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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2013/04/23 Tue  23:11
『墨染めの桜(不知火×原田 -幕末編-)』

『墨染めの桜(不知火×原田 -幕末編-)』

新選組の花見の帰り、原田はほろ酔い気分で、一人、離れた桜にもたれて一人ごちていた。
遠くでは、酒の宴に酔う、人々の明るい声がする。
だが、1本は慣れた桜の下は、ほどよく大きな桜だが、花見客はいなかった。
永倉や、藤堂が、帰りにさらに飲みに行かないかと誘っていたが、なんとなく、今日はそんな気分ではなく、断った。
一人でのんびりと、過ごしたい気分だった。
フーッと長く息を吐き、満開の桜を見上げる。
と、不意に、何かが動く気配がした。
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スーッと後ろから腕がのびる。
少し浅黒い、鍛えられた腕。
原田は、それを察知して、スッと前に逃げて振り返った。
「つれねぇなぁ」
浅黒い肌に、青く長い髪が揺れ、見知った顔が、ニッと白い歯を見せる。
チッと原田は舌打ちをした。
「そんなに、警戒しなくてもいいじゃねぇか。花見の後に、攻撃しかけるほど、俺も無粋じゃねぇぜ」
「無粋じゃねぇってか?なら、空気を呼んで、さっさと帰れ」
原田は冷たく言い放つ。
「いいじゃねぇか、ちょっとくらい。どうせ、誰もこねぇだろ?それとも、誰か別の男と待ち合わせでもしてんのかよ。だったら待ち伏せして一発打ち込んでやってもいいけどな」
くくくと不知火が不適な顔でさらに一歩を進めて、腕をのばす。
「あのなあ、そこは男じゃなくて、女だろ普通」
原田は逃げるでもなくそこに立ったまま、ため息まじりに言う。
ゆっくりとのびた不知火の手が、原田の首に振れ、頬にまとわりつく。
「女ねぇ、だったら俺は、何人、銃弾打ち込みゃいいかわかんねぇな」
「物騒な奴だな」
抱きつく不知火に、真顔のまま、原田が腕をまわす。
「何かあったのかよ?」
ぎゅーっと抱きつく不知火にされるがまま、涼しい顔で、不知火の髪に指を絡ませる。

「桜見ると、思い出すんだよ」
「何を?」
不知火の体重が原田にかかって少しばかり重い。
「高杉と花見をした事とか?」
「へぇ」
原田は、さも気にならないというような返事をしながら言う。
「それはあれか?俺に妬いて欲しいとかそういう話か?」
と言いながら、ギュッと、不知火の髪をひっぱる。
「痛えっ!!てか妬いてんじゃんかよすでに!!」
不知火が髪を押さえなながら抗議した。
「気のせいだ、てか本当は何だ?場合によっちゃぁ今すぐ斬るぞ」
何があったのかなんて、本当は、原田にはお見通しだ。
花見の席で何か嫌なことがあったのだ。
そうして嫌な事があった時、不知火はいつもひょこりと現れる。
「てかよう、もうちょい、優しくしてくれても良くねぇ?」
随分長い間髪をひっぱられた不知火が、髪の毛の生え際をさすりながら唇を突き出した。
「良くねぇな。俺は新選組でお前は鬼だ。しかも長州のな。今はこうしていても、俺とおまえは敵同士だ。慣れ合って何があるってんだ?」
ザァッと風が吹き、桜あザワザワと揺れながら、花弁をおとす。
「なら、新選組をぬけろよ」
「ありえねぇだろ。それを言うならお前が長州を抜ければいいだろ」
「できねぇよ。今はな」
帰ってくる言葉は同じだ。
不知火も、原田も。
「なら優しくなんてしねぇよ」
そう冷たく言いながら、原田が腕をのばし、不知火の頬に触れる。
互いに互いを愛していても、志はたがえることはできない。
不知火の頬にふれた原田の指が、不知火の唇をなぞった。
それに誘われるように、不知火が顔を原田に近づける。
フッとかかる吐息が原田の唇に触れた。
ザワザワと再び、桜の木が揺れる。
今は、それだけ。
熱く接吻をかわそうと、体を重ねたとしても、今は・・・。


