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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2012/04/19 Thu  23:24
『始まりの約束−2』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)

『始まりの約束−2』(土方×沖田 薄桜鬼SSL)

『校長室』と書かれた扉の前で、軽くトントンとノックをして中へ入る。
「おう、トシ、仕事は終わったのか?」
俺の姿をとらえると、近藤さんがにこやかに手をあげながら招き入れてくれる。
机の上には、総司に持たせた、和三盆の菓子と湯のみが並んでいた。
さらに何やら他のお茶菓子まで広げられている。
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「あっ、ひじかたしゃん、おしょかったですね」
モゴモゴと口を動かしながら、総司が適当な振り向き方をして言う。
俺は総司の方に歩くと、手刀で上から総司の頭を切った。
「だから、食べながら話すなっていってるだろ」
「だって、土方さんが、食べてる時に来るから駄目なんじゃないですか。タイミングの悪い人だなぁ」
総司が、もごもごまだ口を動かしながら、お茶でそれを流し込んで返してくる。
「そうか、じゃぁ、もう一回職員室に帰って、仕事してくるか」
ムッとした顔で俺がさらに返す。
「もう、いちいち拗ねないで下さいよ」
踵をかえしてでて行こうとすると、総司があわててソファーから身を乗り出し、スーツの袖をつかんで止めた。

「総司は、今日は、夜桜見物だったか?」
近藤さんが、そんなやり取りを繰り広げる俺たちを、ニコニコ笑みを浮かべながら見て話を切り出す。
「そうですよ。今、丁度満開みたいなんで楽しみです。近藤さんも来ればいいのに。」
総司がやはりにこやかな表情を浮かべて少し、媚びたような可愛い声をだして言う。
「いやいや、私は、ほら、先約があるからな」

そうなのだ、4月の始め、松平理事長の紹介で、近藤さんはお見合いをしていた。
その相手と、意外に息があったらしく、今、交際を始めた所だったりする。
「そう、でしたね」
総司は変わらぬ明るい声で答えたが、近藤さんにはからないくらい微妙に、一瞬顔をひきつらせた。
どうも総司はあまり歓迎していないらしく、近藤さんが、彼女の話をするのが嫌で仕方がないのだ。
総司は小さい時から、近藤さんに預けられ、近藤さんに育てられたようなものだから、兄か、それ以上の父親のようにも思っている。
その人をとられてしまうようで素直に受け入れることができない。
血のつながった肉親ではない分、余計に心境は穏やかではいられないのだ。
それどころか、結婚などということにでもなれば、いよいよ、居場所がなくなるのではないかと気が気ではない。
それでも表向きは、近藤さんにそんなこと言って悲しませたくないので、こうして、いつもの笑顔を作っている。

「総司、行くぞ」
俺はへんな空気にならないうちに、総司に声をかけて、出発を促した。
総司は何事もないように装って、笑顔で近藤さんに手をふると、部屋をでる。
扉を完全に閉めると、ぶっちょう面で俺の後ろをついてきた。
俺は「ハァッ」と一つため息をついた。
この間からずっとこんな調子だ。
近藤さんがデートにでかけると、ムスッとした顔で俺のところへ来る。
それからしばらく機嫌が悪い。
当たる先が俺しかない総司につきあって、何度嫌みや文句を言われたかわからない。

車に乗り込み、助手席に座っても、まだ不機嫌な顔の総司。
「総司、そんな顔してても、仕方ねぇだろ。」
椅子の位置をあわせ、シートベルトを締めて、エンジンをかけながら顔をのぞきこむ。
「なんで土方さんは、反対してくれなかったんですか」
唇をつきだし、反対側の窓の向こうに視線を向けながら、言う。
始まったな・・・と俺は思う。
「・・・言えるわけねぇだろ。近藤さんが気にいっているんだ、俺がどうこう言う問題じゃねぇだろ。」
「そうだけど・・・そもそもお見合いをする前に断るとか」
「いない時に、決まってた話だ・・・・・いたとしても、無理だ。」
学校運営の事ならいざ知らず、人の人生を決める話にまで口出しはできない。
反対する理由もない。
そもそも、近藤さん事態、別に嫌そうな顔をすることもなかったし、理事長に勧められ、むしろ、覚えもめでたいと喜んでいたくらいだ。
『見合いをしても俺だと断られるかもしれんが』
などと心配していたが、近藤さんもえらく彼女を気に入り、先方も、近藤さんの人となりに随分惹かれた様子で、理想の出会いを果たしたのだ。
だいたい、それを言うなら、俺と総司の関係なんて、それこそ反対されても仕方なのないような話だ。
反対されていたらどうだったのか?
それでも俺は、総司を好きでいることはやめないし、放したくはない。
同じことだ。


