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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/11/27 Sun  23:55
『曼珠沙華、再会の場所』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

『曼珠沙華、再会の場所』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)


「高杉の墓参りに行かねぇか」
そう言いだしたのは原田だった。
9月のはじめの頃の事だ。
遊園地での一件依頼、不知火と原田はいろいろな話をした。

原田が抱えていた思いや、これからのことや、それから、高杉のこと。
原田が、不知火が自分を高杉の代替えのように思ってるのではないかという悩みを持っていたことには、不知火もそうとう驚いた。
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信じてもらえてなかったのは、多少の怒りも覚えたが、そう思わせた要因がどこかにあったのかと思うと、不知火は何よりもくやしかった。
だから、不知火は、原田に高杉との思い出を話した。
「高杉はさ、小学校ん時に出会ったんだ。あいつが、俺のクラスに転校してきてよ。誰とでもすぐ仲良くなるやつでさ、転校して来てまだ間もないってのに、みるみるうちに、クラスの人気者になっちまいやがった」
「じゃぁ、その時から不知火も仲が良かったのか」
ベッドの上、枕を背に座る不知火の前で同じように座り、腕の中にうもれながら、原田が耳を傾ける。
「いんや、俺、めちゃくちゃあいつのこと嫌いだった」
「まじか」
「うん、俺さ、いわゆる孤児ってやつだったんだは。里親ってやつんとこから小学校には通ってたんだけどな、昔からひねてたから、あいつとは逆で、誰ともうちとけないタイプだったわけ」
「あー」
「だからさ、あぁいう目立つやつ、めちゃくちゃムカツいたんだよな。で、結果大ゲンカをしてさ」
「お前、昔から血が上りやすいのな。わかりやすいやつ」
原田が肩をゆらして笑う。
「う、うるせぇよ。」
「ははは、それで?喧嘩してどうなった?」
「そりゃもうさ、お互いにこれでもかってくらいののしりあってさ、もう言う言葉も思いつかねぇくらい言い合ったもんだから力尽きて教室に転がったらなんかすっとしちまって。二人で大笑い。そういう空気持ってる奴だったんだよな。かけつけた先こうがあきれる始末でさ。で、あいつもさ、転校ばっかで、友達と長くいるなんてことがなくて、そういう中で身に付けた処世術だったってことを知ったんだ」
「そうか、確かに、転校が多いと、仲良くなってもすぐ別れなきゃならなえぇし、でも、それまでの間はそれなりに旨く解け込まなきゃぁならねぇし、人にはいろいろあるもんだからなぁ」
「あぁ、で、それからは1番の親友ってわけ。運良くも、それから引っ越ししなきゃならねぇってこともなくなってよ。結局高校まで腐れ縁。」
「・・いつから高杉のことを好き・・だったんだ?」
ちょっと聞きにくそうに原田が言いごもる。
「うーん、わかんねぇ。どうなんだろう、今思うとさ、恋愛うんぬんってよりも、あいつと離れたくなかったんだろうな。俺、里親との折り合いも悪くてさ、よく殴られたりもしたんだは。でさ、ある時に、高杉が人のことなのにマジ切れしてさ、おかげで、そういう事実が児童相談所にも伝わって里親からも離れることができたんだよな。施設に戻って、そこから学校に通うようになって、本当にあいつ、なんでも全力投球でさ。そういうことしてくれるやつ、いなかったから、自分の中でめちゃくちゃ大事になっちまったんだろうなって思う」
「いい奴と出会ったんだな」
肩から前にまわされた不知火の腕をつかみ、前を向いたまま言う。
「そう思う。四六時中一緒にいて、馬鹿やって、あいつの破天荒さにまきこまれもしたけど、めちゃくちゃ楽しかった。高校にも一緒に行こうって頑張って、受かって、でもいっちまいやがった」
ギュッと不知火が原田を抱いたまま拳を握った。
「突然入院してさ、肺の病だって。いきなり倒れて、病院に運ばれたらしくてさ、見舞いにいったけど、面会謝絶で、あんなに明るいやつだったのに、意識不明の重体だって言われて、延命ってやつ?あれの状態でさ、もう駄目だって、あいつのおふくろさんもただただ泣き崩れるばかりで、俺もどうしたらいいのかわからなくて、二度と見舞いにも行かなかった。」
「いけなかった、んだな」
優しい声で、不知火の言葉を訂正して代弁しながらぎゅっと、不知火の腕を自分の腕でよせる。
「だって、見たくなかったし、あいつは、絶対帰ってくる。待ってたら、『わりい』っていいながら、いつもみたいに、悪気の無い顔して帰ってきやがるって思いたかった。だけど駄目だった、亡くなったって親父さんが電話をくれたんだけど、葬式にも結局いかなかった。なんかもうどうでもよくて」
「で、あぁいうことをしてたんだな。でもなんで俺なわけ?」
また少し考えて原田が問う。
「うーん、わかんねぇ。なんでだろう。ただ、なんか開いてた穴が埋まった気がしたっていうか。あ、でも本当に、断じて高杉の代わりなんかじゃねぇぞ。そりゃ、似てるとは思ったけど違うからな」
不知火としてはそこは是が非でも主張しておきたい。
ムキになりそうな顔をした不知火を見ながら、原田がおかしそうに笑った。
「なぁ、不知火。もうすぐ彼岸だし、高杉の墓参りにいかねぇか?」
話を聞いていた原田がふいにそんなことを言いだし、不知火はびっくりして思わず原田の顔を覗き込んだ。
「へ?」
「だって、結局、死に目にも会ってないし、葬式にもいかなかったんだろ。そんな大事な親友に、そういうのは良くねぇぞ。ちゃんと手をあわしてやらなきゃ、高杉にとったら、そんなにいつも一緒にいたやつだったのに放ったらかしなんてとんだ薄情者じゃねぇか。それに、俺も手をあわしてぇしな。高杉がそういう奴じゃなかったら、俺は不知火と出会ってないかもしれないじゃないか。だから礼を言いに行きたい」
そうは言うが、もう4年もたっているのに今さら行ってもどうしたら良いのか分からないという思いが不知火の中をしめる。
「家は?親御さんは引っ越しちまったのか?」
「いや、それは知らねぇけど。」
「じゃぁ、とりあえず行ってみようぜ。4年もこないでって追い出されたり、引っ越しちまっていないなら、仕方がないが、行くだけでもな。お前だって、気になってんだろ?」
「まぁそうだけど」
不知火は、まだ複雑な顔をしていいよどむ。
「なんだ、怖いのか?」
「そんなことねぇよ」
「じゃぁ、行こう」
原田が振り向いて笑いかける。
「原田、お前ほんと変な奴だな。」
「そんな奴を好きになった不知火も変な奴だ」
「それもそうだ」
不知火も笑いながら原田を引き寄せて、ベッドの中にもぐりこむ。
原田が不知火を引き寄せて唇を重ね、それに答えるように不知火もそれを受け入れる。
相変わらず自分の何倍も旨いキス。
どんな顔をして、高杉の墓に行けば良いのだろう。
男が好きで、しかも年上で、めちゃくちゃキスの旨い男。
きっと、高杉もひっくりかえるに違いないが、それでもあいつは、『馬鹿だなお前、本当面白いやつ』そう笑いながら祝福してくれただろう。そんな気がした。





