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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2013/02/20 Wed  23:48
『まずは一勝、好き過ぎて攪乱す−1』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

R18指定BL小説です。
18歳未満の方、またBL要素を含む作品が苦手な方はご遠慮下さい。



お待たせしました。
不知火×原田、8月のお話です。全2話となります。
それでは、お楽しみ頂ければ幸いです。


『まずは一勝、好き過ぎて攪乱す−1』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

□■□-1

「あちー」
不知火は、朝から部屋でへばっていた。
原田はでかけていないので、自分の部屋で勉強をしていたのだが、何やら、電気系統のトラブルがあったらしく、空調がストップしてしまったのだ。
ただでさえ、密封空間は暑いのに、高層マンションの高い階に位置する部屋は、もひとつ熱がこもりやすい。
くしくも、今日は、かんかん照りの炎天下で、窓をあけても、全く温度が下がらなかった。
狭い部屋は駄目だ、と思い、まだ風通しのよさそうな、リビングへとはいだす。
狭いといっても、不知火の部屋だけで8畳ほどあるのだが、とにもかくにも、のそのそとリビングに足をむけた。
窓という窓を開けて、フローリングに転がる。
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しかし、たいして冷たくもない、なまぬるーい、まとわりつくような風が、時々入ってくるのみだ。
フローリングさえも生ぬるい。
「死ぬ・・・」
いっそでかけてしまいたいところだが、原田が、昼前には帰るとの話だったので、出かける訳にもいかないと思った。
フローリングの上をずりずりとすり動いては、少しでも冷たい場所を求めて移動する。
原田がいたら、確実に、汚い!と、足蹴にされるに違いない。
しばらくそうして動いていたが、暑いものは暑い。
ふと、電気が切れる。イコール冷蔵庫がアウトってことじゃねぇか!!と思い、立ち上がる。
ここまできたら、せめて、解ける前の氷の冷たさを味わいたい。
スクッと立ち上がると、不知火は、キッチンに忍び込み、氷を袋にいれて、氷嚢のようなものを作った。
それから、コップにコーラーをそそぎ、そこにも氷を放り込む。
それから、服を着てるのも、正直暑い原因じゃね??と脱ぎだした
裸でフローリングに転がると、意外と気持ちがいいと不知火は思った。
ちょっとぺたぺた汗でくっつくのは難だが、暑いだけでごわごわ動くものがないので解放感がある。

ふむ、これならいけるんじゃないか??
と、フローリングに寝そべって、問題集をめくった。
が、やっぱり暑い。
「だー!!もう、いつになったら付くんだよ!!」
うがあっ!!と拳をつきあげるが、これまた自ら暑苦しいだけである。
すっかり、へばって、フローリングにくっついていると、玄関口でガチャガチャと鍵をいじる音がした。
へばったまま、ピクリと耳を動かして、顔だけあげる。
鍵を開け、中に入るとスタスタスタと廊下に足音が響く。
耳をすますと、確かに原田の足音だ。
わーい、と思いつつも、立ち上がる気力もない。
今や、ほぼ、全部脱いでしまい、素っ裸のまま、大の字に転がるのみだ。

「ただいまー、不知火生きてるか??」
リビングにたどり着いた原田が、キョロキョロと探す。
が、声はない。
あれ?と思いながら、視線を一周させて、床をみた原田が、その格好のまま、立ち尽くして見た。
「・・・・・」
無言で、目線がジトーッと不知火を見る。
「・・・・おかえり」
ぐたーっとした大の字の姿のまま不知火が言った。
原田は、一瞬見なかったことにしようかと思った。
そして、見なかったふりをした。

