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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2012/03/29 Thu  23:49
『出発地点、決意を呼ぶ猫−1』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

R18指定BL小説です。
18歳未満の方、またBL要素を含む作品が苦手な方はご遠慮下さい。



『出発地点、決意を呼ぶ猫−1』(不知火×原田 薄桜鬼SSL)

3月、世間では、卒業式のシーズン。
薄桜学園でも、今日、この日に、高校三年生を送り出す卒業式が開かれている。
しかし、今年も、卒業する予定のない不知火は、一人近くの河原に寝転がる。
来年こそは卒業する、そう、原田と約束をした。

ぼーっと空を見上げながら考える。
自分のなりたいものって何なのだろう。
ただ、卒業すればいいってものじゃない。
卒業はしました、でも、浪人しますとか、フリーターですじゃぁ、なんとなく、原田をがっかりさせる気がする。
怒りはしないだろうし、どうせ、あきれられるくらいが落ちだが、さすがにそれでは、自分でも駄目だと思う。
何より、いつまでたっても原田におんぶにだっこで、ガキのままだ。
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多少、バイトもして、お金も入れてはいるが、学費のほとんどをだしてくれているのは、原田なのだ。
これじゃぁ、恋人以前の問題で、ヒモか養い子状態で、いつまでたっても、同じ位置に立てない。
その上、食事は作ってくれるし、ゴミ出しくらいはするし、言われれば手伝いもするが、掃除や、洗濯もほぼ原田まかせだ。
恋人だけど、それ以上に、原田は不知火の保護者でもある。

「なりたいもの。」
卒業式に華をそえるべく、少し温かくなった陽光に手をのばす。
『ニャァ』
と、どこからか、小さな泣き声が聞こえた気がして、不知火は身体を起こした。
当たりをみわたすが、昼下がりの河原には、不知火以外、誰もいない。
?と首をかしげる。
気のせいかと寝転ぼうとすると、また『ニャァ』とどこからか泣き声が聞こえた。
どうにも気になった不知火は、腰を上げて、あたりを歩いて声の主を探し始めた。

と、橋の下に目をむけた時、橋の欄干の下に、小さなトラ猫と白い猫をみつけた。
今にも落ちそうな細い鉄筋の上に立ち、時折、足をすべらせる。
切羽詰まった声音でニャァニャァと鳴いていた。
「うわっ、あぶねっ!!」
猫のいる場所は、河原よりも少し離れた、川の中ほどにあたり、手をのばすだけでは届かない。
不知火は、慎重に、欄干を伝って、猫のいる場所を目指すことにする。
年数のたった欄干は、苔がはえて滑りやすく、なかなかうまくすすめない。

「ったく、なんでそんなところにいるんだっつうの!」
ブツブツとこぼしながら、慎重に中ほどへと進む。
もう少しで届くという時、1匹の猫がおびえて後ろにさがり、その拍子に、足をすべらせてしまった。
「うわっ。」
と、それに続いてもう一匹の猫も足を滑らせて落ちた。
不知火はとっさに手をのばし1匹の猫をつかんだが、その拍子に一緒になって川に落ちた。
少し深いが、不知火ならばなんとか、足をついて、顔がだせる川だ。
流れが速くないのも御の字といえた。
保護した方の猫をおぼれさせないように手をのばしながら、泳いでもう一匹の猫をおいかけるが、なかなか手がとどかない。
やがて、岩にひっかかったもう一匹を保護したが、溺れて水を飲んだのか、動かない。
「嘘だろ・・。」
不知火は蒼白になりながら、濡れた自分の状況も気にせず、近くの動物病院に飛び込んだ。

