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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2012/11/27 Tue  21:53
『いつか、本当になる』(不知火×原田-番外編- 薄桜鬼SSL)

ちょっとまた、環境がかわりまして、停滞気味でしょんぼりです。
SSL土沖・・・ノートパソコンを買いまして、ちまちま、ちまちま執筆中ではございます。
今暫くお待ち下さいませ。

この間の、25日は、ゆきさくら第六章、お疲れ様でした。
新刊などなど、手にとって下さったかたへ、この場をかりてありがとうございます。
次回は、1/6にインテックス大阪、直参予定をしていますので、もし機会がありあしたら、お相手下されば嬉しく思います。

というわけで、ひとつ、書きあがっている話を先にアップ致します。
不知火×原田の番外編で、原田さんの昔のお話になります。
かなりのオリジナル話、かつ、不知火さんの出番は皆無ですが、よろしければ・・・・。



『いつか、本当になる』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)


原田が大学1年の秋、11月のその日、師匠が亡くなった。
槍の師でもあり、原田を拾って面倒をみてくれた人でもあった師匠。
原田をかばい、他界した。
死因は、出血多量で、腹部の刺し傷が致命傷になった。
雨の降りしきる最中、泣き崩れ・・・気がつけば病院のベッドの上にいた。
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その日、原田は腹部を刺して自殺をはかった。
師匠が刺されたのと同じ場所。

不安定にさ迷った彼を、そこにつなぎとめたのは、3人の友人だったかもしれない。
師匠と出会わなければ、会えなかっただろう友人。

いつも陽気で、男気にあふれ、豪快で、だけどさっぱり女性にもてない。
ちょっとばかり残念で、でも、誰よりも友達想いの友人は、泣きながら原田を怒った。

冷静沈着で頭脳明晰、けれど、さっぱり冷たくも見えず、朗らかで、やんわりとした空気をもつ。
やたらと年上の女性にもてる友人は、「バカヤロウ」と、一言だけ言って、原田の頬を叩いた。

無口で、不器用で、少々短気なところもあるが、誰よりも人の為に行動し、誤解されても、信念を通す少し年上の友人は、黙って原田をみつめ、ただ一言、
「お前が逝ったら師匠が泣くぞ」と優しく言った。

12月、腹部の傷が癒えた原田は、師匠と過ごしたマンションへ帰った。
馬鹿みたいに無駄に明るくて、お人よしで、ちょっとずれていて、どうしようもなくポヤポヤして、イライラさせもするくせに、ひとたび槍を持たせたら、嘘のように、強く、輝いて見えた師匠はもう、いない。
暗い部屋の玄関で、立ちつくし、「ただいま」と呟いた。
靴を脱いで、部屋へとあがる。
一人では広すぎるガランとしたリビングに足を進める。
『お帰り、さのーっ。お腹すいたぞ。なんか作れ』
いつもいつも、ニヘラッと、ふざけんなっ!と叫びたくなる事をいいながら、笑って迎えてくれた師匠。
原田は、ふさがった傷口を、服の上からなぞった。
ポツンと一人。
泣きたいのに、悲しいのに、涙がでない。


と、閉めたはずの、入口で、何やら急に、ガチャガチャと音がした。
「おいっ、勝手に入るなんて聞いてないぞ」
「細かいことは気にすんなって、土方さん」
「俺をまきこむなっ!!」
「いいから、早くあけろよ新八」
「おうっ、てか、種村、ちょいこれ持ってくれ。ささらねぇ」
ガコガコとノブのなる音と共に、コソコソと声が聞こえてくる。

とぎれとぎれにしか聞こえず、原田は不振な顔で、玄関口へと足をむける。
誰だっと覗き穴を覗こうとしたら、ガチャンと目の前で扉があいた。
目を丸くする原田の前に、3人の影。
「うおーっ、原田ーっおかえりーっ!!」
めんくらう原田に、ガバリと永倉が飛びついた。
「おい、新八。暑苦しいから玄関でやるなっ。てか声がでかいんだよ、近所迷惑だろうが」
後ろから種村が、勢いよく永倉の頭を叩く。
「・・・・・・・」
その後ろで、土方が、腕をくんで、嘆息を漏らしていた。
永倉に押されて、ずるずると後ずさるように、原田が後退すると、それを追いかけるように、種村が中に入り、続いて土方が足を進め、カチャリと鍵を閉めた。
「原田ーっ、元気だったか?俺は会えなくて寂しかったぞ、うりゃーっ!!」
永倉が言うと、原田は苦笑いしながら答えた。
「別れてから1時間くらいしかたってねぇし・・」
そう、1時間前、土方が運転をして原田をマンションの前でおろした。
その中には、種村も、永倉もいた。

