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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2012/09/04 Tue  23:10
『初夏の京都、修学旅行新選組探訪録〜不原編〜−5』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

R18指定BL小説です。
18歳未満の方、またBL要素を含む作品が苦手な方はご遠慮下さい。


『初夏の京都、修学旅行新選組探訪録〜不原編〜−5』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

ケホケホと咳のする音がする。
「総司っ」
それと共に、斎藤と山崎の声がした。
不知火は、もぞもぞと身体を動かし、違う方向を向きながらうっすらと目をあけた。
無視をしようと思ったが、ヒューヒューとした音は、放っておけない激しさで、それでも思案した結果、クソッと思いながら身体をおこした。
こういう症状は施設にいた時、幾度となく聴いたことがある。
あまり、放っておいて良い状態じゃない。
乱れた長い髪をガシガシとかきむしり、その声の方を向いた。
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「どうしたんだ?」
その声に、斎藤と山崎が、同時に困った表情をして飛びつくように不知火を見た。
そのすぐそばに、沖田が苦しそうに喉を押さえて何度も咳を繰り返す。
つまったような喉の音に、不知火は眉間に皺をよせた。
「どけっ」
自分に近い方にいた山崎を手で押しのけ、沖田を覗き込む。
昼間の生意気な沖田はなりを潜め、苦しそうに呻いていた。
「こいつ、喘息もちか?」
「・・らしいけど」
「薬は?」
「・・・・・。多分鞄に」
「じゃぁすぐ探せ。先こうには連絡したのか?」
「よ・・・呼んでくる。」
言われてハッとした山崎が慌てて立ち上がる。
不知火は、少し考えて山崎を静止した。
「いい、沖田の携帯あるだろ?あれにどうせ土方の番号が入ってるだろうから、それにかけろ。そっちの方が早い」
「わ、わかった」
不知火は、テキパキと指示を飛ばしながら、極力、息をしやすいように場を整えてやる。
その間に、山崎が沖田の携帯をみつけて、土方の名前を探し、番号をコールした。
数回のコール音とともに、土方の声がした。

『なんだよ、総司』
不機嫌な声に、思わず山崎が恐縮する。
「すみません。山崎です。」
『・・・山崎か、どうかしたのか?』
沖田だと思ってでたのだろう土方の声が、相手が違うことを知って軟化する。
「土方先生。その、ちょっと沖田さんの様子がおかしくて」
『なんだって?』
「多分、喘息の発作だと思うんですが、咳がひどくて、息苦しそうにしていて」
『わかった、すぐに行く。鞄に薬をいれてるはずだから、飲めそうなら、飲ませてやってくれ』
その言葉が早いか、斎藤が薬をみつけて、不知火が指示するように、沖田に飲ませた。
そうこうしているうちに、土方が保険医の山南とともに、部屋へ来た。

適切な処置に、山南も土方も、思わず感嘆の声をもらした。
「不知火、ありがとうな」
落ち着いて、土方が声をかける。
あまり人には見せないだろう優しい表情だ。
「別に」
不知火はそっけなく答える。
「こういうガキ、いっぱいいたから慣れてるし」
喘息の子供は多い。
施設にいた不知火にとっては、小さい子供の面倒と同じくらい、日常茶飯事だった。
気にくわない奴だろうがどうだろうが、つい、身体が動く。
そういう風に育てられたし、しみついてしまっている。
それだけだ。

「そういや、不知火、獣医を目指すんだってな?」
沖田を土方の部屋へ移す為、荷物を運ぶのを手伝ってついてきた不知火が帰ろうとすると、土方がそう言って呼び止めた。
「なんで知ってんだよ」
「ん?原田が嬉しそうに言ってた」
ムッとした顔をする不知火に、土方は大人の笑みをこぼす。
「あいつ・・・」
不知火は、目だけを横へそむけて呟いた。
「いいじゃないか。頑張れよ。そうしたら、少しは自信がもてるんじゃねぇか?」
「へ?」
土方の言葉に、不知火が首をかしげる。
「あいつそんなことまで・・・」
また、へたれだなんだと言われているのではないか?と不知火は思った。
「言ってないが。図星か?」
「いっ。・・・???」
原田といることに自信が持てない、一緒にいればいるほど、自分が何もできてなくて不安になる。
目から火花がとびでる勢いで、不知火は顔をひきつらせた。
「自分に自信を持つのは難しいことだし、俺も人の事を言えた人間じゃぁねぇが、不知火が何かを気負う必要なんてねぇだろう?原田はそもそも何かを気にする奴でもないし、前とは違って見た感じ、周りへの配慮はするが、不知火に対しては、気をつかったりはしないだろう?」
思っていることを的確についてくる。
別に、土方に対して、それに返す義理もないのに、不知火は、何故かそれに答えだした。
不知火にとって、話を聞いてもらえる機会は少ない。
原田に話せる事ならよいが、さすがに、こんなことを原田に話せるくらいなら悩んではいないのだ。
土方があまりに優しい顔で語りかけるものだから、つい、つられて口が開いた。

