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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2014/11/02 Sun  20:00
『最も長い、秘密の時間-3  薄桜鬼SSL 不知火×原田』

※こちらはBL小説となります。またR18作品となりますので、18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
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『最も長い、秘密の時間-3  薄桜鬼SSL 不知火×原田』


□□□
夜、会合などをすませ、原田は自分に割り当てられたホテルの部屋へと戻った。
永倉に、二人で飲もうと誘われたが、1杯だけ付き合ってすぐに別れた。
すでにかなり飲んでいた為、永倉が早々につぶれてくれたのが幸いだ。
パタリと部屋の扉を閉め、ベッドに腰掛けると、ハーッと大きく息を吐き出す。
コロンと後ろに転がって、スマートフォンを取り出すと、見ていない間にたまった通知を読みだす。
ほぼほぼ、不知火からのラインメールだ。
「よくもまぁ、これだけ送れるよなぁ。仕事しろ、仕事」
バイトをしているはずの時間でさえ、メールが送られてきている。
まぁ、種村曰く、やるべきことはやってるとの事だが。
客が混んでいる時は別だが、ほぼほぼ、1時間に1件くらいは飛んできている。
昼に一回見た時に、やっと読み終えたと思ったのに、もう、10件以上メッセージが並んでいた。
原田はそれを順番に読んでいく。

そして、途中まできたところで、原田は思わず、スマートフォンを自分の手から落とした。
「いってっ!」
ガンッとそれなりの高さから落ちたそれが、胸にあたって滑り落ち、原田の顎を直撃した。
「なんだこれはっ!!」
顎をさすりつつ、もう一度拾い上げて、ムクリとおきあがり、声をあげた。
見覚えはある、が、不知火からくるはずのない写真が添付されている。

『おっさんから、いいもんもらった♪』

と写真の後に続く不知火の言葉に、わなわなと震える。
おっさん、すなわち、原田の親友であるはずの種村だ。
「あんのやろっ!なんてもんを不知火に見せてるんだ!」
そこには、忘れもしない、高校時代の写真があった。
左に永倉。
一昔前のチンピラのようなドハデなシャツを着ている。
右側には、種村。
ビシッとスーツできめ、髪型も少しリーゼント風に後ろに流し、いかにも、マフィアにでもいそうな装いだ。
そんな二人にはさまれて、原田がいた。
ブスッとした顔をしているが、いでたちはセクシーに決めた黒いチャイナで、ぎりぎりまで入ったスリットからちらりと足が見えている。
嫌だというのに、文化祭の劇で、女装させられた一枚だ。
男子校だった為、必然的に誰かが女装をするはめになるのだが、その役をおしつけられ、あまつさえ、やりすぎだろというくらいスリットが入ったチャイナを用意され、ただでさえ嫌だというのに、喜々として見に来た師匠が、これまた、嬉しげに何枚も写真をとった。
この時の写真は、どれもこれも、原田の顔は、仏頂面のおももちだ。
が、思いのほか似合っていたのと、それなりの演技力に、舞台中の写真などは、馬鹿ほど売れたという黒歴史である。
女子にならともかく、男に売れても嬉しくない。
これ以上ない原田の、忘れたい出来事だ。
原田は、不知火によりも、むしろ、すごい勢いで種村にメールを打ち込んだ。

『なんて写真を不知火に見せてるんだよ!』
と送ると、どうやらめずらしく暇らしい種村からすぐに返信が届く。
【いやぁ、不知火の赤ずきんちゃんを見せてもらったんでねぇ】
何も知らない原田には、わけのわからない展開だ。
『なんだって?』
【うん、原田のオオカミさん、なかなか似合ってたなぁ♪】
やはりまだ、さっぱりわからない。ただ、よからぬ展開があったのだけはわかる。
『なんで、不知火の赤ずきんで俺のオオカミまででてくる!』
【不知火の携帯に入ってたから♪】
楽しげに打ち込んでいるのがよく分かる速さで返信が届く。
『おい、さらっと言ってるけど、俺はひとつも特がねぇじゃないかよ。だいたい、よりによって、あの写真はねぇだろ!』
原田も、すさましい勢いで文章を打ち込んで送る。
【いいじゃねぇか、似合ってたし。てか、売上ナンバーワンな】
『な、じゃねぇよ。まさか他のも見せてないだろうな?』
【ん?(笑)】
『見せたのか?』
【同じアルバムにはさんであったからねぇ?】
どちらも高速で返答が繰り返される。
『?じゃねぇよ!持って帰らせてないだろうな!』
そこが一番気がかりだ。
【写メで三枚くらい持って帰ったかなぁ。原田のオオカミさんと陰陽師と引き換えに】
しかし、すぐに、一番あってほしくない内容が帰ってきた。
『たーねーむーらー』
【まぁ、そう怒るなよ。原田にもとっておきの写真送ってやるから】
と言いながら、飄々としていそうな種村のメールの後、写真が数枚、立て続けに送られてきた。