■□■
それから数年。
新選組は、ほんのわずかな最盛期の後、不運な末路をたどった。
そんな中、原田は新選組を抜けた。

そして、
原田左之助、上野戦争で負傷。
その姿見つからず、・・・・。
それが巷に残る伝え話だ。
---------


暗闇をさまよった。
どこにいるのかもわからない暗中を模索して歩く。
途中、浅黄色のだんだら羽織の亡霊が、自分の服を引っ張る。
原田は、槍を構え、躊躇せず薙ぎ掃った。
しかし、馬鹿みたいに身体が重く、少し動くだけで息が切れた。

『原田』
誰かに呼ばれた気がするが、億劫で振り返る気力もない。
『原田』
名前をまた誰かが呼ぶ。
「・・・五月蠅せぇな」
原田は眉根を寄せて、立ちつくす。
声に呼ばれる度、身体が痛む。
呼ぶなよ・・・じわじわと押し寄せる痛みに意識がひっぱられ、グラリと身体が揺らいだ。



-----------

「原田」
呼ばれて原田が瞼を揺らす。
『・・・五月蠅せぇな』
仕方なく、ゆっくりと瞼を開く。
ぼんやりと、蝋燭の赤い光が目を撹乱し、原田は何度か瞬きを繰り返した。
焦点が定まらず、何度か首を小さく降る。
やがて、一点をとらえて、それを仰視した。


「よお」
知った顔が、原田を見下ろし、軽い声をかける。
「・・・・不知火」
まだぼんやりとした頭で、その姿を確認し、原田は小さく口を開けた。
夢か?と思って、落ちてくる不知火の長い髪を握り、下へとひっぱる。
「痛ってぇ!!!」
力任せにひっぱられた不知火は、髪を押さえて大きな悲鳴をあげた。
「・・・夢じゃねぇのか」
原田は引っ張った髪を放し、仰向けに転がったまま言う。
「痛ってぇなもう、そういうの、人の髪をひっぱって確かめんなよな」
ブツブツと言いながら、不知火が、身体を起こす。
まだ痛むのか髪の生え際を何度も撫でた。

「痛っ・・」
原田は身体を起こそうとして、脇にはしる痛みに身をよじる。
「ちょっと、動くなよ。けっこうひどい傷だったんだぜ。やっと閉じたのに開いちまうだろ」
不知火はあわてて原田を怒った。
上野で、鋼道率いる羅刹と戦い、負傷したのだ。
しばらく朦朧と、ともにいた不知火と話していた覚えはあるが、その後どうなったのか覚えがない。
「・・・何日たったんだ?」
身体を動かさないように注意しながら、原田は腕をあげて、手のひらで目を覆った。
「10日くらいじゃねぇか?」
「10日?そんなに・・・。おい、新八はどうした?新選組は?土方さんはどうなった?・・・痛っ・・・」
驚いた原田がまた身を起こしかけてまくしたてたが、脇を押さえて布団に埋もれる。

「だから、動くなって言ってるだろ。俺も見たわけじゃねぇし、噂しかわからねぇが、新選組は会津にいるらしいぜ。ただ、戦況はあまり良くはないらしいな。北へ異動するって噂もあるみてぇだが、よくわかんねぇな。永倉の方は知らねぇが。」
そう言いながら、原田の体を床に押し戻す。
「そうか・・」
「もうひとつ言うと、原田はどうやら死んだことになってるらしいぜ」
面白そうに不知火が言った。
「死んだ?ここにいるのにか?」
横たわりながら、原田が眉間に皺をよせ、目を見開く。
「睨まれても知らねぇよ。別に俺が噂を流したわけじゃねぇし。、てか丁度いいじゃん。探されても面倒くせぇしな。いいからもう少し寝てろよ。その傷、まだまだ熱がでるぜ」
横に置かれた桶に突っ込まれた手ぬぐいをかき交ぜ、それを取り出すと、ギュッと強く絞って、ポンっと原田の顔へ投げた。
広がった手ぬぐいが、顔を隠す。
「雑い」
原田が不平を言いながら、腕だけ動かして、手ぬぐいを取り上げた。
「相変わらず、細かいことにうるせぇ口だな」
ペッと原田の手から手ぬぐいを奪うと、多少丁寧に折りたたんで、再び原田の額にのせた。
その不知火の行動に、原田はクスリと笑った。
「なんだよ」
不知火が、眉間に皺をよせて、原田を覗き込むが、原田は笑ったまま何も言わない。
不平ばかり言うくせに、起こす行動は優しい。
それがすこぶるおかしかった。

