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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/08/24 Wed  21:15
『会えない後にはご用心1』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)<R18指定>

R18指定BL小説です。
18歳未満の方、またBL要素を含む作品が苦手な方はご遠慮下さい。






『会えない後にはご用心1』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)

「・・・・・・・・・・−−−−−−っ!!総司っ!!」
俺は、期末テストの採点をしながら、職員室で、ある意味、テストシーズンではおなじみとなった大絶叫をあげる。
右手に赤ペンを握ったまま、掴んだ解答用紙を握りしめて、わなわなと肩をふるわせていた。
居眠りをしかけていた、新八が椅子からずり落ちそうになり、となりで、なんとなくそろそろか、と察していたらしい原田が耳をふさぐ。
そう、本当に、テストとくればというほど、お馴染みのことである。

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握られた回答用紙には、名前しか書いていない。
中央には、人を小馬鹿にしたような、落書き。
俺とおぼしき人物が、短冊と筆を片手に、俳句をひねっているような絵だ。
そして、こともあろうに、人が趣味として書いている句のノートに書き記していた1句がでかでかと書いてある。
多分、これは、中間テストの時、あまりにもこのままではいけないと思ったので近藤さんに見せて、なんとかしてくれと言ったことによる仕返しが含まれている。
こんなにでかでかと句を書いてしまわれては、おめおめ、近藤さんにも見せられたものではない。
「あはは、今度は何をかかれたんだ?」
面白そうに原田が覗き込もうとするので、あわてて、握りつぶした。
「おいおい、なんで、隠すんだ?」
とやばいものでも書いてあるとかぎつけた原田が手を伸ばそうとするので、迷わず、机の上の灰皿に手をのばし、解答用紙に火をつけた。
「げ、回答用紙を焼いたらまずいだろ」
原田が驚いて言ってくるが、ギロリと横を睨みつけると
「どうせ、名前しか書いてねぇんだ、はなから点数なんてつかねぇよ」
「いや、まぁそうだけどな・・・」
鬼のような形相に、息をのみ、これ以上つっこむのは自分に被害がでるとばかりに、原田は手をあげて、椅子ごと後ろに下がる。
燃えつきるのを確認して、ダンっと机をたたく。
ギリギリと歯ぎしりをしながら、赤ペンを握り直し、次の回答の採点を始めた。
「怖えっ」
怒号に目をさまされた、新八が、後ろで呟いた。

総司は、あれで頭がいい。
どうしようもないガキだが、正直、他の科目は、5段階評価の5が並ぶ。せいぜい、悪くても、一つしたの4くらいしか見たことがない。。
まだ小学生だった時に、とった100点を見て、近藤さんがすこぶる喜んだ。
ただ、それだけで総司は勉強をする。
おかげで、薄桜学園のなかでもかなりの優等生レベルだ。
しかし、何故か、いつも、あいつは、俺が教える古典だけは、回答をかかない。
多分、本当にわからないからではない。
なぜなら、追試をすれば、必ず、満点に近い点数をとるからだ。
うちの学校には、少しでも、生徒を落ちこぼれさせないようにとの配慮で、赤点をとったとしても、期末では、1度は追試を行い、救済を行うことになっている。
どうせ、点数がとれるのなら、初めから、とっておけば1回で済むし、こちらとて、もう一度、新しい問題をつくる手間もはぶけるというのに。
授業中は、嫌がらせのように寝たり内職をしたりするし、おかげで、古典だけがずらりと2という数字が並ぶ。
これではまるで、俺の教え方が悪いみたいだ。
黙々と、生徒たちの回答に、○×をつけながら、今日もう、何本目かわらかない煙草に火をつけた。

なぜ、そうするのか。理由はうすうすなら知ってる。
テスト前になると、別に、総司が、問題を盗み見るとか、そういうことをするとは思っていないが、職員室には、生徒が立ち入れなくなるのと同じで公平を保つためにも、家にはくるなと言ってある。
こと、テスト当日を含む1週間は、一緒にいることも避けるので、それが気に食わないのだ。
総司にしてみれば、別に、はなからテストのことなどどうでもよいし、ただ、一緒にいたいだけなのに、よそよそしくする俺に納得ができない。
だから当てつけに、古典の回答をことごとくすっぽかす。
結果、当然また、追試前には会えなくなるわけだが、たいていの場合、追試を受けるのは、総司だけなので、少なくとも、合えない間も自分のことを考えているという事実がある。
そして、追試は、たいてい、その教科の担当が、テスト監督も務めるので、二人きりになれる。
ようするに、ただ好きな人を独占したいという無言の文句である。

