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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2014/09/08 Mon  23:52
赤い糸(土方×沖田【幕末】)

今日は、中秋の名月。
相変わらず、本編は動いてませんが・・・。
企画もので幕末設定アップです。

おもいっきりシリアス&ショートショートですが、お楽しみ頂ければ嬉しゅうございます。
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『赤い糸』

中秋の名月、月明かりの下で、針に赤い糸を通すとね願が叶うんだって。
奈良県の、采女神社に伝わるお話。
近所の子供の親が、所用で奈良にいった時、聞いた話らしい。
その昔、帝に寵愛を受けた采女が、その寵愛が薄れたことを嘆き池に身を投げた。
それを弔って建てられたと伝わる神社。
しかし、その池を見るに絶えず、一夜にして鳥居が反対を向いてしまったという話があるらしい。
「へぇ」
僕はそれを、まったりと聞きながら、子供と一緒にススキを抜いた。
十五夜お月様。
夕闇が迫る頃、早く上がり始めた月が向こうに見えた。


「ねぇ、千鶴ちゃん。針と赤い糸、あるかな」
屯所に帰り、なんとなくそう言った。
占いなんて信じないけど。
なんとなく。
「沖田さん。えっと、ありますけども、何か繕いものですか?宜しければ私がやりますよ」
よく気の着く千鶴ちゃんが言うけど、残念ながら繕うものはない。
「いいよ、僕がやるから。」
「そうですか?じゃぁ、ちょっとお待ちくださいね」
そう言って、千鶴ちゃんが針と赤い糸をだしてきてくれた。


■■■

何やってるんだろう、僕。
月明かりの下で、空を眺める。
土方さんはまだ、仕事から帰ってこない。
ケホッと一つ咳をした。
労咳・・・だってさ。
僕は、こんなところで死にたくないんだけど。
なんでこうもうまく行かないんだろう、いつもいつもこれだもの。
これからって時にいつも何か、邪魔が入る。

『月明かりの下でね、針に赤い糸を通したら願いがかなうんだって』
もっと近藤さんの為にいろいろしたい・・・。
土方さんと一緒に・・・・。
そんな願いもあるけど・・・・・。

死ぬのなんて怖くないと思ってた。
だって僕はこの手で何人も手にかけてきたから。
なのに、何故かゾッとした。

早く帰ってきてよ。今すぐ・・・。
スッと糸が穴にとおる。

「総司っ」
「!!!!」
その瞬間、外から土方さんの声がした。
驚いた。
「なんだ、総司、でっけぇ口あけて、目までひんむいて。俺は化け物か何かか?」
ムッと土方さんが眉間に皺をよせて僕を見る。
スタスタと草履の音をたてて、近づいて来た。
「何してんだ?繕いものか?」
針と糸を持ったまま呆ける僕に、土方さんが近づいてポンと頭に手をのせた。
丁度色も赤だから、僕の着物にはピタリとあう。
「そ、そうですよ」
僕は、慌ててとりつくろって体をゆする。
「はーん、また近所のガキと遊んできて破いたんじゃねぇのか?体調がよくねぇんだから大人しくしてろって言っただろ」
ポンポンとまた頭を叩く。
相変わらず、子供扱い。でも嬉しい。
「大人しくしてましたよ」
ぶくりとわざと頬を膨らますと土方さんがくすりと笑った。
「じゃぁ、あのススキは誰がとってきたんだ?」
「えーーっと・・・」
縁側の横に、すすきが揺れる。
持って帰ったら千鶴ちゃんがいけてくれた。
他の誰かがとってきたかもしれないのに、僕だと決めつける。でも当たってるんだもんなぁ。
昔っから、なんでも僕のせいに決め込むけど、外した事は亡い。
「たく、まぁちょうどいいじゃねぇか。だんご、買ってきたんだ。食うだろ?」
手にもった風呂敷つつみをクイッと上にあげてみせ、草履を抜いて、縁側にあがると、ストンと僕の横に腰を下ろした。
「はい」
ガサガサと包みをあけて、団子を取り出す。
白い月見団子。
せっかくだから、積み上げて、一口つまみながら、月見を楽しむ。
僕はコテンと土方さんの肩に頭をのせた。

ずっと、ずっと、好きでいてくれるかな。

水面に身を投げた采女みたいに、愛されずに死ぬのはいやだ。
「お前、何泣いてんだ?」
「へ?」
気づけば、目頭が何故か熱い。
「なんだ、そんなに俺が帰ってきたのが嬉しかったのか?」
ん?と土方さんが覗き込む。
「ち、違いますよ、これはなんか急に目がしみてきたからで!そういうの自意識過剰って言うんです!」
フンッと首を振って顔をそむける。
「俺はすこぶる総司の顔が見たかったんだがなぁ」
そして落ちてくる接吻。
「もっ!!!!・・・・・・馬鹿」
馬鹿・・・・。

月明かりがすこぶるまぶしく思えたのは、この日が初めてだったかもしれない。
僕は、あなたを好きになった事を後悔なんてしない。
だから、采女みたいな死に方はしない。
近藤さんの為じゃなく、僕の為じゃなく、土方さんの為に生きる。
だから、僕が死ぬ場所は、この人を守れる場所でありたい。

ねぇ、土方さん。
でも、秘密だよ。誰にもね。

目を細め、心の中で針に糸を通す。土方さんの指からつながって、僕の指につながればいい。
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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