「君、大丈夫かい?」
ずぶぬれの不知火を見て獣医が驚くが、不知火は一心不乱に叫ぶ。
「こいつ、死んじまいそうなんだ!!川に落ちて・・」
1匹は、不知火の腕の中でぐったりとして動かず、もう一匹も水にぬれて、まだ寒い3月の冷気に震えて弱りかけている。
「わかった、すぐに見よう。」
獣医はうなずくと、二匹の猫を不知火から預かり、急いで処置室へと入っていく。
女性看護師が、タオルを持って不知火を温かい場所へと促す。
不知火は、ストーブの前に小さくなりながら、処置室の入口をみつめた。
ほどなくして、処置室から、獣医がでてきた。
「あいつら、どうなった?」
近づいてきた獣医に飛びかかる勢いで、不知火が聞く。
獣医は、静かに首を横に振った。
「あの子たちは君の飼い猫かい?」
目を見開き、口を開いたまま、不知火は首を横にふる。
「そうか、せっかくつれてきてくれたんだが、白猫の方は、手遅れだった。」
押さえた声で獣医が教える。
「・・・くそっ、もうちょっと早く手をのばせてたらよかったのに・・」
不知火が手のひらを握りしめて下を向く。
「でも、トラ猫の方は、大丈夫だと思うよ。冷え切っているからね、かなり弱っているし、あまり何も食べてはいないようだから、そういう意味でもこれからが大事なんだが・・・そうか、飼い主じゃないとなると、困ったな。」
「野良猫だったら助けてやれねぇのか?」
まさか、見捨てるんじゃないだろうな?という勢いで睨みながら不知火が聞く。
「あぁ、いや、助けるのはやぶさかではないんだが。」
「あ・・・・そうか、治療費、やべっ、財布家だ!!」
不知火が思い出したとばかりに叫ぶ。

「なぁ、すぐとってくるし、助けてやってくれよ。」
不知火が訴える目で獣医を見る。
「いやいや、そうじゃなくて、もちろん完治までは責任をとらせてもらおうと思うんだが、完治してからの問題でね。どうしても野良猫の場合、保健所に預けるなどの処置をとらざる得なくなるんだ。もちろん、飼い主を探すという選択肢もあるんだが。」
「保健所?それってどうなんの?」
「そうだね、飼い主が見つからないと、最悪は殺処分とかそういうことになることもある・・・ね。」
獣医は言いにくそうに、声を震わせた。
「・・・・」
「君が飼い主になってくれるというのなら、一番良いんだがね。川にまで飛び込んで助けようとしてくれた君のような優しい子なら、安心できるしねぇ。もちろん、治療費の心配はしてくれなくていいよ。せっかくの君の優しさを無にしたくないし、白猫の方を助けてあげられなかったのは、僕も心が痛いところでね。全額こちらで持たせてもらってかまわないんだが」
不知火は黙り込んでしまった。
一人暮らしならまだしも、原田の家の居候だし、あのマンションが動物OKなのかも知らない。
そもそも、原田が飼って良いと言うのかどうか・・・。

不知火は、実は動物はけっこう好きなのだが、別に特段猫が好きなわけでもないし、今まで動物を飼うということも想いもしてはいなかった。
そう言えば、原田がそもそも動物を好きなのかどうかも知らないことに絶句する。

たまたま、今回、その猫をみつけて、ただ何も考えずに、身体が動いていた。
無我夢中だった。でも1匹は助けてやることができなかった・・・・。
だからこそ、余計のその猫のことが気になる。
「あぁ、今すぐ決めなくてもかまわない。他の飼い主を探すのも、全力をつくさせてもらうしね。」
「・・・・あの、電話借りれねぇか?」
ポケットに入れていた携帯電話は、水没して使い物にならない。
「あぁ、かまわないよ、あれを使うと良い」
受付に備え付けられた電話を指さし、不知火を案内する。

不知火は礼をいうと、プッシュホンを押した。
暗記している、原田の携帯の番号。


数回の呼び出し音の跡、原田が電話口にでた。
『もしもし?』
知らない番号に、半信半疑の原田の声が聞こえてくる。
「原田?俺、不知火」
『不知火?どうした?携帯は電池切れか?』
原田が、はてなと聞いてくる。
「あー、水没した・・・」
『水没?何やってんだお前。』
原田のあきれた声が帰ってくる。
いつもなら、何か言い返すところだが、不知火はそのまま暗い声で続けた。
「あのさぁ・・。」
「どうかしたのか?」
何か元気の無い不知火の声を感じ取って、原田が心配そうな声をだす。
「猫って、うちで飼えねぇ?ちゃんと面倒みるし、猫の食費とか、ちゃんと、バイトして入れるし。」
『はぁ?話がよく見えねぇ、順序たてて、説明しろって。』