「て・・・おい原田っ、無視すんなっ」
慌てて不知火が、がばりと立ち上がる。
「俺には何も見えん」
そういうと、不知火に目線をむけないようにして、スタスタとリビングに向かう。
いまだ電気はつかないので、原田も、じわじわと汗が流れる。
ゆえに、こう、言い放つ。
「熱さのせいで、幻聴が聞こえる。」
「おいーっ」
不知火が裸のまま、原田に近づく。
「・・・・ハァッてか何やってんだお前はっ!!」
やっと原田が振り向いて、不知火を今一度見る。
かろうじで、パンツだけはいているのだけが救いだ。
「だって、熱かったんだぜ。原田がでていってすぐなんだからよ。3時間も、この部屋にいたら、死ぬじゃねぇか。窓をあけても、さっぱり涼しくならねぇしよう」
暑苦しくも、不知火が、子鴨のように原田の後ろをついて歩く。
「だったら、でかければいいだろ。図書館にでも行けよ」
棚からタオルを取り出して、原田は汗をぬぐいながら言う。
「だって、昼には帰ってくるって言ったもんよ」
原田にもう一枚、タオルを放りなげられ、それを掴みながらさらに不知火が続ける。
「携帯にでも、電話すればいいじゃないか。そしたら、帰るときに電話をいれるし」
「・・・・・おうっ!!!その手があった・・・・な」
すっかり、失念していた。
ポンッと手をうつ不知火に、原田が呆れたという顔をしてみた。
ヒュルリッと無言の風が吹く。
と、そんなちょっとだけ涼しくなる状況をさらに冷やすように、エアコンが動き出した。
「あっ・・・」
どうやら、修復が完了したらしい。
ヒヤっとした冷気が後ろから不知火の背中を冷やす。
「とりあえず、服を着ろ」
「はい」
ショボンとした不知火が、ズコズコと、脱ぎ捨てた服を掴む。
その間に、原田が冷凍庫などをあけて、それぞれ、溶けてしまった物がないかなどを確かめながら、買ってきた食材を詰め込んだ。
それから、一度、マンションについて、停電の事を聞き、マンションの側のコンビニで買ってきた氷を、冷凍室にひっくりかえした。

そして、鍋をとりだし、昼ご飯の用意を始めた。
仕込みをしながら、一緒に買ってきた冷たいお茶をカップに注ぎ、氷を放り込む。
冷房がつくようになったももの、まだ暑い部屋の中で、やっと服を着た不知火が、舌をだしながら、キッチンの椅子に座った。

その前に、あうんの呼吸で横に北原田が、カランと氷の音をたてながら、不知火の分のお茶を置く。
「原田ーいいやつ」
そうすると、不知火が、にへらと笑い、カップに手をのばして言った。
「暑苦しいからやめれ」
そういう不知火に、原田はべーっと舌を出す。
「つめてぇし」
ムウッと唇をつきだすと、
「いいだろ、ちょうど、涼しくなって」
とさらりと笑って返された。
「そんな涼しいのはいらねぇ」
そう言いながら、お茶を口に注ぐ。
口をとおり、喉に広がる冷たさが心地いい。
「もう、いいから大人しく座ってろ。冷たい昼飯作ってやるから」
くくくと原田が笑うと、キッチンにもどり、火にかけていた鍋に、麺をつっこむ。
「そうめん?」
「おう、暑いときは、これが一番食べ易いからな。」
そう言うと、てきぱきと、仕度を進める。
不知火は、文明の機器ってすばらしいと思いながら、やっとありつけた、涼しさにひたることにした。

その間に、用意を整えた原田が、テーブルに、ガラスの器や、付け合わせなどを並べる。
相変わらず、奇麗な盛りつけだ。
付け合わせのキュウリの均等な千切り具合とか、何よりも、お金をとってもいけそうな、奇麗な卵焼き。
外もいっさいこげることもなく、不知火の好きな、中央の半熟具合といい、絶妙である。

そして、たかが素麺といえど、手をぬかないところがすごいと思う。
同じものをだされると、すぐ飽きたと言う不知火に、飽きたという言葉をはかせないのは、ひとえに、毎回、出汁が違うという原田の工夫とひと手間にある。