仕事を終え、まっすぐに家に帰ると、姉貴が、エプロンをつけて出迎えてくれる。玄関先にまで甘い香りがした。
「あら、御帰りなさい、歳三さん。総司君、きてるわよ」
言われなくても分かる。
玄関には見知った靴が置いてあるし、そもそも、この甘い香りがそうであると物語る。
俺は甘いものが苦手だが、総司はそれが大好物だ。
そしてなにより、姉貴は、菓子を作るのが好きなのだ。
姉貴は、義兄の運営するリゾート施設の中に店をかまえ、それ目当てだけに訪れる客もいるというほどの腕前を持つパティシエである。
にも関わらず、食べたがらない弟とは逆に、総司は、なんでも喜んで食べる為、俄然やる気がでるらしく、姉貴が家にいて、総司がくる時は、必ずといっていいほど、お菓子作りを決行するのだ。
二階の部屋へいく為、階段に足をかけると、キッチンにもどりかけた姉貴が声をかける。
「あと、十分もすれば、ケーキが焼きあがるのよ、できたら、部屋に持っていってあげるから、総司くん起こしておいてちょうだいね」


「わかったよ」と答えると、階段に足をかけた。
顔を見るなり怒鳴ってやりたい気分だったが、これじゃぁそうもいかない。
知ってか知らずか、必ず、俺が採点をしていた日には、総司が家にきている。
姉貴が、俄然やる気をだすので、俺が何も言えなくなるのを知っているのだ。
ハァとため息をつくと、自分の部屋の扉をあけた。
着替えてからくればいいのに、制服を着たままで、人のベッドの上を占領している。
無造作に髪を散らかし、肩を半分以上だして、布団につかまるような格好で眠っていた。
部屋はクーラーで冷たくなっている。
寝ている総司にふれてみると、あんのじょう、ひんやりと、つめたさが伝わる。
総司は、暑がりですぐ、部屋を冷やそうそするが、喘息もちで、気管が弱く、こういう冷やし方は良くないのだ。
リモコンを見たら、設定温度は16度まで下げられていて、あわてて、設定温度をあげた。。
スーツのネクタイに手をかけながら、声をかける。
「総司、起きろ」
しかし、ンンッと眉間をよせただけで、幸せそうに寝息をたてていた。
「ったく」
ネクタイを引いてはずし、ジャケットを脱ぐ。皺にならないように、ハンガーにかけると、もう一度名を呼び、今度は、布団をひっぱってやる。
「うんっ。。」
眠りの中で身体をゆすられ、寝言をこぼすが、まだ目覚める気配はない。
「総司」
さらに、身体をゆすり、耳元に口を近づけて呼ぶ。
「んー、もうちょっと。」
さすがに、うっすらと目をあけたものの、また、もぞもぞと、動いて、布団を引き寄せながら、眼を閉じようとする。
むっとした顔をして、もう一度総司の名を呼ぶと、今度は確実に、耳に唇をつけ、形のいい耳たぶを口に含むとぞろりと舌でなめあげた。
「!!!!!」
びくりと身体をゆすると、耳元を押さえて、総司が勢いよく起き上る。
「△○□×△×○□!!!!」
信じられないという顔をして、口をパクパクしながら、布団を握りしめ、壁際に背をつける。
素知らぬ顔で、自分のシャツのボタンをはずすと、部屋着に腕を通す。
「土方さんの、バカ、変態!!」
何度聞いたかわからない抗議が、下に聞こえないように声を落として飛んでくる。
「どうでもいいけど、その赤い顔、どうにかしとけよ、そろそろ、姉貴、上に登ってくるぞ。菓子がもうすぐ焼けるって言ってたからな」
にやりと、笑みを浮かべていうと、より一層顔が赤くなって。
「知りません」
握りしめてた布団にもぐって丸くなった。