「でもよ・・・・。自分の中で、こうありたいって図があるじゃん?でも、どうやったって、そこにたどりつけねぇし、何もできてねぇし・・・・」
「何一つ・・・か。でも不知火、それでも原田はそんなお前を嫌だと言ったことがあるか?」
「・・・ないけどよ」
自信なげに下を向く不知火に、土方は仕方がないなと思いながら、嘆息した。
「不知火、前に、原田にも言ったがな。相手を信じられずに付き合うのは正直難しい。相手を気づかって嘘をついて、結局傷つくのは自分だし、それを知った相手はもっと傷つく。原田がそうだった時、不知火は傷つかなかったか?」
遊園地でのあの一見を言っているのだろう。
不知火は口ごもった。
傷つくというよりも、くやしかった。
信じてもらえなかったことよりも、信じさせれなかった自分が許せなかった。
土方はそんな不知火の表情を見ながら、一拍おいて、続けた。
「同じだ。いずれ、今度は原田がそんな気持ちになる。面倒見がいいのは、原田の性分だし、今の原田は、無理にお前の居場所を作ってるわけでもない。初めから歳が違うんだから、当然、経験の差を埋めることもできない。越す事なんてできるはずもないが、一緒にいたいとお互いに思っている限り、同等の場所にいるんだと俺は思う。そりゃあ確かに今は、学費だってほとんど原田が払っているんだろうし、居候でもあるなら、余計にそれが申し訳ないとか、自分がもっと、とか思ってしまうのもわかる。でもな、自信が持てないことは悪いことではないが、見失うなよ。」
「・・・・」
不知火は、さらに下を向いた。
どこまで知っているのか、読まれているのかわからないが、確実に、思う事すべてをとらえてくる。
「でも、そうやってなりたいものを持って、そうありたいと思う心は大事にするといい。今じゃなくてもいいんだぞ?何かの形でかえしたいと思うなら、少しずつ、そうしていけばいいんじゃないか?その気持ちだけでも、相手は嬉しく思うもんだ。総司なんて、もはや変える気なんてさっぱりねぇからな。それでも、何かしらつきあっているうちに、少しずつ成長していく。何かをきっかけに大きく変わることだってあるしな。原田だってそうだ。師匠が亡くなってから、まさかこんな風に本当に好きなやつができて、楽しそうに話す時がくるなんて、誰も思うっちゃぁいなかった。あいつをかえてやれたのは不知火だ。それは、自信を持っていいことだと思うぞ。まぁ、年上ってのはどうしても年下の人間を心配しちまうもんだし、年下の人間からすればそれが悔しかったり、申し訳なく思ってしまったりする気持ちはわからないでもねぇがな」
「あんたもそうとう心配性だもんな」
くくくと不知火が笑うと、土方も同意して苦笑した。
「総司も、せめて半分でもそういうことで悩んでくれたらなぁ」
「ねぇだろ。むしろ頭かがおかしくなったんじゃね?とか思うぞきっと」
少しスッキリとした顔で不知火は言う。
「・・・・否定はできねぇな。さて、呼び止めて悪かったな。遅くなっちまったが、気をつけて部屋へ帰れよ」
苦笑しながら、土方が優しい表情をした。
「ガキじゃねぇよ」
不知火が、白い歯を見せながら笑い、手を振りながら出口へと歩く。
「そうだったな・・・・・まぁ、相談にのれることならいつでも乗るから、何かあったら言ってくれ。原田には何も相談されたことは言わねぇし、心配するな。今日の事も、総司が世話になったとだけ言っとくよ」
「別に・・・何も言わなくてもいいし」
不知火が唇をつきだしながら言う。
「いいんだよ、そういうところで存分に喜ばせておけ。気持ちよくな。」
「そういうもん?」
首をかしげながら言った。
「好きな奴が褒められるのは、嬉しいもんだからな」
土方はもう一度苦笑すると、戸口を開けて不知火を見送った。

