QLOOKアクセス解析
同人誌「眉間のシワをギュギュッとね!」を
フロマージュ様にて委託配布して頂いております。
名称未設定-2

↑↑↑表紙絵をクリックすると、通販サイト[フロマージュ様]へ飛びます。

インテックス大阪で開催される大型即売会とゆきさくらに参加しています。


土方さん僕ともふもふしましょうよ!
↑↑↑こちらのアンソロジーに参加させて頂くことになりました!! 土沖で、けものまみれとか、幸せです。 宜しくお願いします。

薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

--/--/-- --  --:--
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
気に入っていただけましたら、
ポチッと押して頂けますと嬉しゅうございます。↓
web拍手 by FC2

2011/08/24 Wed  01:35
三章 『知れば迷いて・・・』(薄桜鬼 土方×沖田)

BL要素を含みます。苦手な方はご遠慮下さい。
途中からR18指定の内容も出て参りますので、ご容赦下さい。

気に入っていただけましたら、
ポチッと押して頂けますと嬉しゅうございます。↓
web拍手 by FC2


三章 『知れば迷いて・・・』(土方歳三)


(元治元年 夏)

 「土方さーん」
 幕府のお偉方と散々言い合って、やっとこ解放されて屯所の門をくぐる。
 正直毎回、疲労困憊だ。無理ばかりいいやがって。
 思い出すとまた腹が立つ。
 そうやっていらいらしながら奧にある自分の部屋へと向かっていると、向かう先から悪気など皆無、といわんばかりの聞き慣れた声が自分の名を呼んだ。
 自分の不在中、勝手に部屋に入り込む不届き者。

 思わずこめかみがヒクつく。
 幾分足取りを早くしながら、返事もかえさず庭先を突き進んだ。
 「総司!てめぇまた人の部屋で!!」
 たどりつくなり声を上げるのは、もはや日課のようになりつつある。


 自分の部屋もあるし、部屋の住人も不在というのに、すぐ俺の部屋に入り込む。
 お気に入りの場所を、我が者顔で占拠する猫みたいに。
 そして悪びれた様子もなく、
 「お帰りなさい」
 と、よく猫が木の上から人間を見下ろして見せるような、ふふんという余裕の笑みを浮かべる。
 「なんでお前はいつも!」
 問いただしてみても、あぁいえばこう言うだ。

 「だから、この部屋が一番涼しいからだってこの間言ったじゃないですか。」
 やだなぁと、さも面倒くさそうな顔をして返す。
 春なら桜が見えるからとか、秋なら紅葉がよく見えるからとか、冬なら日がよくあたるからとか、きっと何かしら理由をつけるに違いない。

 相変わらず頓着な着方をした着物の胸元、その端からのぞくものに目がとまり、また叫び声を上げたいのを押さえながらじっとりと、総司を睨む。
 「ほーう、で、その隠す気ゼロの胸元にある、見たことのあるものはなんだ?」
 「豊玉先生の句集?じゃないですか?」
 人の気もなんのその、これまた全く悪びれもせず、はずんだ声で言いやがる。
 いつもいつも、いったいどうやって探し出すのか、どこに隠しても、必ず帰ってきたら、取り出した形跡がどこかにある。
 「ないですか?じゃねぇ、なんでそんなところに入れてやがるのかっ、て言ってんだよ」
 「いいじゃないですか、減るもんじゃないし」
 と、胸元から取り出した冊子をめくりながら総司が言う。
 「そういう問題じゃねぇ」
 と、怒りまじりの声で言いながら、それをパシリと取り上げた。

 「あぁもう五月蠅い人だなぁ、そんなに怒ってばっかりいたらそのうち血管切れますよ」
 口先を尖らしながら総司が悪態をつくが・・・。
 「お前がいうな」
 そういうことを、幾度もさせる奴に言われたくはない。
 「はいはい」
 どれだけ怒っても答えない総司は、いつものように、もうっと膨れた顔をしただけで、気に留めるでもなく、受け流してきた。