「何しに来たんだ・・・ってかなんで入れたんだ?お前ら」
原田が眉間に皺をよせて永倉を見る。
完全オートロックで、暗証番号もいるはずだ。
しかし、鍵は原田が持っているし、暗証番号も教えた覚えはない。
と、後ろで、種村が、鍵を1本、揺らして見せた。
「ふっふっふっ。こんなこともあろうかと、合いカギを作っておいた」
永倉がえっへんと胸をはる。
「作っといたって・・・・てめぇ、盗みやがったのか」
原田が睨む。
「人聞きが悪いな、借りただけじゃねぇか」
こともなげに永倉がいう。
「誰がいつ貸したよ。」
覚えがない。
「寝てる原田が、俺の合いカギ作ってくれって言ってだな」
「言ってねぇ。てか、そもそも、外のオートロックはどうやってぬけてきたんだよ」
原田がさらに睨む。
「それはだな、誰かが入るのを待って一緒にな」
ハハと、種村が笑う。
「俺は、止めたからな」
土方が、ボソリとこぼした。
「まぁ、細かい事は気にすんなって」
永倉と種村がそろってニヤリと笑うと、声をそろえてそう言った。

「ってことで、原田、退院祝いするぞっ」
種村が、ガサゴソと持ってきた、大きな袋を持ち上げて見せる。
問答無用でリビングにつれていかれた原田は、彼らが持って来たもの見て唖然とした。
普通、この時間におしかけて持ってくるものといえば、出来あいのピザとか、惣菜とか、菓子類とか、そういうものじゃないのか?と思う。
ところが、袋からでてきたのは、生野菜だの、生肉だの、調理しなければ食べられないものばかりだ。
「サノ、とりあえずよ、肉じゃが作ってくれ」
「はぁ?」
「あと、サラダ、味噌汁も欲しいよな。」
「心配するな、ご飯は、炊くの時間かかりそうだから、たこ焼きの機械を買ってきた」
口々に、永倉と種村が言う。
えーっ・・・・と原田は土方の方へ目線を流したが、「俺は知らん」とばかりに、目をそらした。
だいたい、なんだ、そのまとまりのないメニューはっ!!
原田は目をつりあげる。
そもそも、祝われる人間が、料理をするってどういうことだっ!!
「てめぇらなっ!!」
原田が叫ぶと、ジトーッとした目線が二人から向けられる。
原田はやっぱり一番まともな土方を見たが、彼は、俺に聞くなと顔にかいていた。


「ったく、仕方がねぇな。そのかわり、手伝えよな」
「もちろんそのつもりだから心配すんな」
種村がゆったりと言う。
「よっしゃーっ!!」
永倉が飛び上がって拳をつきあげた。


それほど広くはないキッチンで、ワイノワイノと声が飛び交う。
「おい、新八、もうちょっと丁寧に切れねぇのかよ」
ざっくりと、おおざっぱな切り方をする永倉に、原田が文句をつける。
師匠よりもマシなのが救いだ。
師匠ときたら、危なっかしいてつきでギャァギャァ言ったあげく、指を切って「さのーっ・・・」と涙目で原田を見るくらいどうしようもなかった。

種村はいたって普通。
彼自身、独り暮らしで料理もしているので、全くの問題も無い。
そして、土方は・・・・・。
「土方さん、これ・・・味噌汁・・・濃いし」
「う・・・・うるせぇな、ちょっと入れすぎたんだよ」
土方が少しばかり逆切れて、なおいっそうの皺を眉間に刻む。
食材を切るのがかなりうまかったので、できるのかとまかせたが、そうでもなかったらしい。
「へー、意外・・・土方さんにもできねぇのあるのな」
じとーっと3人に見つめられ、
「うるせぇっ」
ともう一度声を上げた。
約4年間、料理のできない師匠のかわりに、メキメキと腕をのばした原田の料理は絶品だ。
中でも、肉じゃがは、料亭以上だと、3人は思っている。
手慣れた手つきを3人3様に見つめ、嬉しげに笑みを浮かべた。

ホクホクの、できたての肉じゃがを最期に机において、たこ焼き機をドンと前に置く。
とかしたたこ焼きのもとを流し入れると、ジュッといい音がした。
具財をポンポンつっこんでから、皆で、ジュースの缶をあける。
本当は、ビールを買いたかった永倉だが、真面目、かつ、すでに教師をしている土方に、力いっぱい殴られて却下を言いわたされた。
「それでは、サノの退院祝いと、俺たちのあつーい友情を祝ってかんぱーい♪」
永倉がドドンと立ち上がってジュースの缶をもちあげると、それぞれに缶をぶつけあう。
取り合うように、肉じゃがをたべる3人を見ながら、原田は少し複雑な顔をした。
こうして、3人が押し寄せてこなかったら、多分、自分は二度と肉じゃがを作らなかったかもしれない。
師匠が好きだった肉じゃが。
あの日も、食べたいといっていた・・・・。

