに、往生際が悪いな土方さんはっ!!なんでそんなに嫌がるんですか、僕が嫌なら、付き合うって言わなきゃよかったじゃないですか」
手を伸ばした総司の指が俺の頬をつねってひっぱる。
「嫌じゃねぇよ」
「じゃぁ、何が駄目なんですか。やっぱりあれですか、僕の唇がぷりんとしてないのが駄目ですか?新八さんが、やっぱり、艶つやのぷるるんとした唇なんか見ちまうと、我慢できねぇよなぁって言ってたし。艶々リップとか塗ったらしてくれますか?」
勘弁してくれ!!と身体を丸める。
残念ながら、俺の目には、十分総司の唇がぷるんとして見えている。
恐ろしいほどフィルターのかかった俺の目が呪わしくさえ思えてくる。
「そういう問題じゃねぇよ。いろいろと覚悟ってものがいるんだよ」
ぐいぐいと身体に乗りかかって、体重をかける総司に押しつぶされながらボソリともらす。
「なんで?」
息がかかるほど顔を近づけて、総司が上から覗き込む。
「・・・・・・」
近づいた総司の唇がかすかに頬にふれる。
俺はあわてて、顔を、布団の中に伏せた。

「僕は、いつでも覚悟はばっちりですよ。どんとこいです」
『お前じゃなくて俺の覚悟だってんだ!!』
心の中で叫び声をあげる。
何故なら、総司の中の恋愛論は、どれもこれも、耳度島に、周りの大人から仕入れてきたどこまでも空想の話でしめられている。
面白がって教えられた嘘も多い。
興味だけが先行して、意味を本当に理解しているようにはどうも見えない。
期待ばかりが膨らんで、実際、どれだけのことを受け入れることができ、どれだけのことに傷つくのかもわからない。
それらすべてを受け入れてやれるだけの覚悟が、俺には必要だと思う。
そこまで思いきるにはまだ、心の整理がついていない。

こいつの為ならなんだってする。付き合うことでいつか自分の身がゆらぐことがあったとしても俺は総司をとる。
その覚悟はあるが、ただ、行為にいたるのは、また別の話だ。
大切だからこそ、順をおって、一番いい形でスタートしたい。
だから、何と言われても、中学校を卒業するまではしない。

「カシミアのマフラーで勘弁しろ」
「もう、土方さんの意気地なし。」
バンッと1回、掴んだ枕で俺の背中をたたいた。
「財布はどうしてくれるんですか?」
布団につっぷす俺の髪を総司がつんつんとひっぱる。
「卒業祝いに買ってやればいいんだろ?あまり高いのは無理だぞ」
「はぁ、もう意気地も無いけど甲斐性もないんですもんねぇ、土方さんは。仕方ないなぁ。」
あーあとため息を吐きながらあきらめて俺の上から降りて、読みかけの本に手をのばした。




近藤さんに話をすると、クリスマスイブ当日、さっそくとばかりに店へと出かけることになった。
一緒につれてこられた俺は、ショップに置かれているソファに腰掛けて、楽しそうに、携帯を選ぶ近藤さんと総司をながめていた。
「いろいろあって、迷ってしまうなぁ。なんというか、使いこなせるか心配だが、離れていても、総司といろいろやりとりができたら、楽しいだろうからな。なんとしても覚えねばいかん」
「ははは、近藤さんなら大丈夫ですよ。分からないことは、なんでも聞いてくださいね」
総司が笑いながら近藤さんに答える。
「いやはや、しかしなぁ、それほどまでに、総司が俺のことを心配していてくれていたとは、トシに聞いて感動しきりでなぁ。それならそうと、総司も言ってくれればもっと早くこうしたというのに」
「すみません。だって、近藤さんは大人だし、僕みたいな子供に心配されるって嫌かなって思ったし。僕が心配性すぎるのかなっていろいろ思って」
「子供だなんて、とんでもないぞ総司。こうして気づかいのできる子に育ってくれたことは、俺の誇りだからなぁ。将来がなお楽しみというものだ。」
近藤さんも嬉しそうに笑みを浮かべ、総司を絶賛する。

それとなく、受験のことではなく総司が近藤さんを心配して、それで思いつめていたらしいと伝えた。
最近出張が多かったこともあるし、それで余計に心配が募っていて言えなかったのだろうと言い、だからもしよければ携帯でももつようにしてみたら少しは安心するんじゃないか?と話をしたのだ。
もちろんのことながら、近藤さんはいたく感動して、うれし涙までこぼしてみせた。
まぁ、あながち嘘でもない。多少脚色はしたが、総司が近藤さんの出張中、いろいろと心配しているのは確かだ。

