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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/08/24 Wed  12:50
十六章 『零れ落ちる想い』(薄桜鬼 土方×沖田)

BL要素を含みますので、苦手な方はご遠慮下さい。
また、他章にてR18指定の内容がでてくることもありますので御理解のうえ、お読みください。
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十六章 『零れ落ちる想い』(土方歳三)


(慶応三年十一月)

 後に油小路の変と呼ばれる事件がおきた。
 伊東甲子太郎ひきいる御陵衛士の同行をさぐるため、密偵と行かせていた斎藤から、伊東たちが、新選組に対して、敵対行動をしているとの報告が入り、それを阻止する為に、伊東暗殺にいたった事件である。
 その事件のおり、御陵衛士側にいた、平助が、致命傷となる傷をおった。
 伊東さんについて行ってからも平助は迷っていたという。
 横やりにきた鬼と戦うため、その思いをふっ切って原田や、永倉とともに、格闘し、新選組へ戻ろうと決めた矢先のことだ。
 命を落としかけるその最中、平助は羅刹になることを選んだ。
 こうして、また一人、人ならざるものへと姿をかえた。
 そしてもう一人。


 >>>>

 千鶴の兄だという南雲薫が、病で臥せっていた総司と、看病をまかせ、留守番をさせていた千鶴の前に姿をあらわした。
 刀を握る事すらままならなかった総司は、南雲薫が持ち込んだ変若水を飲んでしまったのだ。
 彼がつれこんだ羅刹どもと戦うには、それしか方法がなかった。
 何より、刻一刻と落ちて行く、今の状況、もし、それを飲んだなら自分の病が治るかもしれない、そういうかすかな期待があったのも確かだった。
 羅刹の力は、一瞬にして、立ちふさがる敵を斬り伏せる力を与えたが、結局、総司のもつ病は、良い方向へ動くことはなかった。

 屯所にたちかえり、総司が変若見水を飲んだことを聞くと、一気に血が引く感覚をおぼえた。
 意識をなくしたらしく、布団に横たわる総司を見下ろしながら、ギリギリとこぶしを握る。
 「土方さん?」
 目をさました総司がまだ、環境になじめないというふうに何度か、まばたきをくりかえしながら呼ぶ。
 「総司!」
 「何、怒ってるんですか?」
 俺の顔をとらえながら、困ったように笑いながら顔をしかめる。
 「怒ってねえよ」
 「でも、眉間に皺、よってますよ。僕が、あれを飲んだの、気にしてるんでしょ」
 困った顔をしたまま、俺をみつめる。
 「大丈夫なのか?」
 眉間に皺を寄せたまま、総司よりも俺の方が苦痛な声をだす。
 「どうかな、体はちょっとだるいけど、ケホッケホ」
 そう言いながら、はじかれたように数度咳き込む。
 体を起こそうとするので、支えてやりながら背中をなでた。
 「なんだ、ロウガイはなくならないんだね。山南さんが、病気も消えるかもって言ってたから、少しくらい、期待してたんだけど」
 残念そうに胸をつかんだ格好でそう言ってまた咳き込む。
 「・・・」
 「まぁでも、少しはましになったかな」
 総司が自嘲めいた声で笑う。
 少なくとも、羅刹相手に、戦えたということを指して言っているのだろうが、そんなこと、笑える話ではない。
 そうだなぁと笑えるほど狭量は広くないし、いいようのない不安だけが、次から次へと押し寄せてくるのだ。
 「土方さん、お願いがあるんですけど」
 「なんだ?」
 抱きかかえた胸元に顔をうずめて、総司が言う。
 ギュッと俺の襟元を握りしめ、決して顔をあわせぬまま、小さな声で囁く。
 「もしも、・・・もしも僕が血に狂ってしまうようなことがあったら、その時は、土方さんが斬って下さいね」
 「そ、う・・じ」
 息がつまる、聞きたくなかった言葉。
 聞こえないふりをしてしまいたかった。
 背中をさする手がとまる。
 それは、聞こえたことを総司に伝えてしまっただろう。
 「ごめんなさい、土方さん、でも、僕は、強くて、我がままだから、できるの、土方さんだけでしょう?それに、他の人に斬られてあげるなんて、嫌ですし」
 声は笑っているが、握る手の力がさらに強く、小刻みに震える。
 怖いと背中が泣いている。
 羅刹の力に食われるよりも、総司にとって、剣を握れなくなることが何よりも怖い。
 消えてほしかった病は消えず、得た力など、増えた障害に比べれば、塵に等しい。
 どんどんと、音を立てるように、崩れていく。
 近藤さんの後をくっついて、ただ、強くなろうと剣を習った総司が、人斬りになり、死病にかかり、そして、とうとう、羅刹になってしまったのだ。
 手から湯水のようにこぼれていくのだ。何一つ守れずに。