「今日のだしは、豆板醤をいれて、ちょっとピリ辛にしてみた」
トンっと、最後に出汁をいれたガラスの器を不知火の前に置き、自分の分を持って席につく。
「いただきます」
と手を合わすと、早速不知火は、満面の笑みで、箸をとった。
なんだかなあと思いながら、原田はそんな不知火を見ながら笑みを浮かべる。
「ところでな、不知火」
パクパクと食べていると、原田が、そう切り出す。
「んっ何?」
ズルズルッと素麺を口ですいつつ、原田を見た。
「突然なんだけどな、今度の土日、海に遊びにいかねぇか?」
「海?」
もう一口目に箸をのばしながら、首をかしげる。
「ああ、まぁ、土方さんと総司とか、新八なんかも来るんだが・・・・というか、ほら。佐藤さんって、土方さんとこの」
「あー、姉貴の旦那とかいう?」
原田が薬味を足して、自分も素麺に箸をのばす。
「そうそう。そこのリゾートにな、新しく、プライベートビーチをオープンするらしいんだが、そのプレ的に、俺たちに開放してくれるっていうんだが、一緒にいかねぇか?まぁ昼はあいつらと一緒に過ごすことになるんだろうが、夜はホテルをとってさ、前に行ってみたいって言ってた、夜の水族館とかも行けたらなとか思ったりしてな。ホテルも、話をしたら、家族割りにして、安く用意してくれるって言ってくれてな。土方さんたちも、同じホテルには泊まるらしいが、夜は、二人で違うところに行くって言ってたし、昼、海で遊んで、皆でバーベキューでもするかって話になったんだ」
「まじに?行く行く」
この際、沖田とか、沖田とか、沖田とかはどうでもいい!!っと不知火は思った。
何故なら、海!海と言えば水着。
原田の水着っ!!
と不知火の頭の中では、瞬間的に原田に殴られることうけあいの変換が行われていた。
なんとなく、想像できる原田が、あーあ・・・と白んだ目をして、横を向いた。



□□■

プライベートビーチである。
誰もいない、二人だけの・・・ではなく、土方に、沖田、永倉、という面々はいるが、『俺の目には見えない』、と不知火は頭の中で忘却操作をする。

何故なら、目の前には、まごうことなき、水着の原田がいるのである。
まだ、上にシャツを着てはいるが・・・。
すでに頭の中はいっぱいいっぱいだ。
沖田が、顔をしかめて不知火を見たが、気にはしない。
原田はと言えば、一瞬脱ごうかと思ったものの、どうにも不知火の隠し切れてない反応ぶりに躊躇し、なんとなく、服をはおり直した。

「ねぇねぇサノさん。」
「ん?どうした総司」
沖田が、原田に近寄って、服を掴む。
なんせ二人は仲がいい。
不知火としては、これが一番嫌だが、介入すると、原田に怒られるので、ヒクッとこめかみを動かしつつ、じっと耐える。
「サノさんて、サーフィンとかできる?」
沖田は、不知火への嫌がらせのように密着して、シナッと首をかたむける。
「おう、一応な」
沖田が、気を許した相手にべたつくのはいつもの事なので、原田は全く気にしない。
「ほんと?教えてよ」
「いいぜ、でも、総司、土方さんもできるぞ?」
仲の良い弟かなにかに接するように自然に話をする。
「うっそ、あの朴念仁が?」
「朴念仁て・・・。」
沖田のスパッとした言いかたに原田が苦笑する。
「だって、あきらかに文系だし」
「そりゃぁまぁ、最近はしてねぇみたいだが、昔やってるの見た事あるけどな」
うーん、と目線をあげながら、考える仕草をして言う。
「うわー、何あの人。あっ、でも昔ってことは今は駄目かもしれないし、ちょっとつれてくる」
沖田も同じようにうーんと目線をあげると、クルンと回って走り出した。


「ははは、不知火はどうする?やったことあるか?」
土方の方へ走り寄る沖田を見送りながら、横でジトッと見ていた不知火の方を振り向く。
「ない」
イーッと沖田の背中に歯をむきながら不知火は答えた。
「どうする?やるか?」
それを見ながら、また原田が苦笑する。
「やる」
原田を沖田にとられて、一人でいるのは嫌である。

そんなわけで、何故か、原田、永倉によるサーフィン講座がはじまったのだった。
波乗り男は、数倍恰好よく見える。
最初に、原田や永倉が、見せてくれたが、すこぶる格好よくて、原田の水着姿うんぬんを忘れてみいってしまった。

ちなみに、沖田に言われて、渋々サーフィンをした土方も、それなりにかっこうよかった。
まぁ、原田には負けるけど、と不知火は心の中で思う。
しっかりと波に乗れることに、沖田は口を尖らせていたが、全くもって、あのおっさん、相変わらず、抜けてるくせに、随所随所で決めてくるものだと不知火は失礼な事を思う。
そりゃぁ、沖田も、土方さんに転ぶよなあと思わなくも・・ない。