機種を決めて、契約をかわすと、帰りに、パティシエをしている姉貴に頼んであったケーキを店舗によって受け取り、チキンなどの食材の買い物をして家に帰った。
クリスマスはかきいれどきで、姉貴もリゾート運営の義兄も忙しくしているため、毎年、俺も近藤さんのところへお邪魔させてもらっている。
家政婦さんが作っておいてくれたスープなども温めて、食卓に並べた。

食事を終えて、ケーキをつつきながら、プレゼントを開ける。
昨日一緒に買いに行った鮮やかな水色のマフラーを総司が首にかけて見せた。
「おっ、なかなか似合っているではないか」
「でしょ、土方さんに買ってもらっちゃった、あっこれ、僕から近藤さんに。」
プレゼントの箱を取り出して近藤さんに手渡す。
中からは、あつらえのいい、万年筆が顔をだす。
「おおっ、これはまた、ありがたい」
近藤さんが感嘆の声をあげる。
「この間、無くしたっていってたから。今年はそれにしてみたんですよ」
「いや、こりゃ、ありがたく使わせてもらうとするよ。今度こそ、なくさんようにせねばなぁ」
嬉しそうに、キャップをあけて、先端のデザインに目をむける。

「土方さんにはこれね」
もうひとつの包みを俺のほうへと差し出す。
「なんだ、俺にも用意してくれたのか?」
「そうですよ、僕が貴重なおこずかいを裂いて用意してあげたんですから、大事にして下さいよ」
恩着せがましい言い方をするところが素直ではない。
リボンをといて、袋を開くと、中から、品のいい色合いをした紫のマフラーがでてきた。
「カシミアは無理だったんですけど、これとよく似たチェックの柄だったから、ちょっとお揃いみたいでいいでしょ」
俺がプレゼントしたマフラーを首元でゆらしてみせる。
「大事に使わせてもらうよ」
素直な気持ちでそう言った。



時間も遅くなり、家に帰る為に外に出る。
ほんの少しの距離だが、さっそく総司のくれたマフラーを首にかける。
別れを告げて、近藤さんが先に家へ入り、その後ろへ続こうとする総司を呼び止めた。
「総司っ!」
こいこいと手首を縦に動かす。
「何?」
首をかしげながら、総司が門の外まででてきた。
「なんですか、土方さん。寒いんですけど。」
「わりい、少しだけな。」
そう言って、ポケットから、クリスマス仕様の袋をとりだして、総司に手渡した。
総司がその包みをあけて、中からモノをとりだす。

「わっ、これシルバーのストラップじゃないですか」
総司が感嘆の声をあげる。
「はじめての携帯にどうかと思ってな。何色を選ぶのかもわからなかったから、無難なもので悪いんだが」
総司のリクエストとは別に用意したクリスマスプレゼント。
「ありがとうございます。」
心底嬉しそうに総司が目を輝かせて俺をみる。
そして、俺はそんな総司の身体を引き寄せた。
何?という顔をした総司のおでこに顔を近づける。

チュッとひとつ、キスをした。
唇にではないが、初めてのキスだ。
免疫のない総司の頬が、それだけで真っ赤に染まる。
唇が触れた部分に手をあてて、恥ずかしそうに俺をみた。
「メリークリスマス、濃厚キスは、高校生になってからな」
ほほ笑みを浮かべながら俺は総司に背をむけた。

徒歩3分もかかるかかからないかの距離。
丁度、部屋にたどり着いた頃、携帯メールの音が鳴った。
『メリークリスマス、土方さん。濃厚キス楽しみにしてますね』
ハートマークの絵文字がずらずらと画面に敷き詰められている。

<あぁ、それまでには覚悟をきめるさ。>

そう、心で答えながら返信を打つ。
『風邪ひかねぇように、あったかくして寝ろよ』
その後も何通かメールをかわす。
今日、持ちはじめたばかりだというのに、すごい勢いで早々に帰ってくる返信。
今後、これに答えることになるだろう近藤さんのあわてっぷりを想像し、携帯画面を見ながら苦笑した。
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

お読み下さい

※当blogにある画像及び、小説等について、転載及び、個人で楽しむ以外の使用はご遠慮下さい。

※タイトル欄や本文に<R18指定>と記載されているものにつきましては、教育上宜しくないと思われる内容を含むおそれがありますので、18歳未満の方の閲覧を禁止させていただきます。ご了承下さい。


※SSLシリーズでは、特に公式にない設定をかなり、作っております。
おい!って思われるだろう設定もあるかもしれません。 特に、たとえ、史実をほのめかす内容があったとしても、史実の隊士たちや、御家族にも、全く無関係の創作であると強く主張致します。
公式を離れた内容に抵抗がある方にもお勧めできませんので、宜しくお願いします。 それらもふまえたうえで、それでもOKという方のみ、ご覧下さい。


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