ほどなくして、トントンと扉をたたく音がした。
「歳三さん、ケーキ、持ってきたんだけど、総司君起きてるかしら。」
総司のほうを振り向くと、もはや、寝たふりを決め込むことにしたらしく、布団の中に隠れたままだ。
くっと笑って立ち上がると、部屋の扉をあける。
「悪い、まだ寝てやがる。」
「あら、じゃぁ、これどうしようかしら」
御盆の上に、これまた、こったデコレーションがほどこされたタルトケーキと、珈琲、それから、苦いものが苦手な総司の為の、カルピスがのっている。
「預かっとくよ。どうせ、もう少ししたら起きるだろうから」
「そう?じゃぁ、お願いするは。直接感想を聞きたかったんだけど、私、この後、店の方に顔をださないといけないのよ。夜は彦五郎さんにパーティーへの出席たのまれてるし」
「それも聞いとくよ」
そう言って、お盆を受け取る。
「じゃぁお願い。秋の新作にって考えてるのよ、良いところとか、悪いところとか、何でもいいから、教えてちょうだいって言っておいてね。歳三さんもよかたら食べてみてくれると嬉しいんだけど。一応、甘さは控えめにしてあるのよ。まぁ、期待はしてないですけど」
「あぁ、頂くよ」
苦笑しながら答える。
「そういうわけだから、夕食はなんとかしてね。」
「ピザでもとるか、総司とどこかに食べにでるから心配いらねぇ」
「助かるは、あっ、野菜はちゃんととりなさいよ。ていうか、総司君にちゃんと食べさせなさいよ。あの子すぐ残すんだから。あと、今日は、彦五郎さんとホテルに泊まることになってるから、戸締りとか」
「姉貴、子供じゃねぇんだから、わかってるって」
いよいよ、困った顔をして答える。
「あら、ごめんなさい」
俺が、年のはなれた兄弟の末っ子ということもあるし、俺が生まれてまだ年端もいかないうちに母親が亡くなった為、今まで、まるで親代わりのごとく、一番この姉貴、ノブに世話になっていることもあって、どうしても、この人は、俺に対して過保護だ。
「それじゃぁ、お願いね」
そういうと、スキップでもしそうな勢いで部屋を後にした。
たまの、彦五郎義兄との御泊りが嬉しいのだろう、だったら、この歳だし、いい加減、一人暮らしをしてもいいと何度も言っているのだが、それはそれで、心配で嫌らしい。
もうひとつの趣味の手伝い手がいなくなるのも嫌な理由なのだろうが。
そのあたりは、今は思い出したくないので向こうへ押しやる。

受け取った御盆を、机の上におろすと、総司が、隠れていた布団から、顔の先だけだして、いらぬことを言う。
「土方さんて、超、甘やかされっこですよね」
それだけ言うと、亀のように、また布団の中に首をひっこめる。
「うるせぇ」
総司には言われたくない、どれだけの人間に甘やかされてると思ってるのか!!

総司は、隠れたものの、甘いにおいが気になるのか、またひょこりと顔をだす。
わざと、その横、ベッドの下に腰をおろして、覗き込むと、再び、首をひっこめて、隠れる。
なんだかちょっと面白い。
「食わなくていいのか?」
腕をのばし、布団の上からガシガシと押さえつけてやると、抵抗して押し返してくる。
「うっわ!!」
いく分か攻防戦をくりひろげるといきなり総司が立ち上がり、代わりに、布団がばさりと、頭の上から落ちてきた。
ふふん、と勝ち誇った笑みを浮かべると、俺の横をすりぬけて、安全な反対側に腰をおとし、おぼんをひっぱる。
もぞもぞと、布団を押しのけてやっとこ顔をだすと、目の前でさっそくとばかりにフォークを構えた総司が満面の笑みをうかべていた。
「おまえなぁ」
「もう、変態むっつりな土方さんは、布団に埋もれてしまえばいいですよ」
舌をだして、あっかんべーのポーズをとると、フォークをケーキに差し入れて、一口分を取り分けると、口の中に放り込む。
「ノブさんは、さすがですねぇ、甘さ控えめっていうけど、生地とフルーツとのバランスが絶妙。シナモンも聞いてて、美味しいなぁ」
幸せと書いた顔が目を細めて、もう一口とフォークをさす。
腹が立つほど、極上の顔で、目の前に座られると、学校で、あれだけ腹立たしかった思いがどんどん、横道にそれていく。
布団をのせられたせいでぐしゃぐしゃになった髪を手グしでとくと、総司とは反対に眉間に皺をよせた難しい顔で、フォークに手をのばす。
「なんで、お姉さんは、こんなにお菓子作りが旨いのに、土方さんは、甘いのが嫌いなんですかねぇ。脛かじりのくせに、全く役にたたないんですもん」
どうしてこう、いちいち、いらぬところをつつこうとするのか。
無言でタルトにフォークをつっこみ、口に放り込む。
なるほど、確かに甘さ控えめだ。シナモンの味がよく聞いていて、フルーツがさらに甘さをおさえてすっきりとした口当たりを作る。
確かに、これなら、甘いものが苦手でもいける気がする。
まぁ、それでも苦い珈琲くらいは添えて食べたいが。
もう一口、口に放り込むと、一緒に用意しておいてくれた珈琲をくちに含んだ。
早々と、食べ終えた総司が、俺の皿にまでフォークをのばす。
「おい、夕食が食べれなくなったらどうするつもりだ」
今でさえ、すでに日が傾いて随分たつ。時計はすでの6時をまわり、夕食を食べてもいい時間だ。
「あと一口くらいいいじゃないですか」
「ったく、絶対、夕食はちゃんと食べろよ。」
「はいはい」
五月蠅いなぁという声で、適当な返事をする。
ザックリと、俺の皿のタルトにフォークを立てて、一口というわりには随分大きく切って口に放り込んだ。


