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薄桜鬼オンリーイベント【ゆきさくら 第五章】

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2011/08/24 Wed  12:35
九章 『いと愛し』(薄桜鬼 土方×沖田)

BL要素を含みますので、苦手な方はご遠慮下さい。
また、他章にてR18指定の内容がでてくることもありますので御理解のうえ、お読みください。
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九章 『いと愛し』(土方歳三)

 まだ、人の寝静まる夜明け前、巡察を終えた総司は、物音をたてないように、そろり八木邸の廊下を歩く。


(元治元年十二月)。

 京都の冬は、すこぶる寒い。
 吐き出す息が白く、視界を遮る。
 夜中から降り始めた雪が、みるみるうちに、地面を真っ白に染めていた。
 巡察で冷え切った体をさすりながら、ぶるりと身ぶるいをする。
 「ほんと、寒すぎるんだよねぇ京都ってところは、こういう日は!!」
 にんまりと笑みをうかべると、音をならさないように注意しながら、ひょいひょいと廊下を歩く。
 一つ、二つ、部屋の前を通りすぎ、自分の部屋には見向きもせずに、さらに奥へとひた歩く。

 とある部屋の前までくると、一呼吸してから、今まで以上に細心の注意をはらって障子扉をひいた。
 一センチほどの隙間をあけてから、中をのぞく。
 黒い塊がもぞもぞと動く図が見てとれた。
 しかし、こちらに気づく様子はない。
 もう一度、深呼吸をすると、今度は、しっかりとした幅をとって障子をあける。
 あたらないようにするりと中に忍び込むと、同じように、やはり音ひとつ鳴らさないように障子を閉めた。

 『うーん、思ったよりはぬくくないよね』
 そりゃぁ、当の部屋の主が床についてから、もう随分と時間がたっているのだ。
 それでもほんのり残る暖かさは、相も変わらず、遅くまで仕事をしていたのだろうことが伺わせられた。
 ずいずいと、布団の上で寝息をあげる当人の、黒髪の間から覗く顔を覗き込む。
 時折、寝がえりをうとうするのにあたらないよう、気をつけなければいけない。
 『ふふ、寝てる時まで眉間に皺』
 楽しそうに顔をのぞきこみながら、人の布団へともぐりこむ。
 それでも起きないその人の、眉間の皺に人差し指をあてて、線をなぞる。
 「んんん」
 そのたびに、何かを感じて寝言を言うのがすこぶる楽しい。
 そんなことを幾度繰り返しただろう、横になると、急に眠気がやってきた。
 総司はそのまま、浅い寝息をたてていた。


 >>>>

 「!!」
 朝、目覚めた俺は、思わず素っ頓狂な声をあげかけた。
 あわてて、口を押さえて思いとどまる。

 『なんで、こいつは、こんなところで寝ていやがるんだ!!』

 底冷えのする朝の寒さに目をあけてみれば、顔のすぐ目の前に、総司の顔が迫りくる。
 猫のように、体を丸め、ご丁寧に、人の布団をほとんど取り上げて幸せそうな顔をして寝息をたてている。
 起こして文句のひとつも言ってやりたいが、あまりの可愛さに怒る気力もうせる。
 奪い取った布団の隙間から、浅黄色の隊服がのぞいていた。
 『寒いからって無精なことしやがって、寝るなら、隊服くらい、ぬいでからにしやがれってんだ』
 ひとりごちると、丸まっていた体がコロリと寝がえりをうつ。
 布団をつかんでいた手がはなれ、顔の横でグーの手になる。
 そのあまりの可愛さに、思わず、俺は、
 『ウッ』
 となり口をおさえた。
 おおかた、夜の巡察を終えて、寒い自分の部屋に入るよりも、こっちの方がぬくいだろうとやってきて、そのまま寝てしまったのだろう、俺はそんな姿を見ながら深いため息をつく。
 起こさないように注意しながら、まだ脱がせやすい隊服だけを、そっと腕からひきぬいて、はみ出た肩に布団をかけてやる。
 『ったく、世話のやける奴だな』


 まだ、日野の試衛館にいた、幼い頃、近藤さんについて、眠いくせに、夜遅くまで、横で座っていた総司を思い出した。
 眠いなら、さっさと寝てしまえばいいのに、時折船をこいでは、眼を開けて、
 「寝てきたらどうか」
 と諭す近藤さんに、
 「眠くなんかないです」
 と意地をはって座り続けた。
 近藤さんと話していたのが俺だったものだから、余計にいこじになって居座り続けた。
 それでも眠さに勝てずに、近藤さんにもたれかかって眠ってしまう。
 そのたびに、起こさないように、着替えさせ、おぶって寝床へとつれていった。
 「いつもすまないなぁ、トシ」
 横で近藤さんが頭をかきながらはにかみ、二人で総司の寝顔をのぞきこんで顔を見合わせて笑った。
 「なぁトシよ、こんなに可愛い顔をして、あれだけ剣が強くなられちゃぁ、たまらんなぁ」
 「寝てりゃぁ可愛いものですけどね、これじゃぁとんだバラガキですよ」
 渋い顔で答えると、
 「ははは、いやいや、きっと、立派な強い剣士になるだろうさ。跡をついでもらえたら、こんなにうれしいことはないなぁ」
 と得意そうな顔で答えた。


 確かに、強い剣士にはなったものだ。
 見境なしで、我がままで、思い通りにならなきゃすぐすねて。図体だけでかくなりやがって。
 それでも、変わらぬ志しは、まっすぐ一本通ってやがる。
 覚悟だけは、一人前か・・・。
 胡坐をかいた膝に腕をたて、首をかたむけながら総司の寝顔を覗き込み、頬をそっと押してやる。
 「ほんとに、寝てりゃぁ、可愛いガキなんだがなぁ。」
 浅いため息をつきながら、愛しんで微笑んだ。
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プロフィール

十六夜桜(通称:野良猫)

Author:十六夜桜(通称:野良猫)
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あっちでは薄桜鬼、こっちでは白華の檻と乙女ゲーに踊らされております。

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