 言うだけ疲れるのはわかっているが、ついついいつも同じやりとりをしてしまうのだ。
 「・・・ったくっ。で?めずらしく、顔出して手までふりやがったからには何かあったんじゃねぇのか?」
 部屋にいりびたるのはいつものことだが、だからといって、帰ってきた俺に手を振って声をあげることなどめったに無いので、何か報告ごとかとふと思い立つ。
 すると、総司が、今思い出したという顔をして、こいこいという風に手をばたつかせて机のそばに腰をおろしながら笑う。
 「そうですよ、そうそうそうそう、千鶴ちゃんが団子作ってくれたんですよ。で、お疲れには甘い物がいいでしょうから、土方さんにも差し上げて下さいねって言われたから待ってあげてたんですよ。」
 はいっ、と出された皿に目をやるとその大きさからは、あきらかにおかしい比率で団子がのっていた。
 大きな皿にあんこでくるまれた団子が一つ、端っこに寄ってチョンと置いてある。
 よく見ると、その広くあいた部分に、おそらくまだいくつか乗っていたのであろう形跡が見える気がするではないか。

 千鶴は、新選組でも探しているコウドウさんの娘で、父親を探して、京まで来たという。
 新選組にも、彼女がいることは利点があるかもしれねぇし、何より、裏の秘密、血を求めてさまよう羅刹という化け物を見ちまったっていうのもあって、監視の意味も込めて、ここに男装をして置いている女だ。
 微妙な立場にありながらも、新選組の為に、何かしたいと思う彼女は、よく、こうして、菓子を作ったり、食事の準備や、掃除などまでしてくれる、とても気のきく女なのだ。
 
 『顔より大きい皿の上に、だんご一つはさすがにねぇだろ、あの千鶴に限って。』
 まぁ、おおかた検討はつくが、と総司の顔を見る。
 「おい、皿と団子の比率、おかしくねえか?」
 そう切り出すと、総司は顔色ひとつ換えずに、首をかしげてみせる。
 「そうですか?わびさびっぽくていいんじゃないですか?」
 「・・・・わびさびか、そりゃぁな、口の端にあんこ付けていう台詞じゃねぇだろ」
 そう言うと、
 「えっ!!どこに」
 といきなり慌てる。
 多分、きっと自分の中では完璧な犯行だったのだろうが・・・。
 慌てて口元をふこうとする総司をひとしきり上から面白げに見た後、取り上げた句集で総司の頭をこつきながら意地悪く言ってやる。

 「はん、ついてねぇよ。ばぁか。…ったく、食ったんなら食ったって正直に言いやがれ」
 「だって、土方さんが帰ってくるのが遅いからいけないんじゃないですか」
 一瞬ムムっとした顔をしたが、すぐいつもの顔に戻り、余裕そうに言いかえしてくる。

 素直じゃねぇ。

 「仕方ねぇだろ、帰れるもんなら俺だって早く帰りてぇよ」
 本心だ。
 おえら方と顔つきあわして言いあうってのが、どれだけ疲れることだと思ってやがるのか。
 そりゃ屯所にいるほうが、たとえ仕事をしていたとしても気が楽だ。
 それに、総司の顔も見ることが出来るわけで・・・とそれはさすがに言ってやらねぇが。
 あげあし取りが図にのると困るからな。

 「そんなこと言って、どこかで寄り道してくる相手でもいるんじゃないですか?」
 しかし、とうの総司は、いちいちそんな文句をつけてくる。
 昔、総司を忘れようと女と会っていたことを根に持っているのだ。
 それに関しては、自業自得だが、本当に一回、なんとかこいつを黙らせる方法はないものかと嘆息してしまう。
 「ったく、何言ってやがるんだ、てめぇ以外いるわけねぇだろうが」
 と勢いでいいつつ、つい顔が赤くなるのもどうにかしなければいけないと毎回ながら思う。
 鬼の副長が聞いてあきれる・・・な。
 すると案の定、そこを見逃さずにつついてくるのが、総司だ。
 「はは、土方さん、そんなに顔赤くして言ったら説得力なさすぎ」
 「あぁあぁあぁ、どうせなぁ、じゃぁこれはいらねぇな、千鶴の団子食ったしな?」
 どうにも何か意地悪してやらないと気が済まない。なかばやけくそな気分で総司にくいつく。

 甘い物が好きな総司の為に、と買ってきた荷物のことを思い出し、風呂敷から出すと、包装がよく見えるように総司の目の前にちらつかせてやる。
 数秒、何?という顔で包みを目で追っていた総司が慌てて目を輝かせ、立ったままの俺の顔をしがみつく勢いでみつめてくる。
 「えええ、なんですか?わっちょっとそれ○○屋の包装じゃないですか、それってもしかして」
 「誰かさんの好きな○○屋の三色団子だが、・・・まぁいらねぇよな、けっこう食ったろ、千鶴のだんご」
 意地悪っぽく、指摘するが、総司は侵害だという顔をして手をのばしていう。
 「それとこれとは話が別ですよ、団子の内容も味も違うじゃないですか。」
 そういって、俺の手から包みを取り上げると、早速、がさがさと楽しそうに箱をあけにかかる。
 お目当ての団子が姿を現すと、満面の笑みを浮かべた。