二人で夕食を食べに行くついでに、総司に着替えをさせるために、さほど離れてはいない、総司が身を寄せている近藤さんの家にたちよった。
バタンと音をたてて、家に入ると、総司が急いで、自分の部屋のある2階へと駆け上る。
一人残されて、玄関に腰をおろしていると、帰っていたらしい近藤さんが顔をだした。
「おう、トシか、どうしたんだ?確か、今日は総司はトシの家に泊まるとか言っていたと思ったのだが」
「あー、近藤さん。邪魔しちまってすまねぇな。なんせ、総司ときたら、着替えも持たずに来ていやがるからな、取りに寄ったんだ。」
「なるほどなぁ。それだけ、早くトシに会いたかったのかなぁ」
ははは、と罪の無い顔で笑う。
「違うよ、あれは、たんになんでもかんでも無頓着なだけだ」
「そうかな」
いやはやと、髷を結った頭を書く。
「ところで、どうだ、今回の総司のテストの方は」
いろいろと、放任しているというか、容認している近藤さんだが、それなりに、ちゃんと心配はしているようで、前に話した、常に総司が古典のテストを白紙でだすという話を気にして聞いてきた。
「・・・聞いてくれるな・・」
深いため息とともに、肩を落とす。
「ははは、またやられたか。」
「ったく、どうして、いちいち、面倒なことをしやがるんだか」
「そりゃぁ、あれだろう、好きな人の気を引きたいってやつじゃないのかな。」
「わかっちゃぁいるが、そんなこと、口で言えば済むじゃねぇか」
ぶつぶつと不平をもらす。
総司と付き合いたいと言った時は、それこそ、絶縁だと憤怒されることも覚悟だったが、お人よしなこの人は、むしろ、未だに、寛大で、あれやこれやと世話をやく。
よほど、総司が近藤さん以外に好きという感情を抱いていることが嬉しいらしい。
なにせ、昔は、それこそ、近藤さんだけだったし、学校に通わせても、人付き合いをしようとしないので、よく喧嘩をして帰ってきた。
いまだに、人にたいして、すぐ、くってかかるところはあるが、それでも、斎藤という友人ができたり、なんだかんだと、同年のなかに打ち解けている姿を見れるようになったのは、俺としても嬉しいと思う。
何かにつけて、転がされている可哀そうなやつも数名いるが・・・である。
「そりゃぁなぁ、言えば話は早いんだろうが、好きだからこそ言えないということもあるだろう」
「そりゃぁそうだが」
「それになぁ、仮にもっと一緒にいて欲しいといったとしてもだ、トシはすぐ、仕事仕事っていうだろう」
「うっ・・・それは・・・だな」
確かに、何かにつれてすぐ仕事だという。
しかし、学園長こそ、近藤さんだが、自分とて、教頭という立場上、それなりに、校内に目を配っておかなければならないし、古典教諭もしているので、そちらの準備や、採点やいろんなものが山積みなのだ。
自分だけならいざしらず、仮にも、それぞれの家庭から大切な子供を預かっている身の上なのだから、なかなか自分優先というわけにはいかない。
その分、合える時は、できるだけ総司のいうことを聞いてやるし、それなりにスキンシップもとっているつもりなのだが。
「いかんぞ、だいたいにして、仕事仕事と旦那がいう夫婦というのは、喧嘩になりやすいといってな」
「おいおい、夫婦って近藤さん」
結婚しているわけでもない、旦那だ夫婦だといわれても困る。
「いやいや、これが、バカにしたもんじゃないぞ。仕事も大事だがなぁ、トシは、仕事の虫すぎていかん。もっとだな、好きな相手に時間をさいて、じっくりと向き合うということも大切だぞ」
「はぁ・・」
言わんとすることはわかる。
わかるが、仮にも総司の保護者が、それと年が大きく離れた成人の親友に後押しするような発言をしていいものかどうか。
いや、こうして認めてくれているのは存分に嬉しいのが。
「よし、こうしよう、トシ、この夏休みはな、総司とどこかへ旅行へ言ってこい。なに、1週間くらい、学園を休んでも問題はないと思うぞ。その間、俺がなんとか頑張ればよいだけのはなしだしなぁ。いつも、トシには、いろいろと世話ばかりかけてしまっているからな。なぁ、そうしろよ、トシ」
名案だとばかりに、手のひらをうつと、うんうんと、一人うなづく。
と、荷物を用意した総司が階段から下りてくる。
「あれ、近藤さん、なんだか楽しそうですね。僕にも聞かせてくださいよ」
俺相手ではださない、トーンのあがった声で総司がいう。
「おう、総司、いいところにきたな。いやな、トシがこの夏休み、総司を旅行につれていきたいといっていてなぁ。」
「ちょっと、近藤さん」
誰もまだ、行くともいっていなければ、そもそも、案をだしているのは近藤さんである。
しかし、全くきにした様子もなく、近藤さんが笑っている。
「旅行ですか?それはいいですけど、近藤さん、この人に、そんなお金ありましたっけ?」
「あのなぁ、総司!!」
確かに、昔はなかったが、いまだに、姉貴に世話になってることもあって、貯金くらいは、十分にある。
使い道といえば、仕事か、煙草か、総司かっていうくらいなもので、旅行くらいいく金は持ち合わせている。
「だって未だに、お姉さんにお世話になってる人ですよ。てっきり貧乏なんだとおもって僕いろいろ遠慮してるのに」
どの口がいうのか!!さんざん、甘いものはかわされるし、高い店にはつれていかれるし、この間だって、ホテルに宿泊までしてるんじゃないかとピキピキと顔の筋がうごく。
これからいく夕食も、どこへ行くかと聞けば「回転じゃない寿司」としれっといった奴である。
「心配しなくても、てめぇを旅行につれてくくらいの金は持ってるってんだ。」
人の家の玄関先で大声をあげる。
「もう、近所迷惑な人だなぁ」
近藤さんの後に隠れて総司が耳をふさいで唇をつきだした。
「おお、じゃぁ決まりだなぁ、よかったなぁ総司」
近藤さんが、破顔して、笑い、総司の頭をくしゃくしゃとなでると、総司もそれにつられて嬉しそうに笑う。
「はい。あ、近藤さん、これから土方さんとお寿司を食べにいくんですけど、近藤さんも行きますか?」
親に嬉しそうにかたる子供のような顔をして総司が言う。
「おう、寿司か、そりゃまた豪勢だなぁ。いやいや、総司、せっかくなのだからな、トシと二人でいってくるといいよ。いろいろ話してくるといい、旅行の行き先も決めんといかんだろうしなぁ。何せ、夏休みはもうすぐだしな、その頃だと、どこもこんでホテルとかとりにくくなるだろうしなぁ。行くと決まれば早くせんと」
「あぁ、そうですねぇ。じゃぁ、そうします、近藤さん。」
「うんうん、そうしなさい。なぁ、トシ、総司を頼んだよ」
「ああ」
すっかり近藤さんのペースに乗せられて、ため息混じりの返事をした。