 >>>>

(慶応三年十二月)

 奉行所の守りについていたおり、近藤さんが打たれ、右肩を負傷した。
 不幸中の幸い、馬を狙われず、落馬しなかったことが幸いだった。
 近藤さんのまわりは手薄で、しかし、警護を減らすといったのは、近藤さん自身であったが、それを認めたのは俺であることに変わりはない。
 そのことを聞いた総司は当然のように声をあらげて怒った。
 「何故、こんな時に少ない警護でいかせんですか」
 と、俺に向かってつめよった。

 その日は、喧嘩別れに終わってしまったが、翌日には、何事もなかったように隣に立ち、大阪の松本先生に近藤さんを託すために一緒にそれを、見おくっていた。
 部屋で療養する総司の見舞いに行くと、散々嫌味を言われもしたが、一日たって、落ち着いたかのようにも見受けられて安堵した。

 しかし、その夜、ふいにおこった銃声を聞いた総司が制止も聞かず、走り出す。
 隊士に支持を飛ばしてから、総司の居場所を探した。
 そうして見つけ出し、かけつけた先では、すでにすべてが終わっていた。

 白い髪の人影がゆらりと揺らめく、周りには、切り捨てられた御陵衛士の残党の躯。
 始めてみる、総司の羅刹の姿だった。
 血塗れた剣を握ってたたずむ、その姿が振り向く。
 「総司!!」
 思わず、名前を呼ぶ。
 血に狂ってしまってはいないのか?

 『もしも、僕が血に狂ってしまうようなことがあったら、その時は、土方さんが斬って下さいね。』

 結局、返事ひとつできなかったが、今がそうでないように、ひたすらに願い歩み寄る。
 『後先どうのなんて、考えなくていい。俺が全部責任とってやる。』
 確かに昔、そうも言ったが、お前に死なれるのだけはまっぴらごめんだ。
 まして、この手で斬ることなど。
 たとえ、羅刹でも亡くしたく無い思いは変わらない。
 お前の好きな、近藤さんだって、絶対望みやしないのだから。


 遠い方をみつめた総司の紅い瞳がゆらめく。
 「土方さん・・」
 俺の姿をとらえ、哀しげな顔をした瞬間、収まっていたはずの銃声がひびき、総司の体が、その音に反応するように、一瞬はね、「グッ」と鈍い声をあげた。
 まだ残っていた残党が、総司にむけて、銃弾を放ったのだ。
 数発うちぬかれた体はぐらりとゆれて、その場に崩れ落ちる。
 それと同時に向こうで「ぎゃぁっ」という叫び声があがった。、
 どうやら、調査にいかせた、隊士たちが、銃弾をうった男をみつけ、始末したのだと思われた。
 急いでかけより、崩れ落ちた総司を抱きかかえて、その名を呼ぶ。
 「総司!」
 何度も名を呼び、体をゆする。
 白い髪がもとの総司の髪色をとりもどし、うつろな目で俺の顔を眺めたその瞳から、返り血をうけて染まった紅い滴が静かに頬をこぼれ落ちていった。
 ほんの少し微笑んで、そのままゆっくりと目を閉じた。
 すぐさま、奉行所に運び込み、治療をほどこしたが、羅刹なら、すぐに治るはずだった総司の傷は、全く治る気配をみせず、銃弾でうちぬかれた傷口は、熱をはらんで、総司を苦しめた。
 

 拳銃の銀の鉛の玉には、羅刹をもその治癒能力を遅らせる力があるらしい。
 近藤さんの後をおうように、総司もまた、大阪の松本先生のもとへ搬送されることとなった。
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十六夜桜(通称:野良猫)

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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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