「総司?」
車を走らせ、しばらくしてから、黙ったまま窓に腕をついて、外に目線を向けたままの総司に声をかける。
総司は横を向いたまま、無言だ。
俺は深く息を吐きだした。
あまり、こういうタイミングで言うと、人の隙に入り込むようで嫌なのだが、俺は意を決して話をすることにした。
ずっと、いつか総司と話をしようと思っていた事だ。

「ずっと考えてた事があるんだが、聞いてくれるか?」
「・・・・・・」
無言の沈黙。
「まだ、金もためてる途中だし、今すぐってわけじゃねぇんだが、俺は姉貴のうちをでようと思ってるんだ。」
前を向き、ハンドルを握ったままで話をする。
「え?」
それに、総司が驚いて声をあげた。
はじかれたように、俺の方を見る。
俺はその空気を感じ取りながらも話を続けた。
「いつまでも姉貴に頼りっぱなしってわけにもいかねぇし、姉貴たちも結婚してけっこうたつし、ガキがいつできるかもしれねぇだろ。まぁそれでも姉貴は出て行くって言ったら怒りそうだけどな。」
「・・・・」
ちろりと横を見ると、総司が困惑したような顔をしていた。
先ほど以上に真っ青な顔で口がわずかに震えている。
「・・・・嫌です・・・嫌・・」
どうやら、総司は、俺が姉貴の家をでていけば、住む場所も遠くなるかもしれない。
それを気にしたようだ。
俺も、こんな反応をするだろうことは多少予想して、こうして話を切り出している。
言葉を止めると、総司が猛烈に反対の言葉を言うだろうから、俺はその余地を与えることなく、先を続ける。
最期まで聞いてもらわなければ、話にならない。

「総司、別に、俺は遠くに行こうとかそういう話をしているんじゃないぞ?どうせ姉貴も心配するし、近いところで探すつもりだしな」
「でも、遠くなるじゃないですか。徒歩5分もかからないところなんかに、マンションもあいてる家もないもん」
総司が怒った顔で俺を見る。
当惑して、睨む目がどこかうつろだ。

「怒るなよ、総司。話にはまだ続きがあるんだ、もうちょい、聞いてくれ」
「・・・・・・・」
信号が赤になる。
ブレーキを踏み、停止すると、目を閉じて、スーッと息を吐き出す。
それから、一気に息を吸い込んでずっと考えていたことを総司に告白した。^
「俺は、そこで総司と暮らしたいと思ってる」
ゆっくりと、総司の耳の奥までよく通じるように。
「・・・・・・・えっ??」
受け止めきれずに、総司がポカンと口をあけた。
「今の人とはどうなるのかは知れねぇが、近藤さんだって、ずっと独り身ってわけにはいかねぇだろ。もちろん、あの人は、それでも総司を追い出そうとか考える人じゃねぇが、奥さんがいるとなると、俺もそう、邪魔するわけにはいかねぇしな。そう思ったら、いっそうちを出て、お前と暮らせたらって思ったんだ」
「僕・・・・と?」
まだ、理解できず、頭がついていかない総司が必死で言葉の意味を組みたてながら俺の方を見る。
「あぁ、もう、1年したら、総司も卒業しちまうしな。そしたら、学校でも会えなくなるだろ。そう思ったらな。もちろん、嫌なら嫌って言ってくれたらいい。ちゃんと、総司が遊びに来やすい場所を探すし、いつでも来ればいい。近藤さんと離れるのが嫌なら、たとえば、近藤さんがそれこそ、そういう事になった時でもまた考えてくれてもかまわねぇしな。どのみち、まだ先の話だ。早けりゃ来年の4月くらいかな・・・って思ってる。それだけ、心にとめといてくれねぇか?」
「僕・・・・・・」
少しずつ、思考回路が落ち着いてきたのか、総司が何か言おうと思うが、なかなか言葉が浮かばず、口をパクパクとさせている。
「悪い・・・お前が悩んでいる時に、さらに悩ます話をしてるってのは分かっているんだ。だが、ひとつの選択肢として考えてもらえたらと思ってな・・・。なにはともあれ、もうすぐ着くし、とりあえず、忘れろ・・・な。」
目的の場所が見えてきて、近くの駐車場へと車を進める。
総司は黙ってうつむいていた。