不知火と原田は二人並んで、墓へとつながる参道を歩く。

記憶を頼りに高杉の家を訪れると、まだそこに住まいは有り、あの日、病院で泣き崩れていた母親が出迎えてくれた。
「不知火くん?あなた、よく、よく来てくれて」
顔を見るまで、どんな反応をされるのか、不知火は気が気じゃなかったが、母親は不知火の顔を見るなり、まるで何年も帰ってこなかった息子が帰ってきた時のように、厚く迎えてくれた。
不知火は、原田に言われた通り、ぎこちなくではあったが、ここに来るのが遅くなったこと、お葬式にも顔をだせなかったこと、ショックを受けた思いを丁寧に話して頭をさげた。
母親は大変喜んで、首をふりながら、
「こうして来てくれただけで、あの子もきっと喜ぶは」
と目頭をおさえた。
母親の好意に甘えて、お茶を頂き、いろいろな話をした。
そうして仏壇に手をあわせてから、お墓の地図を書いてもらい、原田と二人で参道を歩く。


「良い人っぽいな、あのお母さん。」
丘へと続くあぜ道を原田が前に立って歩く。
群れをなして飛ぶトンボがときおりぶつかりそうになるのを交わしながら、幾度となく振り向いて、笑顔を向ける。
「ああ、すげぇ良い人。俺が孤児だって知っても態度をかえなかったし、じゃぁ、私が不知火くんのお母さんになってあげるわ、とかいってさ、本当、よくしてくれた。親父さんも良い人でさ」
花屋で買ってきたお供えの花束を、不知火が持ちながら後を追う。
「その両親にして、その子有りか。」
「そんな感じだな」
「おっ、あそこじゃねぇか?」
前を歩く原田が指さす。
墓参りをする人の多い彼岸の日でも、朝から参る人が多いのか、日の暮れ始めたこの時間、あまり人とは出会わない。
野には、ススキが揺れて、のぼりつめたその先には、朱色の彼岸花が咲き誇る。
美しい墓地に高杉の墓は建てられていた。