たこ焼きを奪い合おうとする永倉と、余裕の表情で取り上げる種村。
わぁわぁ二人でやっている横で、土方がやんわりと笑って、原田を見た。
「原田、一人で抱えるなよ。師匠にはなれねぇが、置いてかれるのは皆嫌なんだ。それは、お前が一番わかるだろ?」
「・・・・・」
だから、永倉は怒ったし、種村も怒った。
土方も。

あとはもう、ドンチャン騒ぎだ。
アルコール抜きで、よくここまで騒げるなというほど、永倉が騒ぎ、種村が絶妙なつっこみをいれる。
さらに、原田が辛辣な突っ込みをくわえる。
仏頂面の土方も、思わず笑う。
騒ぎ疲れた面々がゴロリと、床に転がって眠てしまった。


どれくらいたったのか、原田は目覚めてうっすらと目をあけた。
カサリと、何かが自分の上から落ちて、はてな?と首をかしげながら手をのばした。
「サノー好きだぞーっ」
へたくそな文字。はみだすくらいでかでかと、新八らしい、どっしりとした文字が書かれていた。
もう一枚。
「気持ちが暗くなったらいつでも電話しろ」
整った綺麗で柔らかな文字。種村の文字だ。
「はぁ、起きちまったか」
紙片をみつめたあと、ふと顔をあげると、土方が起きて何かをかいていた。
「土方さん」
「仕方ねぇから直接わたすか。ほらよ」
そうして、書いていた紙を原田へ差し出した。
『いつでも相談しろ』
原田はその文字をみつめる。
飾り気のない一言。
でも・・・・・でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「泣きたいなら泣け。でも逝くな。泣いてくれるやつが一人もいなくなるまで、勝手に逝くな。少なくともこいつらは泣く。俺もな。だから今は泣いて、それから笑っとけ。嘘でも笑ってりゃぁ、いつか本当になるさ」
土方が手をのばす。
原田の頭の上に、ポンっと手のひらをのせた。
かつて、師匠がしたみたいに、くしゃくしゃと原田の頭を撫でる。

『やりたくない事を、やる必要なんて、一つもないんだよ。そんな顔をして、我慢してやることなんて何もない。ガキに、いちいち物事を考えろとか言う気はないけど、ガキならガキらしく、道端に転がって、やりたくないってダダこねてわめけばいい。欲しいものも、嫌なものも、言いたいだけわめけばいい。そんなやり方じゃなく、正々堂々とね』

クシャッと原田の顔がゆがんだ。
もう、枯れ果てて流れないと思っていた涙が、馬鹿みたいに零れ落ちる。
土方は、何も言わず、ただ安堵した顔で、師匠のようにゆったりと、もう一度ポムポムと原田の頭をなでた。


※※※

高校三年の進路相談。
「教師になろうと思う」
原田が師匠にそう言った。
「教師?いいね。サノにぴったりじゃないか。サノならきっと、いっぱいいっぱい、いろんな事を教えてやれると思うなぁ。うん。いいねぇ教師。」
師匠が嬉しそうにコクコクと頷いた。
「サノみたいな子、いっぱいすくってあげればいいよ」
「だから、俺は師匠にすくわれたとか思ってねぇぞ」
子供みたいに、声をあげて、師匠にかみつく。
「はいはい。もう、素直じゃないなぁサノは。
馬耳東風で、師匠は、ポエポエとぬけた顔で笑った。
「だからっ!!」
「いいからいいから」
手を伸ばし、原田の髪に手を伸ばすと、くしゃくしゃと頭を撫でた。

※※※


それから、原田は嘘でも笑って生きてきた。
それでも、秋になるとドンヨリと何かが押し寄せる。
友人たちは、何も言わず、強引に、原田を呼び出して騒ぐ。
必ず、師匠の命日に、今も。
あーだこーだと理由をつけて。
決まって料理を作らされる原田が、不平をもらしても。

一時、獣医仕事で忙しく、会う事はできなかった種村も、手紙やメールを必ず送ってきた。
『生きてるか?』と一言。
『生きてるよ』と原田が返す。

いつか本当に笑える日がくる。
いつか・・・・・。

そして、原田は不知火に出会った。
嘘が、本当になった。
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
野良猫と申します。
あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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