机につっぷして寝ている写真、患畜に遊ばれている写真。はたまた、四方八方からじゃれられて、沈没している写真。
【可愛かろう】
「くっそ可愛い」
そのメールがくる前に、思わず思った原田がいた。
『可愛い・・・けどよ』
どう答えろと?と思いつつ、種村なのでそう返す。
【照れるなよ。久々の一人だし、夜のおかずにでもどうぞ】
しかし、そんなとんでもない内容が戻ってきた。
『照れてねぇよ!!てかおかずってなんだよ!!だいたいなんでそんな写真とってるんだおまえも』
【面白いから♪ちなみに、不知火は、とられたの気づいてないからなぁ。今度また不知火で遊ぶのに使おうかと思ってな(笑)】
原田でも不知火でも遊んで二度美味しいというところだ。
『性格わりー』
【い・ま・さ・ら♪】
絶対にくくくと笑いながら打っているに違いない内容に、原田はガーッと口を開けた。

友人の図式。
原田、永倉、土方とそろっても、種村が一番強い。
さも、真面目ですという顔をして、人で遊ぶのがうまい。
ここに、山南あたりが加わると・・・多分いい勝負だ。

「あー、もうっ!!!帰りてぇ」
とつぶやいて、一人で笑った。
本当に、いつぞやの不知火みたいだ。


□□■
ほどなくベッドの上でスマートフォンを弄んでいると、ふいに携帯が鳴った。
画面を見ると、不知火と表示される。
なんとなく、動揺して思わず画面を数秒見つめてしまった。
ピッと指を横に動かして、電話をうけると、
『よう』
と、当たり前だが、不知火の声がした。
「おう」
と一応平静な顔で答える。
『怒ってんの?』
平静を装いすぎて能面な声になった為に、不知火がそう聞いてきた。
「なんで?」
『おっさんに写真見せてもらったから?』
「あー」
言われて理由を思い出す。うっかり不知火を思いすぎて忘れていた。
『あれ、怒ってなかったか』
原田の反応に不知火がはてな?と首を傾げる。
いかんいかんと思い、原田は声のトーンをあげて話をした。
「怒ったっつうの!!でも種村に抗議のメールしたらうっかり忘れた、今思い出した、この野郎」
くわっと見えない相手に口を開く。
『えー、おっさんに先にメールするなら、俺にしろよ』
不知火はといえば、思いもよらぬことに拗ねてくる。
「怒られてぇのかよ」
原田は呆れて、つっこんだ。
『ジェラシー』
「はぁ?」
また、わけのわからない事を言う。
『だーってよ、なんでも俺が一番がいいじゃねぇかよ。』
カラカラと笑いながら不知火が言う。
「怒られるのなんか一番じゃなくてもいいだろうに、わかんねぇやつだな。」
当然のように原田が返す。
淡泊な原田にはわからない世界だ。
『怒られるにしろ、誉められるにしろ、その間、自分の事を原田が考えてるってことになるから、俺が先じゃなかったのが、すこぶるジェラシーなんだもんよ。おっさんなんぞにその位置をとられたかと思うと、ウガーッと!』
大げさな言い方に原田が冷めた声を出す。
「・・・あぁそう・・・なんつうか・・・あきれて言葉がでねぇよ、ばーか」
けれど、悪い気はしない。原田は困ったやつ、と苦笑した。
『馬鹿上等だ』
不知火が笑いながら返す。
原田もつられて声をだして笑った。