ほんの少しだけ、不知火は心が晴れた気がした。
『一緒にいたいとお互いに思っている限り、同等の場所にいる』
思いもしなかった言葉だ。
だが、不知火たち以上に、歳の差がある付き合いをしている土方が言う言葉は、なんとなく説得力があり、まさに土方が年上の立場にいるだけに、説得力があった。
土方がそう思って沖田と付き合い、沖田もそれを分かっているから、遠慮をしない。
原田もそうだ。
原田も、不知火に対して遠慮がない。
だからときおり、不知火を振り回す。
差を開けているのは自分だ。
でも・・・・・・。


原田のまわりには、どうしてこんなにもおせっかいやきが多いのか。
どいつもこいつも大人で、原田を思いやる人間が多い。
それは、原田が皆に好かれている証で、なんとなく嬉しくも感じた。
そして、年下の人間に甘い。
土方にしろ、種村にしろ・・・・原田にしても・・。

それにしても、沖田に対してはけっこう鈍いくせに、よく見ていやがる。
あなどれない・・・と、不知火は心の中で土方を見る目を少しばかり修正した。
『沖田といるとどうも、振り回されてばかりの人に見えるんだもんなぁ』
そう思いながら部屋に戻り、寝床についた。



■□■

「不知火」
集合場所で、退屈そうにあくびをしていると、原田がそばに近づき、ポンと出席簿で頭をうつ。
朝があまり強くない不知火は、眠たそうにしたまま、目だけで、原田に抗議をした。
「昨日はお手柄だったんだってな?」
「・・・何が?」
本人は特段良い事をした覚えもないので、首をかしげる。
「総司のことだよ。山南さんが教えてくれたんだよ。あと、土方さんも、ありがたかったって褒めてたぞ」
「あぁ、あれか。別に普通に対処しただけだけど。」
むしろ眠い、と、手に顎をのせて、だれた恰好をする。
「普通でもなんでも、できるってことはすげぇことじゃないか。」
「へぇへぇ」
「もう、褒めがいのないやつだな」
「どうでもいい・・・眠い」
集合場所の床に完全に態度の悪い座り方をして、頬杖をつき、相当に不機嫌な顔だ。
昨日、寝るのが遅くなったこともあり、余計に機嫌が悪いらしい。
不知火の朝の虫の悪さは、わかっているので、原田もあきらめて、嘆息をもらした。
「はぁ、原田を抱き枕にして寝てぇ」
ぼそりと不知火がこぼす。
「抱き枕扱いかよ」
横に並んだ原田が、それをきいて、渋い顔をする。
「至福じゃねぇ?ものすごいいい夢見れそうだ」
「むしろ悪夢を見せてやる。ぐるぐる巻きにして、ふみつけるぞ」
ムムムと目を寄せて原田が続ける。
「んー、原田になら、されてもいい。」
「・・・・・馬鹿か」
寝不足を通り越して、ネジが一本飛んだらしい不知火の発言に、原田は出席簿でバコンと力強く頭を叩いた。
「いてぇっ。もう、手加減なしに叩くんじゃねぇよ、せんこうのくせに!!」
「おまえしかたたかねぇっつうの。もう、帰ったら抱き枕になってやるから、さっさと目を覚まして、並べ!くそがき」
遠慮がない原田に、怒られているのに、不知火がへらへらと笑う。
駄目だこりゃと、原田は思い、立ち上がってさらに2、3度、今度は緩めに、不知火の頭を叩いて、右往左往する生徒たちをまとめるために、声をあげて動き出した。
『同等の場所・・・か』
頬杖をついたまま、そんな原田の背中を眺める。
『うーん、しかし、あの後ろ姿もそそるな・・・』
悩む事をとりあえず放棄した不知火は、確実に全力で叩かれそうなことを思いながら、立ち上がる。
思うところはいろいろあれど、少しだけ自分の中のハードルを下げてみようと思うことにした。


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