車を止め、シートベルトをはずし、降りようとすると、総司が俺の腕をつかんだ。
「どうした?」
振り向くと、総司がボロボロ涙をこぼして泣いていた。
「!!!おっ、おい、どうしたんだ?大丈夫か?」
あわてて総司に向き直る。
さすがに、この展開は、予想していなかった。
「だって・・・・・・・だって嬉しかったんだもんっ」
やはり言うべきではなかったのか?と当惑すると、総司の口からは、思っていることとは逆の言葉がかえってきた。
ヒクッと鼻をすすりながら、総司が目をこするとウワァとさらに泣き出す。
「・・・・本当に、お前は時々調子を狂わせることをするなぁ」
思わぬ総司の反応に、宙を見つめ、肩をなでおろしながら息を吐く。
「土方さんが・・・たまに・・いいこと言うから駄目なんですよう−」
涙流しながらそれでも不平を言ってくる総司に嘆息しながら、抱き寄せて、頭を撫でる。
涙が止まるまで、胸を貸してやりながら、頭を撫で続けた。

>>
「ほら、落ち着いたか?」
ティッシュを渡してやりながら顔を覗き込む。
「うん」
伏せ目がちに下を向きながら小さく首をふる。
「そうか、じゃぁ行くか。せっかく来たもんな。桜みて、美味しいもん食べにいこうぜ」
「うん・・・・・・あのね、土方さん。」
破顔しながら総司が言う。
「ん?」
「僕、ちゃんと考えますね」
まっすぐ俺の方を見て、恥ずかしそうに笑みを浮かべる。
「おう。あぁそうだ。あとな、もし、一緒に住むって選択肢を選ぶ時は、もちろん俺からも話をするが、近藤さんにはちゃんと、総司からも話をしろよ。良い顔してねぇで、ちゃんと思った事を全部言ってからにしろ。近藤さんの奥さんと一緒にいるのが嫌とか、そういう理由を隠して来るのはなしだ。わだかまりの無いように、嫌なら嫌ってちゃんと言え。しっかりと話をしてからだぞ。近藤さんも当惑するかもしれねぇが、思いを隠して来るのは無しだ。俺のところを逃げ場所にはするな。それが条件だからな」
「なんでそうやってハードルあげるんですか」
総司が、嫌そうに、眉根に皺をよせて聞く。
「総司の帰れる場所を、ちゃんと残しておきたいから・・・かな」
俺は微笑を浮かべ、首を傾けながら答えた。
「帰る場所?」
総司が首をひねる。
「あぁ、まぁ実家って感じか?近藤さんと血のつながりはないにしても、お前にとっては、大事な場所だろ。小さい時からずっと過ごした場所だ。あそこにゃ、総司の思い出のすべてがつまってる、そういう場所だ。わだかまりをもったまま帰れなくなったら悲しすぎるだろ。」
総司は、もしも近藤さんが結婚をしたら、居場所がなくなると思っている。でもきっと、近藤さんはそんなことはしない。
年の離れた大事な弟のように総司のことを思っているからだ。
奥さんとなる人が総司を煙たがるかもしれないが、そうだとしたら、近藤さんは、はなからその人を選びはしないだろう。

「言ってこじれちゃったらどうするんですか?」
心配げに俺の顔を覗き込む。
「それは、ねぇよ」
それを斬り捨てるように、すっぱりと言い放つ。
「何その自信」
「だって、近藤さんが、そういう人じゃねぇからだよ」
くすりと笑い、総司の額をはじく。
「あーあ、むかつくなぁ。僕は近藤さんの横に立ちたいだけなのに、土方さんの場所には立てないもん」
先ほどまでとは違う、明るいふくれっ面で俺を睨む。
「ま、逆に、俺と住むのを断る時は、遠慮せずに言えよ、俺は一人で地の底まで落ち込むからな」
「何それ、遠まわしに、断るなって言ってるんじゃないですか。心配しなくても、土方さんには遠慮なんてしませんよ」
フフンと上から目線で俺を見下ろす。
「・・・だろうな」
苦笑しながらその言葉を受け取った。
そうして、少しの間、車の中で話をして過ごすと、
総司に、笑顔と、いつもの調子が戻ってきたところで、車を出て、二人で夜桜ライトアップがされている会場へと向かうことにした。
桜咲く、将来の約束・・・・。
叶うだろうか?




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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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