ひとしきり話をして、不知火が切り出す。
『ところで、懇親会?もう終わったのか?』
「ああ。もう、部屋に戻ってきた。新八が、二次会二次会さそいやがったけど、疲れたし」
また、原田が苦笑をもらす。
『ふーん、じゃぁ一人?』
ちょっぴり意味深に不知火が聞く。
「でなきゃ電話にでねぇし、こんな会話してねぇって」
『そりゃそうだ』
電話の向こうで、不知火が笑う。
「そっちは?もう家に帰ってるのか?」
『おう。さっき帰ってきた。もう、おっさんの嫁自慢あいかわらずなげぇし。ほんと疲れる』
不知火がぼやくも、原田はしっかりとつっこみを入れる。
「写真は見せてくるは、もらってくるは、よく言うなお前も。」
『へへ、それはそれ』
悪びれもしない声。全く、と原田は思うと、別に怒ってはいない。
こんなことで怒っていては、不知火の相手はしていられない。
「絶対他のやつにみせるなよ。特に総司!」
これだけは、釘をさしておかねばならない。
『へーい。それよりさ、サノ、いい事しようぜ。電話で』
電話の向こうで、不知火が居住まいを正す音がする。
「はぁ?」
なんだそりゃ?と思ったが、意図をさっして、顔が火を噴く。
不知火が目の前にいなくて、心底良かったと思った。
『朝から、俺の事ばっか考えてるだろ?』
「・・・・・」
そう聞かれては、黙り込むしかない。
『図星?』
「・・・・・考えてねぇよ」
それでもなんとか、否定する。
『嘘だね。でなきゃ、即答してるだろ』
が、悟った不知火は、さらに原田を追い詰める。
「・・・・お前がへんな事いうから黙っただけで」
必死でそれをごまかした。
『でも、声が上ずってるし。意外と、電話の声のほうがわかる。』
「・・・・・・・・・・」
ぐうの音もでない。
『あと、俺がかけた電話にすぐでれる場所にいるのに、ちょっと考えてからでただろ。いつもとでた時の声のトーンが違った』
そんなことまで分かるのか?原田はさらに動揺した。
「な・・・・」
『俺の声が聴きたいけど、でたら、我慢できない気がした?』
原田は逃走したくなった。
見てもいないのに、当たっている。
「・・・・・・」
『動揺してんだろ?でも、ま、俺もちょっとドキドキしてる。電話だと、耳元に直接声がくるから、興奮すんな。いつものうるせぇとこじゃなくて、静かだから、すんげぇ響く』
面白そうに不知火は言うが、原田の心臓は、けたたましく音をたてていた。
「う・・・・・」
『興奮する?原田、めちゃくちゃ、好きだぜ・・・いますぐ聞きたい、原田の声・・・もっと聴かせてくれよ』
不知火は、そんな原田を知ってか知らずか、いい声で耳元に囁いてくる。
「・・・やめ・・・ろ・・・って」
耳元に、ウイスパーでささやかれ、ゾクリとした。
しかも、前日、いつもなら絡んでくるはずの不知火がなぜかそれほどべたついてこなかった事もあってか、原田事態がすこぶるたまっていた。
よせば良いのに、頭がへんな妄想を呼びおこす。
「・・・・・っ」
ヒクッと思わず喉をならし、前を押さえる。
『・・・・・・』
不知火の無言。絶対にさとられた。
そのすぐ後に、ペロリと舌を舐める音がした気がした。
『今、部屋のどこにる?』
聞かれてギシッとスプリングの音が鳴った。
『ソファ・・・・かベッドの上?』
わずかな音を聞き取って不知火が聞く。
「・・・・ベッドの上」
ドクンとまた心臓が鳴る。
『俺も。じゃぁ、左向いてくれよ、俺が右むいて寝たら、向かい合えるだろ。』
「・・・ヤダ・・・ね」
必死の抵抗。完全に声がうわずっていた。
『なんだよ、後ろから抱きしめられるほうがいいのか?でもまぁ、たしかに、いっつもそうかも?』
「・・・・・・・」
そういうつもりではなかったが、言われてみればそうだ。
原田は心の中で、しまった・・と思った。
最近どうにも不知火に流され易くなったらしく、少々ばかりそんな顔を見られるのが嫌で、顔をそむけた結果、気がつけば不知火に抱きしめられている。
そろりと横を見れば、不知火の顔が首の後ろ近くにあって、唇が触れる。
『原田・・』
電話の向こうのささやきにまた、首筋がぞくりとした。
完全に不知火のペースになりつつある。
「・・・・」
『ネクタイ、はずすぜ?』
耳元に言われ、操られたみたいに指が動く。
部屋に戻ってからゆるめていたネクタイはすでに、指を少しかけただけでするりとぬけていく。別に言われるままにする必要もなければ、ただ、こちらは余裕をもって、表面だけ併せてやるくらいの事もできるはずなのに、勝手に手が動く。
『シャツのボタンもはずしていい?』
優しく甘い声が聞く。
「・・・・聞くな・・・よ」
消えそうな声で言った。
『だって、電話だもんよ。言わなきゃわかんねぇだろ?俺がしたいこと』
当然、原田がいわれるままにしているとばかりに不知火は言う。
「わかんなくて・・・・いいし。言われるままにするとも限らねぇだろ」