そして、沖田と不知火はといえば・・・・。
「うっわ」
まず、不知火が、波にのりそこねてひっくりかえり、馬鹿にした沖田だが、やっぱり横でひっくりかえる。
そうすると、今度は不知火が、馬鹿にして、また沖田がという繰り返しだ。
ムムムと二人ムキになり、転んでは、ズコズコとボードを片手に競い合う。
原田や永倉は、爆笑しながらそれを見ていた。
「くっそ、原田、笑うなよ!!次こそのるからな」
「はいはい」
拳をあげて向こうから叫ぶ不知火を小馬鹿にしつつ、微笑ましく眼差しを送る。
「僕こそ今度こそのるから」
負けじと沖田も主張する。
「がんばれー」
あはは、と、原田と永倉が、ノンノンと笑いながら、横で奇麗にボードにのって、波の上を滑り抜ける。
ムッと二人眉間に皺をよせ、リトライするが、見事に二人でひっくり返った。


「おーい、休憩しねぇか?」
と、早々と砂浜に戻って休憩しつつ、バーベキューの準備をしていた土方が声をかけるまで、二人意地にを張り合ってしていたが、やっとこ、後半には、ほんの数秒だけのれる程度には上達???した。
互いにそれこそ、同じくらいしか進歩してはいなかったが・・・・。

砂浜で、すでに用意をしてくれていた火をかこみ、切り分けて袋詰めしてきた食材をクーラーBOXから取り出して並べる。
「おーい、へたくそは、乗れるようになったのか?」
さっさと一人でサーフィンを楽しんでいた永倉が、くくくと笑いながら、不知火と沖田の首に腕をかける。
「うるせぇ」
「うるさいですよっ!!」
左右から、足をあげて、永倉を蹴る。
てきぱきと指示をだす原田が、食材をトレイに移しながら笑って言った。
「すじは悪くねぇんだけどなぁ。昼からもうちょいがんばったらいけるだろ」
「そうかぁ?あのへっぴり腰じゃ無理だろ」
横で、土方が原田を手伝いながらぼそりとこぼす。
「ひーじーかーたーさーん!!!とーう!!」
怒った沖田が、助走をつけて、土方に足げりをくらわす。
「総司てめぇっ」
つい、沖田がからむと、余計なことを言ってしまうのが、土方の敗因だなと、不知火は思う。
「どっちが先に乗れるだろうな」
くくくと、横に来た原田が不知火の肩に腕をかけて笑いながら、二人を見た。
「俺に決まってるだろ」
むうっと頬を膨らまして原田を睨む。
と言いつつ、なにげなく、原田を見た不知火が、思わず股間を押さえた。
下はぴっちりと肌になじむブーメランタイプの水着で、羽織っているシャツは面倒くさくなったのか、前を止めてはいなかったのだ。
清閑で整った肌が、露出して、意図せず起っている突起が不知火には艶かしい。
サーフィンに意地になっていたので、すっかり忘れていた。
「うわっ・・・・お前」
「・・・・」
原田がひいて、呆れて口を開く。
他の三人が気づいていないのをいいことに、一人不知火は簡易トイレのある場所へと走る事になったのだった。

バーベキューをした後、しばらく海で遊び、帰る頃には、なんとか不知火も、沖田も、様になるとはいえないまでも、波に乗る事ができるようになった。
自分の方が先に乗れるようになったと不毛な言い合いを繰り広げたが、どっこいどっこいだ。

皆とわかれて、ホテルにたどりつくと、原田がぼそりとつぶやく。
「本当、おまえの頭の中はピンク色だな」
「うるへー・・・・原田がそんなエロい体してるのが悪い」
鞄を置いて、ケトルのスイッチをいれながら、会話は続く。
「してねぇっつうの」
「してる」
このネタでの押し問答はいまやお約束だ。
「はいはい、もういいから、早く珈琲入れてくれよ」
椅子に悠々と座る原田は、ホテル備え付けの珈琲ドリップを掴む不知火を促す。
テーブルに運んだカップなどを並べて用意しているのは不知火だ。
運ぶものを全部運んで、ドンッと原田の横に腰を下ろす。
先ほどから、ケトルのスイッチはすでに上がっていて、厚い蒸気が噴き出している。
「人使いあれぇな」
不平をいいながら、ドリップが入った袋をやぶる。
かくいう原田は、後で出かける用意の為、トランクをあけて、荷物をあさりだした。
「立ってるものは、猫でも使えってな」
「座ってるけどな」
原田の意地悪な言いように不知火が舌をだす。
「屁理屈なやつだな。ちょっと総司に似てきたんじゃねぇか?」
それを聞いて、原田が面白そうに笑いながら、鞄をあさる体勢のまま、顔だけ不知火を向けて言った。
「やめろっ誰があいつなんかに」
不知火は断固反論するが、
「あぁ言えばこう言う」
原田はくくくと笑いながら、荷物の用意を終えて、不知火の横に座りなおした。
こんにゃろうと思いながら、不知火が、ドリップをカップにセットしてお湯を注ぐと、珈琲のいい匂いが部屋に広がった。