 これが1番隊組長として、刀をふるい、恐れられている男だと誰が思うだろうか。
 どうみても、そこらへんに転がっている無邪気な青年にしかみえない。
 こういう時だけは、昔から変わらないガキがそこにいるようで、なんとなくほっとしてしまう。
 「ひーふぅみぃ、ふふ、これだと、明日も食べれるなぁ。よし、お茶いれてこよっと、土方さんの分もいれてきてあげてもいいですけど、どうします?」
 包装の中身の団子の数に、食べる予定をふくらませてにんまりと笑うと、スタッと勢いよく立ち上がる。
 あまりの勢いのよさに、思わずこっちがよろめいてしまった。
 「おお、・・・・・・?っていれてきてあげますよ、と素直にいいやがれってんだ全く」
 「あははは、じゃ、いってきます」
 といって、俊敏な動きでスルッと部屋からでていく。

 嵐の後のような静けさがたちこめ、「はぁっ」とひとつため息をついた。
 そしてなにはともあれと、障子を背にして、腰をおろし一息つこうとしたとたん、いきなりガタンっ!!と障子がなる音がして、思わずビクリと肩をふるわせるはめになった。

 なんだ??と思って振り返ると少し開けられた障子の隙間から、総司がひょこりと顔をだす。
 「あっ、ちょっと土方さん、勝手に食べないでくださいよ。1本くらいあげてもいいですけど、僕より先に食べないで下さいね」
 びしっと指を指して念をおしにきた総司に俺は深々とため息をついた。
 わざわざそんなことを言いに戻ってきたのかこいつは。。。。
 「お前じゃあるまいし、食うか馬鹿っ!!」
 やっと腰をおちつけて、総司のほうをみると、首をかしげていらぬ言いがかりをつけてくる。
 「えー本当かなぁ、だって今、びくってなってませんでした?」
 「あん?そりゃ、お前が出てったと思ったのに、いきなりすぐに戻ってくるからだろ。」
 「・・・まぁ、そういう事にしておきますけどねぇ」
 本当に、どうしてこう、何事も俺のいうことをいちいち認めようとしやがらないのか。たまには、素直にみとめやがれってんだ。
 と顔をしかめている俺を放置して、総司はまたきびすをかえして来た方向へと帰って行った。
 鼻唄でも聞こえてきそうな軽い足取りで部屋から離れていくその足音を聞きながら、なんとなく、笑みがこみ上げてきた。
 帰り着くまでのあのイライラは、どこ吹く風だ。


 『しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道』

 あぁ、やっぱりいけねぇなぁ。
 総司から取り上げて机の上に置いていた句集をめくり、その句の上をなぞる。
 これを書いたのは何時の日だったか。
 残すには酸っぱく塗りつぶし、消してしまうには惜しく、つい、囲んでしまった句。

 本当に、迷ってばかりだ・・・。
 <続く>
Comment
    
    管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

お読み下さい

※当blogにある画像及び、小説等について、転載及び、個人で楽しむ以外の使用はご遠慮下さい。

※タイトル欄や本文に<R18指定>と記載されているものにつきましては、教育上宜しくないと思われる内容を含むおそれがありますので、18歳未満の方の閲覧を禁止させていただきます。ご了承下さい。


※SSLシリーズでは、特に公式にない設定をかなり、作っております。
おい!って思われるだろう設定もあるかもしれません。 特に、たとえ、史実をほのめかす内容があったとしても、史実の隊士たちや、御家族にも、全く無関係の創作であると強く主張致します。
公式を離れた内容に抵抗がある方にもお勧めできませんので、宜しくお願いします。 それらもふまえたうえで、それでもOKという方のみ、ご覧下さい。


カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

カテゴリ

最新記事

PIXIV

カウンター(8/23から)


二章 『端午の節句に苦悩する』(薄桜鬼 土方×沖田) <<         ホーム         >> 四章 『誓い』(薄桜鬼 土方×沖田)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。