話を聞いた原田が、着替えなどを持って、動物病医に来た。
看護師に、奥の部屋に通されると、不知火がケージの中のトラ猫に、スポイドでミルクをやっていた。
その横で獣医がいろいろと不知火に教えている。
「不知火?」
原田が部屋に入ると、不知火とともに、獣医も振り向く。
「あっ、原田」
元気になった不知火が声をだすと獣医が横で、ん?と首をかしげた。
「原田??」
疑問形でそう言いながら、原田の顔を見つめる。
「おっ、、お前、原田じゃないか??高校、大学とつるんでた原田だろ?」
「へ?あっ、お前、種村じゃないか?髪切ったのか、一瞬気づかなかった」
「そうそう、なんだ、こいつ、お前んとこのだったのか」
お互いに、顔を輝かせて、指をさしあう。

「なんだ?知り合いなのか?」
不知火が横でポカーンと二人を交互に眺めた。

すっかり二人で話が盛り上がっている。
「で?由美ちゃんは今どうしているよ?」
原田が種村に聞く。
「もちろん、今でもラブラブだぜ。」
「ラブラブねぇ、学園のマドンナ捕まえていい御身分だよなぁ。」
「そりゃぁ、俺の魅力のたまものってやつだろ。でさ、今これでな。」
種村がお腹の前で山をつくってみせる。
「まじ?おめでたかよ。」
「そ、今8ヶ月。5月にゃ、パパだぜ。」
「やばいなぁ、由美ちゃんに似ることを祈っといてやるよ。」
「ひっでぇなお前。で?新八は?あいつまだ生きてんの?」
「おいおい、お前こそひでぇな。元気にしてるぜ。ってか元気すぎてどうにかしろって感じだけどな。おんなじ高校で、数学教師してるよ。」
「数学ねぇ、本当、詐欺だよな。あの体力馬鹿が数学だぜ。ありえないだろ。」
はーん、と口をあけて会話を聞いている不知火に気づき、原田が声をかける。
「こいつ、一応、高校からのダチでさ、大学は、俺は教育学で、こいつは獣医ってんで学部は違うけど、同じ学校でな、新八と3人でよくつるんでたんだ。あれから忙しい忙しいって言って全然会えてなかったけど、こんな偶然もあるんだな」
「へーえ。」
不知火がそれに合わせて答える。

「で?こいつ、原田の何?」
不知火をさして種村が聞く。
一緒にいた頃には見たことのなかった顔なのは確かだ。
「この図体のでかさからして、お前のガキってわけじゃないだろ?」
「あー・・・」
原田が返答につまる。
生徒だと嘘で片付けるには嫌な気がするし、かといって、真っ正直に恋人だと答えても世の中、かなりそういう関係に理解が広まったとはいえ、まだまだ嫌悪する人の方が多い。
「ま、なんでもいいけどさ、いい奴だなこいつ。見た目チャラチャラしてるけど、動物好きに悪い奴はいない。」
「お前、相変わらずだな。」
原田はそれだけで断言する種村に苦笑した。
かなり勘のいい男だが、それといって、相手の言いたくないようなところに、あまり干渉はしない明るい男だ。
何よりも昔から「動物好きに悪いやつはいない」が口癖で、動物を愛する人間なら、どこまでもウエルカムの精神を持ち合わせている。

「で?本当に良いのか?こいつ、飼う方向で。」
種村が、トラ猫をさして原田に聞く。
「あぁ、べつに、うちのマンション、部屋の中でなら動物OKだからな。防音設備も充実してるし、それより、本当に、医療費は良いのか?」
「あぁ、いいいい、こいつの功労賞ってことでな。」
不知火の頭をポンポンと種村が叩く。
完全に子供扱いだ。
また一人、自分より大人な男があらわれた・・と、不知火は少し頬を膨らませた。


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Author:十六夜桜(通称:野良猫)
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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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