『はずして、くんねぇの?』
抵抗の言葉をはっするも、甘えたような声は、原田を操る。
「・・・・・っ」
耳元のウイスパーが、まるで、催眠術師だ。
原田は、操られるまま、指を動かし、シャツのボタンを一つはずした。
二つ、三つ、電話の向こうの無言がとまるまで、指を動かし、ボタンをはずす。
『あとひとつ?』
シャツのボタンの数も、外す速度も熟知しているといわんばかりのタイミングで、不知火が囁く。
「っ・・・」
原田は、その最後を外しながら、コクリと喉をならした。
それが、そのまま不知火にとっての合図になる。
『脱いだ?あ、別に、腕はぬかなくてもいいぜ。その方が、数段色っぽい』
フッと小さな息がかかる。
「・・・うるさい」
詰まったような声が、喉を洩れて行く。
『その声は、感じてきてる・・・だろ?』
「・・・・・うるせ・・・ぇよ」
ハッと今にも息を小刻みに吐き出しそうになる。
『シャツのすきまから、突起が見える。硬くなってる?触って教えてくれよ。俺の手だと思って、つまんで』
「・・・やだ」
と言いながらも、指がそろりとそこに動く。
「・・ん・・・っ」
ピンと張りつめたそこに触れただけで、甘い声がこぼれる。
電話の向こうで、不知火がにんまりと笑った。
『固くなってるだろ?ギュっって指で転がしたら、もっとよくなるよな。いつも俺がするみたいに動かして。・・・なぁ、我慢して、感じてないって顔してるけど、気持ちよくなってきた?』
いつもの表情や仕草をすべて覚えている不知火が、言葉を紡ぐと、部屋で一人、原田は頬を上気させた。
いないのに、いる気がする。
言われるままに、指が動く。
しらぬいがいつもするように、つまんだり、転がしてみたり、たまに強く押し上げて、また優しくつまむ。
自分の指なのに、不知火の指を感じる。
思いのほか、自分の体は不知火を覚えていることを自覚させられた。
まぎれもない自分の指が、自分の体をいじるのに、その指に、不知火の手が添えられて、後ろから抱きしめられ、ペロリと舌をだしながら首筋を舐められる感覚。
しばらくの間、上半身をむさぼり、時折、電話の向こうから、不知火の唇の舐める音がした。
唇をはみ、耳をはみ、不知火の指は、突起を上下左右へと器用に転がす。
開いた左手が、腰をさすり、肌をすべっていく。
『下も、そろそろ触ってもいい?』
「・・・・・・・・」
言われて、カチャリとベルトをはずす。
「んっ・・・」
チュッと耳元に、不知火のリップ音がする。
ベルトをはずし、ジッパーをおろしながら、原田はベッドの上で丸くなった。
シーツがすれる音が、不知火にもわずかに伝わる。
『逃げるなよ』
触れられるのをさけるように、原田が逃げる。
感じるのがわかっているから、その表情を見られたくなくて、逃げる。
電話を握る手が震えた。
二人でしているけれど、部屋には一人という背徳感が、より、原田を乱れさせる。
そこに触れただけで、ゾクンと原田が身を震わせた。
しばらく互いの吐息だけが、部屋に広がる。
不知火も、服を脱いでいるのだろうか?
想像すれば、背中に、素肌が触れた。
『もっと、足、開いてくれよ』
「そんな・・・事・・・」
拒否をすれば、不知火の膝がグッと後ろから原田の足を割る。
「んあ・・・っ」
それでも抗う原田をクッと強く不知火の手がつかみ、ビクンと腰を震わせて、一瞬足が開いて、また閉じる。
されているわけもないのに、してしまう行動に顔が熱い。
『ほんと、素直じゃねぇな』
電話口でおきまりのごとく、いつもと同じ言葉が囁かれる。
『こっちは、素直なのにな』
言われて無意識に自分の手が、自身を強くつかんだ。
不知火がいつもする、まさに同じ行動。
「うぁっ!・・・」
自分でしておきながら、ひときわ大きく声をあげる。
『その声で、いけそう』
聞いていた不知火が、すこし微笑をこぼしながら言った。
『すげぇな。離れてるのに、いつもと同じ反応してんじゃん』
「っう・・・」
煩い、黙れ!という言葉すら、すでに口からでてこない。
原田は朦朧としながら、息をはきだし、自分を追い詰める。
多分もう、今にもいきそうなのだと理解した不知火が、自身の刺激を強めてよりそう。
『もっと、声、聞かせてくれよ』
「うあ・・・・ぁ・・・は・・・・ぁ・・・・」
余裕をなくした喉の音が何度も聞こえる。
不知火は電話の向こうで、その声を聴きながら、感じて身を震わせる。
「も・・・・・・」
『いいよ、俺もいきそう』
「あ・・・・・ぁ・・・・」
どくんと血が波打つ。
『原田・・・・好きだぜ』
今日一番の甘い声が、原田の耳に届く。
「あああっ・・」
その声が引き金のように、原田は身をふるわせて、大きくそれを放って痙攣した。
はっ、ハッと何度も粗く息を繰り返す。
なんども繰り返したのち、スーッと深い息が聞こえた。
『おやすみ』
不知火が、電話の向こうでささやいた。