「ふふ、土方さんと二人で旅行って初めてですよねぇ。楽しみだなぁ」
荷物をブンブンふりながら総司が前を歩く。
「わかってるんだろうが、その前に、古典の再テストが先だぞ、悪かったら補修だからな」
「わかってますよ、誰に言ってるんですか、そんなの100点とるにきまってるじゃないですか」
いけしゃぁしゃぁと自信満々に答える。
「だったら最初から、満点とりやがれ」
にこにこと笑う総司の頭を後ろからパシンとはたいた。
<続く>

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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

お読み下さい

※当blogにある画像及び、小説等について、転載及び、個人で楽しむ以外の使用はご遠慮下さい。

※タイトル欄や本文に<R18指定>と記載されているものにつきましては、教育上宜しくないと思われる内容を含むおそれがありますので、18歳未満の方の閲覧を禁止させていただきます。ご了承下さい。


※SSLシリーズでは、特に公式にない設定をかなり、作っております。
おい!って思われるだろう設定もあるかもしれません。 特に、たとえ、史実をほのめかす内容があったとしても、史実の隊士たちや、御家族にも、全く無関係の創作であると強く主張致します。
公式を離れた内容に抵抗がある方にもお勧めできませんので、宜しくお願いします。 それらもふまえたうえで、それでもOKという方のみ、ご覧下さい。


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