「不知火、お前は戻んなくていいのか?」
しばらく沈黙していうと、原田がそう切り出した。
「どこに?」
不知火がかえす。
「長州に。今なら、勝てば官軍てやつじゃねぇの?」
腕をだるそうに額にあげながら原田が聞く。
「はん、興味ねぇな。勝手にすればいいさ。借りはもうかえしたしな。それより、原田はどうすんだ?新選組に帰んなくていいのかよ」
胡坐をかいた不知火が、横を向きながらぼそりと返す。
「俺はもうぬけちまったしな。今更・・だろ。でも・・」
「永倉は助けに行くってか?」
次にでる台詞をよんだ不知火が、先にそう切り返した。
「・・親友だからな」
「あっそ、俺には優しくないくせに、妬けるねぇ。新選組から抜けたんだから、そろそろ優しくしてくれてもいいんじゃねぇの?」
帰ってくる言葉なんて、不知火にはわかっている。今さら妬いても仕方が無いとも思う。
原田は一本決めたことを通す男だ。
新選組を抜けたのも、自分の中に、その筋に通らない何かがあったからだ。
そして、友情にも熱い男。

「嫌だね」
さらりと原田は答えた。さすがに、不知火には少々理解ができない。
邪見にされているわけでもなく、親友の枠にも属さず、優しくされない理由。
新選組にいた原田が、優しくしないのは分かる。
けれど、今は、もう、あの頃とは変わったはずなのに。
「なんでだよ」
唇をつきだして、拗ねながら不知火が聞いた。
一拍置いた後、原田は深く息を吐きだした。
気づかない男。
まぁ、確かに、原田はいつもはぐらかすから、仕方がない。

そして、原田は、心を決めたように答えた。
「・・お前が特別だから・・・かね」
「へ?」
わけもわからず、不知火は目を白黒させて首をかしげた。
「飾る必要がねぇって言ってんだよ。お前にはな。」
本当にしょうがないという顔で、原田が不知火を見る。
「・・・・・・・・」
「わからねぇならいい」
沈黙したままの不知火に、優しくない原田は、今度はへそをまげたふりをしてフイッと顔をそらした。
頭の中で拘束で、必死で状況の形をまとめあげようとあがいたあげく、やっと理解した不知火が慌てて原田ににじみよる。
理解するほどに、頭の中は真っ白になりそうだった。
「・・・・わかった・・・てかやべぇ惚れ直した」
不知火がまつわりつく。
嬉しさがこみ上げる。自分だけ?自分だから?
目の前にいる原田は、誰も知らぬ、素の存在。

不知火は原田が怪我をしている事も忘れて、寝ている原田にしがみついた。
「うぜぇし、てか痛い」
傷口から少しずれているものの、押されて傷む。
原田は、まとわりつく不知火の髪をひっぱり抗議した。
「あっ、わりい」
不知火が慌てて少しだけ体を起こして密着をなくす。
それでも原田の顔を覗き込み、頬に触れ、指が唇をなぞった。
「してもいいか?」
愛おしそうに原田を見つめながら不知火が聞く。
「聞くな」
平静を装いながらも、少しばかり恥ずかしくなった原田が、目をそらしながら言った。
「へい」
そう答え、ぺろっと舌を舐めるとゆっくりと、不知火の顔が近づいてくる。
パタンと落ちてくる長い髪が影を作った。

原田は真顔で、上を見上げたまま、不知火を受け入れる。
熱い感触が触れる瞬間、ゆっくりと目を閉じた。


桜が散りゆく。
葬送のような墨染の桜。
儚き夢だ。
はらはらと、はらはらと。
共に追いかけた夢は崩れ、分かち、消えゆく。
けれど・・・。けれど・・・・。
やっと・・・・・。やっと・・・・・。

『新八の無事が確認できたら、どこか誰も知らないところに一緒に行くか?不知火?』
『それもいいねぇ』

時は明治、二人を分かつ境界は、もう無い。

                                     <終>
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十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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