■■□
「おやすみ」
大丈夫かな?と一瞬心配になったが、そのあとに響く寝息の音に安堵すると、不知火は、そう囁いて、電話を切った。

余韻にひたりつつ、大きく伸びをする。
ついうっかり、いつものごとく、自分の手を舐めて、不知火はうええっと、眉間に皺をよせて舌をだす。
自分のそれは、ノーサンキューだ。
「くっそ、原田、早くかえってこいー!!」
と一人部屋で咆哮をあげた。
電話の向こうの声は、確かに魅力的だが、やはり、本物を自分の腕で抱きたい。
スマートフォンのスクロールを動かして、画像を開く。
チュッとチャイナを着た高校生の原田にキスをした。



■■■

朝日が昇りかけたころ、原田はホテルの部屋で目をさました。
結局そのまま寝てしまったらしく、中途半端に着崩れた服と、あまり見たくない自分の残骸に、あー、と上を向いてため息を吐く。
起き上がり、ベッドや服が汚れていないかを確かめて、とりあえず安堵する。

そそくさと片づけると、バスルームへと足を向けた。
早くに目がさめて良かった・・・っと思いつつ、昨夜の事を思い出す。
「どんな顔して帰ればいんだよ、馬鹿不知火」
通話が切れた電話の向こう。
最後に会話をした覚えもない。
自分が、気を失うほど感じていたのは確かで、もちろん不知火にもそれはわかっただろう。
いうなれば、半分は自分の妄想だけでいったようなもので、ゆえに、同じ場所で一緒にして目覚めるよりも、すこぶる恥ずかしく感じた。

その後、永倉とした約束の時間に合流するも、早く帰ろうと言ってみたり、いや、やっぱり寄り道して・・・などと言い出して迷走したのは、不知火には内緒だ。
わけもわからず振り回され、「どっちだよ!」と叫びつつ、それでも付き合ってくれた永倉は、心底よき親友だ。
【原田が変だ】
という永倉からのメールに、【仮想朝チュンしたのか?】と原田に送った種村は、さっしが良すぎてやはりそうとうの意地の悪い親友だ。

ちなみに、永倉は、土方にもメールをしていたらしく、【何があったかはしらねぇが、さっさと帰ったほうがいいんじゃないか?いろいろと、後になるほど余計に・・・まぁ、俺にはなんとも言えねぇが。】と冷静なメールが届いた。
自分の恋愛は、いまいちさっしの悪い男だが、人の事だとさっしがいい土方だ。
当然、何があったのか、悟られていると思われ、これはこれでまた、原田は一人沈没した。
いつからこれだけ悟られ人間になったのか・・・・。
つまり全部、不知火のせい・・・・いや、不知火を好きになったせいだ。