「何時にでんの?」
ケトルをセットに戻しながら不知火が聞く。
原田は横でガイドをめくりながら、うーんと首をかしげた。
「あんまり早く行きすぎても人が多いだろうしなぁ。6時半くらいか?8時閉園だから、1時間じゃぁ足りないだろうしな」
「へーい。」
ドリップをとって、皿の上にのけ、不知火が、コーヒーカップを原田の前に置く。
「おっ、サンキュー」
ガイドを熱心にめくる原田が、礼をいいつつ、手をのばして、珈琲を口に含む。
不知火も、もうひとつの方のドリップをのけて、口に含んだ。
ペラペラとガイドについた地図をめくる原田の肩越しに、不知火も接近して覗き込む。
「何さがしてんの?」
「んー?水族館の後、食べにいく場所な」
「土方さんに聞いてたんじゃねぇのかよ」
総司に散々美味しい店につれていかれる土方なので、聞いて間違いはないと教えてもらっていたのだ。
土方の義兄が繰り広げるリゾート開発の店でもあるし、予約など、融通も聞いてくれたのだが、困ったことに地図を忘れた。
だいたいの場所は、絵を描いてもらったのでわかるが、何せ、海では地図を常備していなかったので、今確かめようとしていたのだった。
むろん、ぬかりのない土方なので、地図まで印刷してきてくれていたのだが、沖田がうっかり、ゴミにして捨ててしまったというオチが展開されていたのだ。
「だいたいの場所は書いてもらったけど、本物の地図で一応確認しておいた方がいいだろ。距離感は、手書きの地図じゃわからねぇしな。」
「あー。」
そう言いながら、顎を原田の肩に置く。
「おっ、お化け屋敷発見!なんだ、もう開いてたのかここ。不知火、これ、行こうぜ。水族館の前に」
「うげぇ」
不知火はげっそりと、肩を落とし、原田の肩に体重をかける。
「なんだ、怖いのか?」
チロリと目線をむける原田に反論する。
「そんなわけねぇよ」
「本当か??不知火のことだからなぁ」
「俺をなんだと思ってるんだよ」
相変わらずの、扱われようだ。
「へたれ」
「だーかーらー、俺はそこまでへたれじゃねぇっつうのっ!!」
このやろうと、不知火が原田の上からかぶさって押し倒すのを、原田がくくくと笑いながら受け入れる。
「じゃぁ行くか?」
のりかかる不知火の頭を、原田の手がつかむ。
「行ってやろうじゃねぇか」
挑発的な原田の目線に、意地で答える。
「よーし、じゃぁ出かけるか」
「おう、その前に・・・」
と言って不知火が顔を近づける。
原田は掴んでいた手を放してそれを受け入れた。
不知火は、へらりと笑うと、原田の唇をついばんで、グイッと腕をひっぱって原田を起こした。


<<次回更新予定:薄桜鬼SSL 不知火×原田 『まずは一勝、好き過ぎて攪乱す−2』全2話>>
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

お読み下さい

※当blogにある画像及び、小説等について、転載及び、個人で楽しむ以外の使用はご遠慮下さい。

※タイトル欄や本文に<R18指定>と記載されているものにつきましては、教育上宜しくないと思われる内容を含むおそれがありますので、18歳未満の方の閲覧を禁止させていただきます。ご了承下さい。


※SSLシリーズでは、特に公式にない設定をかなり、作っております。
おい!って思われるだろう設定もあるかもしれません。 特に、たとえ、史実をほのめかす内容があったとしても、史実の隊士たちや、御家族にも、全く無関係の創作であると強く主張致します。
公式を離れた内容に抵抗がある方にもお勧めできませんので、宜しくお願いします。 それらもふまえたうえで、それでもOKという方のみ、ご覧下さい。


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