彼岸を前にしたそこは、綺麗に清掃されていて、まだ枯れていない花が美しく飾られていた。
持ってきた花を分けて飾り、線香に火をつける。
手慣れないそれらの作業をする不知火を、原田は、手伝ってやりながら目を細めて見ていた。
線香立てにそれを建てて原田が振り向き、不知火を促す。
「ほら、お前から手をあわせてやれ」
立ち上がり、不知火の背中を押す。
どうにも、なかなか墓前に立たない不知火の背中をさらに押して、墓前に座らせた。
「ほら、早く」
「・・・っ。手をあわせて、どうすりゃいいんだ??」
まだ踏ん切りのつかない不知火が、へこんだ顔で後ろの原田を見上げる。
「あのなぁ」
原田はあきれてため息を吐いた。
「手を合わせて、遅くなってすまないって誤ればいいだろ」
「そうだけど・・」
「早く、心を決めろ。ここまで来て帰るとか言ったら、未来永劫、へたれよばわりするぞ」
うっ、とつまった顔をして、息を飲むと、不知火はやっと心を決めて手を合わせた。
顔をあげた不知火に原田が声をかける。
「ちゃんと、話できたか?」
「一応・・」
「よし、じゃぁ、俺も失礼させてもらおう」
不知火が横にのけると、原田も墓前に座り、手をあわせる。
ゆっくりと時間をかけて、そして立ち上がる。
「なぁ、なんて話したんだ?」
おそるおそる不知火が聞く。
「ん?踏ん切り悪くて、優柔不断でへたれな馬鹿をもうちょっと、ちゃんとしてやってくれって」
原田が笑う。
「なっ!!」
笑いながら歩いて行く原田を不知火は追いかける。


丘から下りる道の途中に、石積みにされた休憩場所のようなところがある。
原田は、そこで足を止めて腰かけると大きく伸びをした。
不知火もそれにならって腰掛ける。
「不知火、来て良かっただろ?」
「あぁ」
来るまでは気が気じゃなかった。
たどり着いても落ち着かなかった。
しかし、手を合わし、墓を背に原田の後を下りて来るうち、やっと心が晴れた気がした。
また、そこから見る景色はとても美しかった。
緑の野に金色になりはじめたススキがゆれ、朱い彼岸の花が咲く。

「それにしても、すごいな、この景色。彼岸花も最近あまりみかけねぇが、ここまで咲くと綺麗なもんだ。」
「でもよ、彼岸花って不吉な感じしねぇ?」
不知火が首をかしげる。
「確かに、へんな迷信はいろいろあるな。花を家に持ち帰ったら火事になるとかなんとか。毒のある花ってことで、死に直結したイメージもあるしなぁ。死人花とか、地獄花とか、狐花とか。そういうシーンに描かれることも多いしな。」
「だよなぁ、なんかこう、へんに別世界な花な気がする。」
「まぁ、そうだな。別世界って意味では、確かに、浮世離れしたようなそんな印象のある花だな。曼珠沙華とも言うだろ。むしろ、"天上の花"。この世とあの世をつないでいるような、そんな雰囲気が、美しすぎて、そっちの世界につれてかれそうな怖いイメージを連想させるのかもしれねぇが、この世に咲いて、あの世にも咲いているなら、少しだけ、亡くした人と同じ場所に立てているような気がするし、俺はむしろ、好きだけどな」
立ちあがって、原田が、一輪、それをたおり朱の花を手にする。
「なあ、原田、原田は大切な人を亡くしたことあんの?あ、えっと答えたくないならいいけど」
花を手にして、原田が空を仰ぐ。陰り始めた暁の空に、その花をかざして口を開く。
「あるよ。俺の槍の師匠だった人。俺を育ててくれた人だ。俺をかばって死んじまった」
「え?」
「ぐれて家出してさまよっててな、喧嘩して、死にかけて、その時に拾ってくれた人なんだが」
「原田がぐれてた?」
不知火が心底驚いた顔をして聞くのを原田が笑いながら答える。
「高校くらいの時な。けっこう短気だからな悪い奴らとつるんだりもしてたんんだよ。」
「うわ、なんか想像つかねぇ」
不知火にとって原田は遊び人には確かに見えるし、相手に対する手慣れた態度といい、キスの旨さとしい、あきらかに遊んでいたとしか思えないが、底はかなり真面目なタイプの人間に見える。
それから原田はいろいろなことを不知火に話した。
その人が良くしてくれたおかげで、まっとうな道を歩くことができたこと。
教師になれと言ってくれたのもその人であったこと。
その人とのつながりで近藤さんの道場にも顔をだすようになったこと。
けれど、その人は、原田をかばって亡くなった。
やんちゃをしていた時のつけだと、原田は苦笑した。
昔の悪い連中が、原田をみつけて絡んだらしく、襲われかけた時、その人が間に入り、重傷を負った。
そして、帰らぬ人となったのだ。

「原田は会いたいか?その人に」
「そりゃぁ会えるならな」
不知火が腕を原田に回すと、されるがままに、原田はそれを受け入れる。
「その師匠の墓参りも行くのか?」
「いくよ、命日にな。」
「俺も行ってもいい?」
「来てくれるのか?」
嬉しそうに原田が笑う。

また少し、心が近づく。
4年も過ぎて、初めてこんな話をしている。
出会えたことを感謝する。
赤く染まる夕焼けの下、二人は長く、口づけをかわした。


※曼珠沙華、花言葉は「情熱」「独立」「再会」「悲しい思い出」。そして「想うはあなた一人」。




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