■□□
「ただいま」
「よお」
扉を開けると、不知火が迎えにでてきた。
荷物を不知火が受け取ると、ひょいっとトランクを抱えて、部屋へと入っていく。
顔を見ただけで頬が熱くなる気がしつつ、気づかれないように深い息をして、落ち着こうとするがうまくいかない。
荷物を置くと、不知火がクククと声を上げて笑った。
「めっちゃ、意識してるよな。可愛いなぁ、原田せ・ん・せ・い」
「っ!!うるさい」
思わず叫んでいる自分はもう、耳まで赤くなっている。
「はいはい」
それを見て破顔すると、不知火の腕が原田に伸びる。
肩に手をかけ抱き寄せると、チュッとひとつ頬にキスをした。
「おかえり」
トンと、不知火の額が原田の額にあたる。
くっついたまま、あまりにも近い距離の不知火が、原田を見る。
目をそらしながらも、虫の息で答える。
「ただいま」
渋い顔の原田と、極上の笑みの不知火。
「おかえり・・・へへ、やっぱり妄想より、本物のがいいな。」
ギュウッと不知火がだきしめる。
「会いたかった?」
クスクス笑いながら、後ろから抱きついた不知火が、顔をだして覗き込む。
「・・・ふざけんな」
ギュウッと手でおしのける。
「何?会いたかった?だろ?」
さらにギュウッと抱きしめて、不知火が聞く。
どうよ?と答えるまで顔が追いかけてくる。
「・・・・・・会いたかった」
観念して、小さくこぼす。
「おう♪」
不知火は、ここ一番の嬉しげな声で満足の顔をした。
「・・・・・」
「抱いてもいい?」
そして、おもむろに聞いてくる。
抱きしめられたまま、耳元に囁かれて今の原田が我慢ができるわけがない。
「・・聞くな」
「おおせのままに」
いいとは言っていないのに、不知火は、勝手にとらえてそう答える。
「何も言ってねぇぞ」
小さな抵抗。やるだけ無駄だ。
「抱いて!だろ?」
自信満々の顔。
「言ってないからな」
プイっと顔をそむけると、その可愛さに、不知火は余計に喜んだ。
「はいはい、そんな顔してNOはねぇだろ・・中途半端だったし」
な?と不知火の唇が原田の耳をはみ、舌がぞろりとその輪郭をなぞった。
「///仕方ねぇから、抱かれてやる」
「そりゃぁ、どうも」
クスクスと笑いながら、不知火が原田を抱き上げる。
ほんの一日。されど一日。
思えば思うほど、時間は遠く、長く感じるらしい。
互いの時間を埋めあうように、荷物もそのままに、重なり合う。
結局朝まで・・・だとは、二人だけの秘密だ。


<次回予定は、土方×沖田の12月のお話の予定「未定」です。>

また・・・長らくお待たせするかもですが・・・。

あと、また、ゆきさくらに参加させて頂く予定ですので、お品書きなどアップしに参ります。
そちらの方で、お会いできる方などおられましたら、また遊んでやって下さいませ。
宜しくお願いします。

Twitterもやっておりますゆえ、ご趣味の会う方がいらっしゃいましたら、絡んでやって下さいませ。

@izayoinyankos  ←腐垢になります。ときおり、腐った発言を叫んだりしますので、ご注意下さい。

フォロー下さる場合、一言下されば、リフォローに飛んで行きます。
宣伝活動な方はご遠慮したい為、プロフィールなどで、???っという方はご遠慮させて頂くこともありますが、薄桜鬼好きさんと分かる場合は、確実に飛んでいかせて頂きます(^▽^)
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

お読み下さい

※当blogにある画像及び、小説等について、転載及び、個人で楽しむ以外の使用はご遠慮下さい。

※タイトル欄や本文に<R18指定>と記載されているものにつきましては、教育上宜しくないと思われる内容を含むおそれがありますので、18歳未満の方の閲覧を禁止させていただきます。ご了承下さい。


※SSLシリーズでは、特に公式にない設定をかなり、作っております。
おい!って思われるだろう設定もあるかもしれません。 特に、たとえ、史実をほのめかす内容があったとしても、史実の隊士たちや、御家族にも、全く無関係の創作であると強く主張致します。
公式を離れた内容に抵抗がある方にもお勧めできませんので、宜しくお願いします。 それらもふまえたうえで、それでもOKという方のみ、ご覧下さい。


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